スウェーデン発祥の高級車ブランドであるボルボは、中古車市場では意外に安価で取引されています。
安全性や品質の高さで定評のあるボルボが、なぜそんなに安い価格で購入できるのか、その理由を詳しく解説します。
この記事では、ボルボ中古車が安い8つの理由から、車種別の価格相場、購入時の注意点、そして購入後の維持費を抑える具体的なコツまで、ボルボ中古車購入を検討している方に役立つ情報を総合的にお届けします。
ボルボの中古車はなぜ安い?8つの理由
ボルボの中古車が他の輸入車ブランドに比べて安価な理由は、日本市場での独特な位置づけと、車両特性に起因する複数の要因が複合的に作用しています。
- ブランド認知度の低さ
- 需要と供給のバランス
- 故障リスクの懸念
- パーツ入手の困難さ
- 維持費の高さ
- 燃費性能の劣り
- リセールバリューの低さ
- モデルサイクルによる価値下落
以下より、それぞれの要因について詳しく解説します。
【理由1】ブランド認知度の低さ
日本の輸入車市場において、ボルボはメルセデス・ベンツ、BMW、アウディなどのドイツ車3ブランドに比べて認知度が劣るのが現状です。
これらのドイツ車ブランドは、日本市場への参入時期も早く、長年にわたってブランドイメージを築いてきました。一方、ボルボは安全性や実用性に重点を置いた堅実なブランドイメージがあるものの、ステータスシンボルとしての訴求力がドイツ車に比べて弱い傾向にあります。
この認知度の差は、中古車市場での需要に直接影響を与えています。知名度の高いブランドほど中古車でも人気が高く、価格が維持されやすいのが一般的です。
車男爵
【理由2】需要と供給のバランス
日本の高級車市場では、富裕層の新車志向が強く、中古の輸入車に対する需要が限定的です。
特に輸入車の購入層は、新車での購入を前提としている場合が多く、中古車市場での需要が相対的に少なくなります。これは、輸入車の購入が一種のステータスシンボルとして捉えられることが多いためです。
また、ボルボの場合は実用性重視のユーザーが多く、長期保有する傾向が強いため、中古車市場に出回る台数と購入希望者のバランスが崩れがちです。
供給過多の状況が続くと、必然的に価格は下落圧力を受けることになります。
【理由3】故障リスクの懸念
ボルボの中古車で最も懸念されるのが、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の故障リスクです。
特に2015年以前のモデルに搭載されているゲトラグ製DCTは、故障時の修理費用が高額になることで知られています。修理費用は80万円以上になることも珍しくありません。
- 変速時の異音や振動
- 変速ショックの発生
- 発進時のもたつき
- 警告灯の点灯
また、ボルボは北欧で設計されているため、日本の高温多湿な環境への適応が完全ではないという指摘もあります。これが故障リスクへの懸念を高め、中古車価格の下落要因となっています。
車男爵
【理由4】パーツ入手の困難さ
メンテナンスや修理の際の部品調達がドイツ車に比べて困難という問題があります。
ドイツ車の場合、日本市場での歴史が長く、部品供給体制も確立されているため、比較的スムーズに部品を入手できます。一方、ボルボは日本での販売台数がドイツ車に比べて少ないため、部品の在庫が少なく、取り寄せに時間がかかる場合があります。
- 特殊部品の取り寄せ期間が長い
- 部品価格がドイツ車より高い場合がある
- 社外部品の選択肢が限定的
- 修理工場の対応経験が少ない
このような部品調達の困難さが、将来的なメンテナンスコストの不安につながり、中古車価格の抑制要因となっています。
【理由5】維持費の高さ
ボルボの維持費は、ハイオクガソリン仕様と専門整備の必要性により、国産車に比べて高くなる傾向があります。
ボルボの多くのモデルはプレミアムガソリン(ハイオク)仕様となっており、レギュラーガソリンと比較して1リッターあたり10~15円程度燃料費が高くなります。
- ガソリン代 ⇒ 年間約10~15万円(ハイオク)
- メンテナンス費 ⇒ 年間約10~20万円
- 自動車税 ⇒ 36,000円(2L以下)
- 任意保険 ⇒ 料率クラス15~17と高額
- 車検費用 ⇒ 15~25万円程度
これらの維持費の高さが、中古車購入を検討する際の心理的ハードルとなり、価格下落の要因となっています。
【理由6】燃費性能の劣り
ボルボは安全性と快適性を重視した設計のため、車両重量が重く、同クラスの日本車に比べて燃費性能が劣る傾向があります。
安全性を確保するための頑丈なボディ構造や、快適装備の充実により車両重量が増加し、それが燃費悪化の要因となっています。実燃費は市街地走行で8~10km/L程度となることが多く、同クラスの日本車と比較すると見劣りします。
