2020年6月にフルモデルチェンジを果たした新型ハリアー(80系)は、発売から4年以上経過した今でも「かっこよすぎる」と評されるほど高い人気を維持しています。
洗練されたクーペフォルムのボディライン、精悍なフロントフェイス、そして都会的な佇まい。これらすべてが融合することで、他のSUVとは一線を画す独特の存在感を放っています。
2024年のマイナーチェンジでさらに魅力を増した新型ハリアーですが、その「かっこよさ」の裏には、デザインチームのこだわりと、日本人の美意識に響く繊細な造形美が隠されています。
この記事では、新型ハリアーがなぜこれほどまでに「かっこよすぎる」と言われるのか、外装・内装のデザインポイントを詳しく解説し、さらにオーナーから指摘される欠点についても包み隠さずお伝えします。
購入を検討されている方はもちろん、すでにオーナーの方にも役立つ情報をまとめました。
外装編|新型ハリアーのかっこよすぎるエクステリアデザイン
新型ハリアー(80系)のエクステリアは、見る者を惹きつける洗練されたデザインで構成されています。
特に「かっこよすぎる」と評価される5つのポイントを、具体的なデザイン要素と共に詳しく解説します。
- 【サイドシルエット】流麗さを際立たせるクーペフォルムと大胆なくびれ
- 【フロントフェイス】精悍な顔つきを演出する2本のL字ライン発光ヘッドランプ
- 【リアデザイン】夜に映える一文字LEDテールランプの存在感
- 【足元】足元を引き締める大径アルミホイール
- 【夜の特別演出】都会的な佇まいの「Night Shade」と光の演出「ウェルカムランプ」
以下より、詳しく解説します。
【サイドシルエット】流麗さを際立たせるクーペフォルムと大胆なくびれ
新型ハリアーの最も特徴的なデザイン要素は、SUVの常識を覆す流麗なクーペフォルムです。
フロントからリアへ流れるようなルーフラインは、まるでティアドロップ(涙滴)形状を思わせる美しいシルエットを描いています。特に注目すべきは、Dピラーの強い前傾角度で、これにより後方に向かってなだらかに傾斜するクーペスタイルを実現しています。
さらに、ボディサイドには大胆なくびれが設けられ、光の当たり方によって陰影が変化し、躍動感のある表情を生み出しています。
車男爵
全長4,740mm、全幅1,855mm、全高1,660mmという堂々としたボディサイズながら、重たさを感じさせないのはこの流麗なフォルムのおかげです。
【フロントフェイス】精悍な顔つきを演出する2本のL字ライン発光ヘッドランプ
フロントフェイスは、シャープで知的な印象を与える特徴的なヘッドランプデザインが採用されています。
ヘッドライトからグリルまで一体感のある造形で、都会的な印象を演出しています。特に印象的なのは、L字型に発光する2本のラインで構成されたデイタイムランニングランプです。
このL字ラインは、単なる装飾ではなく、昼間の被視認性を高める安全装備としての機能も果たしています。
フロントグリルは、メッシュパターンを採用し、ブラックアウトされた部分とクロームメッキの絶妙なバランスが高級感を演出。グレードによってグリルのデザインが異なり、上級グレードになるほど存在感のある造形となっています。
車男爵
【リアデザイン】夜に映える一文字LEDテールランプの存在感
リアビューで最も目を引くのは、横一文字に伸びるLEDテールランプです。
水平基調のデザインがワイド感を強調し、車体を実際よりも大きく、安定感のある印象に見せています。夜間点灯時には、この一文字のラインが鮮明に浮かび上がり、後続車からの視認性も抜群です。
テールランプの発光パターンは立体感を持たせる工夫が施され、単なる線状の光ではなく、奥行きのある美しい輝きを放ちます。
- 左右を貫く一文字デザイン
- LED採用による鮮明な発光
- 立体的な光の演出
- 高い被視認性で安全性向上
このテールランプデザインは、2020年の発売当時から話題となり、現在でも新型ハリアーの代名詞的な存在となっています。
【足元】足元を引き締める大径アルミホイール
足元を飾るアルミホイールは、グレードによって18インチと19インチの2種類が設定されています。
