新型ワゴンRは、軽自動車市場で長年親しまれてきたスズキの代表的モデルです。
しかし、ネット上では「ひどい」「デザインがダサい」「乗り心地が悪い」といった厳しい評価も見受けられます。
実際にユーザーの口コミを調査すると、特定の部分で不満の声が集中していることが判明しました。
この記事では、新型ワゴンRが「ひどい」と言われる理由を徹底検証し、購入前に知っておくべきポイントと、購入後の対策まで詳しく解説します。
新型ワゴンRがひどいと言われる5つ理由
新型ワゴンRに対する否定的な評価を分析すると、主に以下の5つのポイントに集約されることがわかりました。
- 【理由1】デザインが「ダサい」「個性的すぎる」
- 【理由2】期待を下回る?走行性能と乗り心地
- 【理由3】実用性に不満?収納スペースの使い勝手
- 【理由4】NAエンジンのパワー不足感
- 【理由5】価格と価値のバランスへの疑問
以下より、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
【理由1】デザインが「ダサい」「個性的すぎる」
新型ワゴンRのデザインは、ユーザーから最も賛否が分かれる部分です。
初代ワゴンRを意識した個性的なデザインは、一部のユーザーから「懐かしい」「愛着がわく」という声がある一方で、「ダサい」「時代遅れ」という厳しい評価も少なくありません。
- エクステリア|賛否両論のフロントマスクとBピラー
- インテリア|チープ感とセンターメーターの壁
以下より、各項目を詳しく見ていきます。
エクステリア|賛否両論のフロントマスクとBピラー
新型ワゴンRのエクステリアデザインで特に議論を呼んでいるのが、独特のフロントグリルとBピラーのデザインです。
フロントマスクは初代モデルを彷彿とさせる縦長のグリルを採用していますが、これが「古臭い」「個性的すぎる」という評価につながっています。
実際の口コミでは「万人ウケはしないでしょうね」という声もあり、デザインの好みが大きく分かれる要因となっています。
車男爵
インテリア|チープ感とセンターメーターの壁
内装については、「内装がチープ」「質感が低い」という評価が多く見られます。
特に問題視されているのがセンターメーター配置で、一部ユーザーから「ひどい」という厳しい評価を受けています。
価格を抑えるためのコスト削減が、内装の質感に直接影響していることは否定できません。
プラスチック素材の多用や、装飾の簡素化により、競合車種と比較して高級感に欠けるという印象を与えてしまっています。
【理由2】期待を下回る?走行性能と乗り心地
新型ワゴンRの走行性能と乗り心地に関しても、多くのユーザーから不満の声が上がっています。
軽量化を重視した設計が、逆に快適性を損なう結果となっている面があります。
- 静粛性|気になるエンジン音とロードノイズ
- 乗り心地と安定性|硬さ、突き上げ、ロール感
以下より、各項目について説明します。
静粛性|気になるエンジン音とロードノイズ
ワゴンRは軽量な設計のため、エンジン音やロードノイズが車内に響きやすい傾向があります。
特に高速道路走行時には、ロードノイズの侵入が顕著で、長距離ドライブでの疲労感につながっているという指摘があります。
走行中の「ゴォォォォォ」という音は、タイヤの走行音に加えて、車体の遮音性能の限界を示しています。
車男爵
乗り心地と安定性|硬さ、突き上げ、ロール感
乗り心地については、「硬い」「突き上げ感がある」という評価が目立ちます。
路面の凹凸を拾いやすく、特に段差を乗り越える際の衝撃が大きいという声があります。
また、車高が高いことによるロール感も指摘されており、カーブでの安定性に不安を感じるユーザーもいます。
これらは軽量化と室内空間確保を優先した設計の副作用とも言えるでしょう。
【理由3】実用性に不満?収納スペースの使い勝手
新型ワゴンRは広い室内空間を売りにしていますが、細かな収納スペースの使い勝手については不満の声も聞かれます。
小物入れの配置や大きさが実用的でないという指摘があり、日常使いでの不便さを感じるユーザーがいます。
特にセンターコンソール周りの収納が限定的で、スマートフォンや飲み物の置き場所に困るという声があります。
競合車種と比較すると、収納の工夫や利便性で劣る部分があることは否定できません。
【理由4】NAエンジンのパワー不足感
新型ワゴンRのNAエンジンモデルについては、「登坂路ではパワー不足を感じる」という評価が多数寄せられています。
特に荷物を積んだ状態や、複数人が乗車した際のパワー不足は顕著で、高速道路の合流や追い越しでストレスを感じるユーザーが少なくありません。
取り回し性能が高い反面、エンジンのパワー不足感は否めませんという評価もあり、遠距離ドライブには不向きという意見もあります。
車男爵