日本では燃費の良さを重視する傾向が強いため、この燃費性能の劣りは中古車市場での評価を下げる要因となっています。
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【理由7】リセールバリューの低さ
ボルボは新車時の大幅な値引きが中古車価格の下落を加速させるという構造的な問題があります。
新車販売時に競合他社との価格競争により大幅な値引きが行われることが多く、これが中古車市場での価格形成に影響を与えています。新車購入者が実際に支払った価格と、中古車市場での評価額に大きな差が生じることで、リセールバリューの低下が加速します。
また、前述の認知度の低さや需要の少なさも、リセールバリューの低さに拍車をかけています。
【理由8】モデルサイクルによる価値下落
ボルボは新型モデルの登場により、旧型モデルの価値が急速に下がる傾向があります。
これは、ボルボのモデルチェンジが比較的大きな変更を伴うことが多く、新型と旧型の差が明確に現れるためです。特に安全装備や電装系の進化が著しく、新型モデルとの技術的な差が顕著になることで、旧型モデルの魅力が相対的に低下します。
- 安全装備の大幅な進化
- 電装系技術の向上
- 燃費性能の改善
- デザインの大幅な変更
この現象は、中古車市場において年式による価格差を拡大させる要因となっています。
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車種別|中古ボルボの価格相場と特徴
ボルボの中古車市場では、車種によって価格帯や特徴が大きく異なります。主要な3モデルの価格相場と購入時のポイントを詳しく解説します。
- V40の中古車相場
- V60の中古車相場
- XC60の中古車相場
以下より、各モデルの特徴と価格相場を詳しく見ていきましょう。
V40の中古車相場
V40はボルボのエントリーモデルとして位置づけられており、中古車市場でも比較的手頃な価格で購入できます。
- 平均価格 ⇒ 117万円
- 価格帯 ⇒ 30万円~180万円
- 査定相場 ⇒ 74万円~155万円
- 狙い目年式 ⇒ 2014~2018年式
V40の大きな特徴は、2019年に生産が終了しているため、現在は在庫限りの状況にあることです。このため、状態の良い個体を見つけた際は、早めの決断が必要になります。
- 生産終了により部品供給に不安がある
- 最安価格帯の車両は走行距離や年式をよく確認
- T4グレードの故障履歴をチェック
- 電装系トラブルの有無を確認
V40は都市部での使用に適したコンパクトなボディサイズと、ボルボらしい上質な内装が魅力のモデルです。
V60の中古車相場
V60はボルボの中核モデルとして位置づけられており、価格相場も年式による幅が大きいのが特徴です。
- 平均価格 ⇒ 429万円
- 価格帯 ⇒ 154万円~848万円
- 査定相場 ⇒ 196万円~301万円
- 狙い目年式 ⇒ 2011~2013年式(コスパ重視)
V60は年式による価格差が非常に大きく、2011~2013年式であれば100万円前後から購入可能です。一方で、現行モデルに近い年式では400万円を超える価格設定となっています。
- T4 ⇒ 1.6L直4ターボエンジン
- T5 ⇒ 2.0L直4ターボエンジン
- T6 ⇒ 2.0L直4ターボ+スーパーチャージャー
- Polestar ⇒ 高性能仕様
V60はステーションワゴンとしての実用性と、ボルボらしい安全性能を兼ね備えたモデルとして、ファミリー層に人気があります。
XC60の中古車相場
XC60はSUVブームの影響で、他のモデルに比べて価格下落幅が小さいのが特徴です。
- 平均価格 ⇒ 492万円
- 価格帯 ⇒ 200万円~999万円
- 中心価格帯 ⇒ 300万円前後
- 狙い目年式 ⇒ 2015年以降(安全装備充実)
XC60はSUVとしての人気の高さから、ボルボの中では比較的リセールバリューが高いモデルです。特に2015年以降のモデルでは、先進安全装備が充実しており、価格相場も安定しています。
車男爵
- 高い着座位置による良好な視界
- 優れた走行安定性
- 豊富な先進安全装備
- SUVとしての実用性
XC60は価格は高めですが、その分品質や装備が充実しており、長期保有を前提とした購入に適しています。
中古ボルボを購入する際の5つの注意点
中古ボルボを購入する際は、輸入車特有のチェックポイントを押さえることが重要です。失敗しないための具体的な注意点をご紹介します。
- メンテナンス記録の確認