Sグレード、Gグレードには18インチホイールが標準装備され、シルバー塗装の落ち着いたデザインが採用されています。一方、Zグレード、Z “Leather Package”には19インチの大径ホイールが装着され、切削光輝とダークグレーメタリック塗装の組み合わせが、より精悍な印象を与えています。
- S/Gグレード ⇒ 18インチアルミホイール(225/65R18タイヤ)
- Z/Z “Leather Package” ⇒ 19インチアルミホイール(225/60R19タイヤ)
19インチホイールは、タイヤの扁平率も低くなることで、よりスポーティな外観を演出。ただし、18インチと比べて乗り心地が硬めになる傾向があるため、購入時には試乗して確認することをおすすめします。
【夜の特別演出】都会的な佇まいの「Night Shade」と光の演出「ウェルカムランプ」
2024年6月に追加された特別仕様車「Night Shade(ナイトシェード)」は、ブラック加飾を各所に施した、より都会的でスタイリッシュな仕様です。
フロントグリル、ドアミラー、アウトサイドドアハンドルなどがブラック塗装され、精悍さが一層際立つデザインとなっています。価格はベースモデルから約10万円アップですが、その特別感は十分に価値があります。
また、ウェルカムランプ機能も魅力的な装備の一つです。スマートキーを持って車に近づくと、ドアミラー下部からエンブレムマークが地面に投影され、オーナーを優雅に迎えてくれます。
車男爵
イルミネーテッドエントリーシステムと連動し、ドアロック解除時には室内の各所が美しく点灯。これらの光の演出により、夜間のドライブがより特別な時間となります。
内装編|新型ハリアーのかっこよすぎる上質なインテリア
新型ハリアーの内装は、ドライバーだけでなく同乗者も満たす、質感と機能性を両立した空間設計が特徴です。
そのこだわりを細部まで見ていきます。
- 【コックピット】上質素材と静粛性
- 【センターコンソール】馬の鞍をイメージした包まれ感と特別感
- 【ディスプレイ】先進性を感じる大型ディスプレイと機能的なレイアウト
- 【アンビエントライト】夜も非日常空間に
- 【後席・ラゲッジ】大人4人が快適に過ごせるゆとり
以下より、詳しく解説します。
【コックピット】上質素材と静粛性
新型ハリアーのコックピットに乗り込んだ瞬間、高級セダンのような質感を感じることができます。
インストルメントパネルやドアトリムには、ソフトパッド素材が惜しみなく使用され、触れる部分すべてが上質な手触りです。特にZ “Leather Package”では、本革シートが標準装備され、シートヒーターとベンチレーション機能も備わっています。
静粛性においても、遮音材や吸音材を適切に配置することで、高速走行時でも車内の会話が楽にできるほどの静かさを実現しています。
- S/Gグレード ⇒ ファブリックシート
- Zグレード ⇒ 合成皮革シート
- Z “Leather Package” ⇒ 本革シート(ブラック/ブラウン選択可)
防音ガラスの採用により、外部からの騒音を効果的に遮断。この静粛性の高さは、長距離ドライブでの疲労軽減にも大きく貢献しています。
【センターコンソール】馬の鞍をイメージした包まれ感と特別感
センターコンソールのデザインは、「馬の鞍(くら)」をモチーフにした独特の造形が採用されています。
厚い革をイメージした重厚なセンターコンソールは、運転席と助手席を優しく包み込むような形状で、パーソナルで安心感のある空間を作り出しています。この独創的なデザインは、単なる見た目の美しさだけでなく、機能性も考慮されています。
センターコンソール上部には、小物を置けるトレイが設置され、スマートフォンの充電パッド(おくだけ充電)も用意されています(Z、Z “Leather Package”に標準装備)。
車男爵
アームレストとしての機能も充実しており、長時間の運転でも疲れにくい設計となっています。内部には大容量の収納スペースが確保され、実用性も申し分ありません。
【ディスプレイ】先進性を感じる大型ディスプレイと機能的なレイアウト
Z、Z “Leather Package”グレードには、12.3インチの大型ディスプレイオーディオが標準装備されています。