【理由5】価格と価値のバランスへの疑問
新型ワゴンRの価格設定について、「コスパが良いとは言えない」という評価があります。
特にスティングレーなどの上級グレードでは、135万円を超える価格設定となっており、他メーカーのターボモデルが購入できる価格帯となっています。
装備内容と価格のバランスを考慮すると、競合車種と比較して優位性を見出しにくいという意見もあります。
軽自動車に求められる経済性という観点から、価格設定に疑問を持つユーザーが存在することは事実です。
ひどい評価だけじゃない!新型ワゴンRが持つ魅力
ここまで厳しい評価を見てきましたが、新型ワゴンRには優れた点も多く存在します。
- クラストップレベルの燃費性能と経済性
- 軽自動車ならではの取り回しの良さと運転のしやすさ
- 広々とした室内空間と多彩なシートアレンジ
- 進化した安全性能「スズキ セーフティ サポート」
これらの魅力について、詳しく解説していきます。
クラストップレベルの燃費性能と経済性
新型ワゴンRの最大の魅力は、優れた燃費性能にあります。
マイルドハイブリッドシステムを搭載したモデルでは、WLTCモード燃費で25km/Lを超える数値を実現しています。
これは全高1,600mm以上の軽自動車としてはトップクラスの燃費性能であり、日常使いでの経済性は非常に高いと言えます。
車男爵
軽自動車ならではの取り回しの良さと運転のしやすさ
新型ワゴンRは、取り回しのよいサイズ感が大きな魅力です。
最小回転半径4.4mという数値は、狭い道路や駐車場での取り回しを容易にします。
視界も良好で、運転に不慣れな方でも安心して操作できる設計となっています。
日本の道路事情に最適化された車両サイズは、日常使いでの利便性を大きく向上させています。
広々とした室内空間と多彩なシートアレンジ
新型ワゴンRの室内空間は、軽自動車とは思えない広さを実現しています。
前後席ともに十分なヘッドクリアランスとレッグスペースを確保し、大人4人が快適に乗車できます。
シートアレンジも多彩で、フラットな荷室を作ることも可能です。
この広い室内空間は、ファミリーユースから商用利用まで幅広いニーズに対応できる大きな強みとなっています。
進化した安全性能「スズキ セーフティ サポート」
新型ワゴンRは、全車にスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を標準装備しています。
これにより、国土交通省や経済産業省が普及を推進する「サポカーSワイド」に適合する安全性能を有しています。
衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能など、日常の安全運転をサポートする機能が充実しています。
軽自動車でありながら、普通車に劣らない安全装備を標準で搭載している点は高く評価できます。
新型ワゴンRがひどいと感じやすい人・感じにくい人の特徴
新型ワゴンRに対する評価は、使用目的やライフスタイルによって大きく異なります。
- ひどいと感じやすい人の特徴
- ひどいと感じにくい人(むしろ魅力に感じる人)の特徴
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ひどいと感じやすい人の特徴
新型ワゴンRに対して否定的な評価をしやすい人には、特定の傾向があります。
- デザインに強いこだわりがある、または旧型オーナー
- 静粛性や乗り心地を重視する、または長距離運転が多い
以下、各項目について説明します。
デザインに強いこだわりがある、または旧型オーナー
デザインに対して強いこだわりを持つ人は、新型ワゴンRの個性的な外観に違和感を覚えやすい傾向があります。
特に旧型オーナーの中には、先代モデルのシンプルなデザインを好む人が多く、新型の方向性に戸惑うケースがあります。
また、スタイリッシュな軽自動車を求める若い世代からも、デザイン面での不満が聞かれることがあります。
静粛性や乗り心地を重視する、または長距離運転が多い
静粛性や乗り心地を重視するユーザーにとって、新型ワゴンRは物足りなさを感じる可能性が高いです。
特に長距離運転が多い人は、ロードノイズや振動による疲労感を強く感じることでしょう。
高速道路を頻繁に利用する人や、週末のロングドライブを楽しむ人には不向きかもしれません。
ひどいと感じにくい人(むしろ魅力に感じる人)の特徴
一方で、新型ワゴンRの特性がぴったりマッチする人もいます。
- 街乗り中心で経済性や取り回しを重視する人
- 広い室内空間や安全性能といった実用性を最優先する人
それでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
街乗り中心で経済性や取り回しを重視する人