- 走行距離と年式のバランス
- 保証内容の詳細確認
- 試乗での動作確認
- 購入先の選定
以下より、各注意点について詳しく解説します。
メンテナンス記録の確認
中古ボルボ購入時の最も重要なチェックポイントは、定期的なメンテナンスが適切に行われているかです。
- 12ヶ月点検・24ヶ月点検の履歴
- エンジンオイル交換の記録
- DCTオイル交換の履歴(重要)
- 消耗品(ブレーキパッド、タイヤ等)の交換時期
- 過去の修理履歴と対応内容
特にDCTオイル交換は4万km毎に実施されているかが重要です。この交換を怠ると、前述の高額なDCT故障につながる可能性があります。
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走行距離と年式のバランス
中古車選びでは、走行距離と年式のバランスを適切に判断することが大切です。
- 年間走行距離 ⇒ 8,000~12,000km程度が標準
- 過走行車 ⇒ 年間15,000km以上
- 低走行車 ⇒ 年間5,000km以下
極端な低走行車は、かえって注意が必要です。長期間放置されていた車両は、ゴム部品の劣化や電装系のトラブルが発生しやすくなります。
- 過走行車 ⇒ エンジンや駆動系の摩耗進行
- 低走行車 ⇒ ゴム部品の劣化、電装系の不調
- 年式に対して極端に走行距離が少ない車は要注意
保証内容の詳細確認
中古車購入時の保証内容は購入先によって大きく異なるため、事前の確認が重要です。
- 保証期間 ⇒ 何ヶ月または何km まで
- 保証範囲 ⇒ エンジン、トランスミッション、電装系等
- 免責事項 ⇒ 消耗品や経年劣化の扱い
- 保証継承 ⇒ メーカー保証が残っている場合
特に高額修理が予想されるDCTやエンジン関連が保証対象に含まれているかを必ず確認しましょう。
試乗での動作確認
ボルボの中古車では、試乗での動作確認が特に重要です。
- DCTの変速フィーリング
- エンジンの異音や振動
- 警告灯の点灯有無
- エアコンの動作確認
- 電装系の動作確認
特にDCTの動作は入念にチェックし、変速時の異音や振動、発進時のもたつきがないかを確認しましょう。
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購入先の選定
中古ボルボの購入先選びは、価格と安心度のバランスを考慮して決定することが大切です。
- ボルボ認定中古車(VOLVO SELEKT)
- ボルボ専門店
- 輸入車専門店
- 一般中古車店
- ボルボの専門知識不足
- 適切な点検整備が行われていない可能性
- アフターサービスに不安
- 部品調達のノウハウ不足
予算に余裕があるなら認定中古車、コストを抑えたいなら専門店での購入が recommended です。
認定中古車vs一般中古車|どちらがお得?
ボルボの認定中古車「VOLVO SELEKT」と一般中古車の価格差と安心度を比較し、どちらが良い選択かを分析します。
- 認定中古車のメリット
- 一般中古車のメリット
- 価格差と安心度の比較
以下より、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
認定中古車のメリット
VOLVO SELEKTは品質とアフターサービスを重視した認定中古車プログラムです。
- 新車登録から6年未満
- 走行距離6万km以内
- 修復歴なし
- ボルボディーラーでのメンテナンス履歴必須
- 100項目の詳細点検(一般的な納車整備は40項目)
- 基本保証1年間
- 延長保証2年間(有料オプション)
- 24時間ロードアシスタンス
- 全国統一保証対応
- 各種ソフトウェアアップデート実施
認定中古車は新車に近い安心感を得られるのが最大のメリットです。
一般中古車のメリット
一般的な中古車店での購入は、価格面でのメリットが大きいのが特徴です。
- 認定中古車に比べて50~100万円安い
- 選択肢が豊富(年式、走行距離、価格帯)
- 値引き交渉の余地がある
- 6年超・6万km超の車両も選択可能
特に予算を抑えて購入したい場合や、古い年式でも気にしない場合は一般中古車が有利です。
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価格差と安心度の比較
認定中古車と一般中古車の価格差は50~100万円程度が一般的です。
| 比較項目 | 認定中古車 | 一般中古車 |
| 価格 | 高い(+50~100万円) | 安い |
| 保証 | 1年間 + 延長可能 | 3~6ヶ月程度 |
| 選択肢 | 限定的(基準が厳格) | 豊富 |