街乗り中心の使い方をする人にとって、新型ワゴンRは理想的な選択肢となります。
優れた燃費性能と取り回しの良さは、日常の買い物や送迎などで真価を発揮します。
駐車場での取り回しや、狭い道でのすれ違いなど、日本の道路事情に最適化された設計は大きなメリットです。
広い室内空間や安全性能といった実用性を最優先する人
実用性を最優先に考える人にとって、新型ワゴンRは魅力的な選択肢です。
広い室内空間と充実した安全装備は、ファミリーカーとしての基本性能を十分に満たしています。
デザインや走行性能よりも、日常使いでの利便性と安全性を重視する人には最適な一台と言えるでしょう。
【購入前の対策】後悔しないための最終チェックリスト
新型ワゴンRの購入を検討している方は、以下のポイントを必ず確認してください。
- 試乗で「走行性能・乗り心地」を必ず体感する
- 実車で「内装の質感・収納」を細かく確認する
- グレードによる「デザイン・装備の違い」を比較検討する
これらのチェックポイントについて、詳しく説明します。
試乗で「走行性能・乗り心地」を必ず体感する
購入前の試乗は絶対に欠かせません。
車男爵
- エンジン音やロードノイズの程度
- 加速性能(特に坂道での力強さ)
- 段差を越える際の突き上げ感
- 高速道路での安定性(可能であれば)
NAエンジンとターボエンジンの両方を試乗し、使用目的に合った選択をすることが重要です。
実車で「内装の質感・収納」を細かく確認する
内装の質感は実車で確認しないと分からない部分が多いため、展示車での確認は必須です。
以下のポイントをチェックしましょう。
- シートの座り心地と質感
- 運転席からの視界と計器類の見やすさ
- 小物入れの位置と使い勝手
- 後部座席の広さと乗降性
日常使いを想定して、実際に荷物を置いてみるなど、具体的なシミュレーションを行うことをおすすめします。
グレードによる「デザイン・装備の違い」を比較検討する
新型ワゴンRはグレードによって装備内容が大きく異なります。
特にHYBRID FX-S以上のグレードでは、充実した装備が標準搭載されています。
価格差と装備内容を比較し、必要な機能が含まれているグレードを選択することが大切です。
また、スティングレーとの外観の違いも確認し、デザインの好みと予算のバランスを考慮しましょう。
【購入後の対策】不満を解消するカスタマイズ&活用術
すでに新型ワゴンRを購入された方や、デメリットを理解した上で購入を決めた方向けに、不満を解消する方法を紹介します。
- 内装の質感を高める|シートカバーやパネル活用
- 収納不足を補う|便利なアイデアグッズ紹介
- 静粛性を改善する|静音化DIYのヒント
以下、具体的な改善方法を解説します。
内装の質感を高める|シートカバーやパネル活用
内装のチープ感を改善するには、アフターパーツの活用が効果的です。
- 高品質なシートカバーで座り心地と見た目を向上
- インテリアパネルでプラスチック部分をドレスアップ
- フロアマットを上級品に交換
- ステアリングカバーで手触りを改善
これらのカスタマイズにより、内装の印象を大きく変えることができます。
収納不足を補う|便利なアイデアグッズ紹介
収納スペースの不足は、市販の収納グッズで補うことができます。
- センターコンソールトレイでスマホ置き場を確保
- ドリンクホルダーの追加設置
- シートバックポケットで後部座席の収納力アップ
- トランクルームの整理ボックス活用
100円ショップやカー用品店で入手できるアイテムで、使い勝手を大幅に向上させることが可能です。
静粛性を改善する|静音化DIYのヒント
ロードノイズ対策として、DIYでの静音化が有効です。
- ロードノイズ低減マットの施工
- ドア内部への制振材追加
- タイヤを静粛性重視のものに交換
- 風切り音対策のウェザーストリップ交換
車男爵
まとめ
新型ワゴンRが「ひどい」と言われる理由を検証した結果、確かに一部のユーザーにとっては不満を感じやすい部分があることがわかりました。
- デザインの個性が強く、万人受けしない外観
- 静粛性や乗り心地で妥協が必要な部分
- NAエンジンのパワー不足は使用環境次第で顕著に
- 価格と装備のバランスに疑問を持つユーザーも
しかし同時に、優れた燃費性能、広い室内空間、充実した安全装備など、魅力的な部分も多く存在します。
重要なのは、自分の使用目的やライフスタイルに合っているかどうかを見極めることです。
街乗り中心で経済性を重視する方には最適な選択肢となりますが、長距離運転が多い方や静粛性を求める方には不向きかもしれません。
購入を検討している方は、必ず試乗を行い、実車で細部まで確認することをおすすめします。
また、購入後も様々なカスタマイズで不満点を改善できる可能性があります。
車男爵