| 整備品質 | 100項目点検 | 店舗により差がある |
| アフターサービス | 全国ディーラー対応 | 購入店のみ |
初めてのボルボ購入や、長期保有を予定している場合は認定中古車、コストを抑えたい場合は一般中古車がおすすめです。
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ボルボと他輸入車の維持費比較
ボルボの維持費を客観的に評価するため、ドイツ車3ブランドとの具体的な比較を行います。
- 年間維持費の比較
- リセールバリューの比較
- 総保有コストの分析
以下より、各項目について詳しく分析します。
年間維持費の比較
ボルボと主要ドイツ車ブランドの年間維持費を詳細に比較してみましょう。
| ブランド | 年間維持費 | 特徴 |
| ボルボ | 30~50万円 | DCT交換リスクあり |
| メルセデス・ベンツ | 40~60万円 | 部品代が高額 |
| BMW | 35~55万円 | 電装系トラブル多 |
| アウディ | 30~50万円 | DSGトラブルあり |
ボルボの維持費は、ドイツ車と比較して同等か若干安い水準にあります。
- ガソリン代 ⇒ 年間約10~15万円
- 定期メンテナンス費 ⇒ 年間約8~12万円
- 修理費 ⇒ 年間約5~10万円
- 税金・保険 ⇒ 年間約7~13万円
リセールバリューの比較
3年後・5年後のリセールバリューを具体的な数値で比較してみます。
| ブランド | 3年後 | 5年後 |
| ボルボ | 50~60% | 35~45% |
| メルセデス・ベンツ | 60~70% | 45~55% |
| BMW | 55~65% | 40~50% |
| アウディ | 55~65% | 40~50% |
ボルボは他のドイツ車に比べてリセールバリューが10~15%程度低い傾向にあります。
総保有コストの分析
購入から売却までのトータルコストで比較すると、意外な結果が見えてきます。
- 新車価格 ⇒ 600万円
- 5年間保有
- 年間走行距離 ⇒ 10,000km
- 売却時の査定額を考慮
| ブランド | 5年間維持費 | 売却損失 | 総保有コスト |
| ボルボ | 200万円 | 330万円 | 530万円 |
| メルセデス・ベンツ | 250万円 | 270万円 | 520万円 |
| BMW | 225万円 | 300万円 | 525万円 |
| アウディ | 200万円 | 300万円 | 500万円 |
総保有コストではボルボが最も高く、リセールバリューの低さが影響しています。
車男爵
狙い目の中古ボルボモデルと年式
コストパフォーマンスの観点から、特におすすめできる中古ボルボのモデルと年式を具体的にご紹介します。
- コスパ重視なら「2011~2013年式V60」
- 安全性重視なら「2015年以降のXC60」
- デザイン重視なら「2014~2018年式V40」
以下より、各推奨モデルの詳細を解説します。
コスパ重視なら「2011~2013年式V60」
100万円前後で高級ワゴンが手に入る、最もコストパフォーマンスに優れた選択肢です。
- 価格帯 ⇒ 80万円~150万円
- ボルボらしい上質な内装
- 十分な安全装備
- ステーションワゴンとしての実用性
この年式のV60は価格の下落が進んでおり、新車時の半額以下で購入可能です。ただし、購入時にはいくつかの注意点があります。
- DCTの動作確認は必須
- ゲトラグ製DCTの故障リスク
- 年式的に消耗品交換時期
- 電装系の動作確認
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安全性重視なら「2015年以降のXC60」
先進安全装備が充実し、200~300万円の価格帯で購入できるバランスの良いモデルです。
- 価格帯 ⇒ 200万円~350万円
- アイシン製トランスミッション
- 充実した先進安全装備
- SUVとしての利便性
- 比較的安定したリセールバリュー
2015年以降のモデルでは、問題となっていたゲトラグ製DCTからアイシン製ATに変更されており、信頼性が大幅に向上しています。
- 衝突回避・軽減ブレーキ
- 歩行者検知機能
- レーンキーピングアシスト
- アダプティブクルーズコントロール
家族での利用や、安全性を最重視する方に適したモデルです。
デザイン重視なら「2014~2018年式V40」
スタイリッシュなハッチバックとして、150万円前後で購入できるデザイン性重視の選択肢です。
- 価格帯 ⇒ 100万円~200万円
- 都市部での取り回しの良いサイズ
- 北欧デザインの洗練された内外装
- 若い世代にも人気のスタイリング
V40はコンパクトでありながらボルボらしい上質感を味わえる貴重なモデルです。
- 2019年で生産終了
- 将来的な部品供給に不安
- 後席の居住性は限定的
- T4グレードの故障履歴確認
車男爵
購入後の維持費を抑える5つのコツ
ボルボオーナーが実践している維持費節約術と、長期保有のためのポイントを具体的にご紹介します。
- 信頼できる整備工場の確保
- 社外部品の活用
- 定期メンテナンスの重要性
- 保険・税制優遇の活用
- 売却タイミングの見極め
以下より、実際の節約効果とともに詳しく解説します。
信頼できる整備工場の確保
5年間のメーカー保証終了後は、ディーラー以外の選択肢を検討することで大幅なコスト削減が可能です。
- ボルボ専門ショップ ⇒ 専門知識豊富、ディーラーより安い
- 輸入車専門工場 ⇒ 複数ブランド対応、中程度の費用
- 一般整備工場 ⇒ 基本メンテナンスのみ、最安値
ディーラーと専門ショップの工賃差は30~50%程度になることが多く、年間10~20万円の節約効果が期待できます。
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社外部品の活用
純正部品と社外部品を適切に使い分けることで、大幅なコスト削減が実現できます。
| 部品種類 | 純正部品 | 社外部品 | 節約効果 |
| ブレーキパッド | 3万円 | 1.5万円 | 50%削減 |
| エアフィルター | 8,000円 | 3,000円 | 60%削減 |
| バッテリー | 4万円 | 2万円 | 50%削減 |
- エンジン関連の主要部品
- 安全装備関連部品
- 電装系の重要部品
- DCTやトランスミッション関連
定期メンテナンスの重要性
予防整備による大きな故障の回避は、長期的に見て最も効果的なコスト削減方法です。
- エンジンオイル交換 ⇒ 5,000km毎
- DCTオイル交換 ⇒ 40,000km毎
- 冷却水交換 ⇒ 2年毎
- ブレーキフルード交換 ⇒ 2年毎
定期メンテナンスを怠ると、後に数十万円の修理費が発生するリスがあります。月数千円の投資で、大きなトラブルを防げると考えれば非常に有効です。
保険・税制優遇の活用
プラグインハイブリッド車のエコカー減税や任意保険の見直しで年間数万円の節約が可能です。
- エコカー減税 ⇒ 自動車重量税・環境性能割免税
- 自動車税減税 ⇒ プラグインハイブリッド車は75%減税
- 任意保険見直し ⇒ 複数社見積もりで年間2~5万円削減
- 車両保険の見直し ⇒ 年式に応じた適切な設定
プラグインハイブリッド車なら、税制優遇だけで年間数万円の節約効果があります。
売却タイミングの見極め
価値下落前の適切な手放し時期を見極めることで、次回購入への資金を確保できます。
- 初回車検前(3年以内)⇒ 最もリセールバリューが高い
- 2回目車検前(5年以内)⇒ まだ高いリセールバリューを維持
- 大きな修理が必要になる前 ⇒ DCTの不調を感じたら早めに
- モデルチェンジ前 ⇒ 新型発表により旧型の価値下落
車男爵
まとめ
ボルボの中古車が安い理由を理解すれば、コストパフォーマンスの高い輸入車ライフを実現することができます。
安さの主な理由は以下の8つでした。
- ブランド認知度の低さ ⇒ ドイツ車に比べて日本での知名度が劣る
- 需要と供給のバランス ⇒ 富裕層の新車志向と中古需要の少なさ
- 故障リスクの懸念 ⇒ DCTの故障と日本の環境への適応問題
- パーツ入手の困難さ ⇒ ドイツ車に比べて部品調達に時間
- 維持費の高さ ⇒ ハイオク仕様と専門整備の必要性
- 燃費性能の劣り ⇒ 同クラス日本車との燃費差
- リセールバリューの低さ ⇒ 新車値引きの影響
- モデルサイクルによる価値下落 ⇒ 新型登場時の急激な価値減少
しかし、これらの要因を理解した上で適切な選択をすれば、高品質なボルボを手頃な価格で購入し、長く愛用することが可能です。
特に重要なポイントは以下の通りです。
- 購入前の入念なチェック ⇒ DCTの動作確認とメンテナンス履歴の確認
- 購入先の適切な選択 ⇒ 予算と安心度のバランスを考慮
- 定期メンテナンスの継続 ⇒ 予防整備による大きな故障の回避
- 専門工場の活用 ⇒ 保証期間終了後のコスト削減
- 売却タイミングの見極め ⇒ 適切な時期での次車への乗り換え
ボルボは決して「安かろう悪かろう」ではなく、市場の特殊性により割安に購入できる高品質車なのです。
これらのポイントを押さえて、ぜひ充実したボルボライフをお楽しみください。