この大画面ディスプレイは、T-Connect SDナビゲーションシステムとして、ナビゲーション、オーディオ、車両情報などを統合的に表示。タッチパネル式で直感的な操作が可能で、スマートフォン連携機能(Apple CarPlay/Android Auto)にも対応しています。
2022年10月の改良では、メーター部分にも12.3インチのフルデジタルメーターが採用され(一部グレード)、より先進的なコックピットへと進化しました。
- S/Gグレード ⇒ 8インチディスプレイオーディオ標準
- Z/Z “Leather Package” ⇒ 12.3インチディスプレイオーディオ標準
- 12.3インチフルデジタルメーター ⇒ 一部グレードでメーカーオプション
ディスプレイの配置も人間工学に基づいて設計され、視線移動を最小限に抑えながら必要な情報を確認できるレイアウトとなっています。
【アンビエントライト】夜も非日常空間に
室内の間接照明(アンビエントライト)は、全グレードに標準装備されています。
クリアブルーの優しい光が、インストルメントパネルやドアトリムから漏れ出し、夜間のドライブをラグジュアリーな雰囲気で包み込みます。この照明は単なる装飾ではなく、夜間の車内での視認性向上にも貢献しています。
イルミネーテッドエントリーシステムと連動し、以下の箇所が美しく照らされます。
- エンジン(パワー)スイッチ照明
- オープントレイ照明
- フロント足元照明
- フロントインサイドドアハンドル照明
- コンソール照明
- 助手席ミッドパッド照明
- フロントドアスカッフイルミネーション(Z、Z “Leather Package”)
これらの照明演出により、夜間でも車内は上質で特別な空間となり、まるで高級ラウンジにいるような心地よさを提供してくれます。
【後席・ラゲッジ】大人4人が快適に過ごせるゆとり
後部座席は、大人が長時間座っても疲れにくい、ゆとりある空間設計となっています。
足元空間は十分に確保され、膝前にも余裕があります。シートのクッション性も良好で、長距離移動でも快適に過ごせます。ただし、クーペフォルムの影響で、頭上空間は若干タイトになっている点は留意が必要です。
ラゲッジスペースは、通常時で409L(デッキボード上段時)の容量を確保。ゴルフバッグなら3つ、大型スーツケースも余裕で積載可能です。
車男爵
PHEV車には後席シートヒーターも標準装備され、冬場でも後席の乗員が快適に過ごせる配慮がなされています。
さらにかっこよく!自分だけのハリアーを作る王道カスタム「モデリスタ」
ノーマルでも十分かっこいいハリアーを、さらに個性的に、さらに迫力あるスタイルに昇華させるモデリスタエアロパーツの世界を紹介します。
- 【GRAN BLAZE STYLE】大胆なメッキで圧倒的なプレミアム感を演出
- 【AVANT EMOTIONAL STYLE】LEDとメカニカルデザインで先進性を強調
以下より、詳しく解説します。
【GRAN BLAZE STYLE】大胆なメッキで圧倒的なプレミアム感を演出
GRAN BLAZE STYLE(グランブレイズスタイル)は、大胆なメッキ加飾の輝きがプレミアム感を演出する、ラグジュアリー志向のカスタムスタイルです。
縦に伸びる鋭いメッキ加飾が特徴的で、フロントスポイラーには縦型のLEDイルミネーションが内蔵されています。都市の夜景に映える、まさに「ステイタスを磨き上げた姿」というコンセプトにふさわしい仕上がりです。
- フロントスポイラー(LED内蔵) ⇒ 10万4500円
- サイドスカート ⇒ 8万2500円
- リヤスカート ⇒ 7万4800円
- マフラーカッター ⇒ 4万8400円
- フルセット参考価格 ⇒ 約31万円
メッキパーツの輝きは、昼間は太陽光を反射して存在感を放ち、夜間はLEDイルミネーションと相まって、他のSUVとは一線を画す高級感を演出します。
車男爵
PHEV車専用の「GRAN BLAZE STYLE for PHEV」も用意され、環境性能と高級感を両立させたい方にも対応しています。
【AVANT EMOTIONAL STYLE】LEDとメカニカルデザインで先進性を強調
AVANT EMOTIONAL STYLE(アバンエモーショナルスタイル)は、グレーメタリック加飾と立体的に発光するLEDが特徴の、アグレッシブなカスタムスタイルです。
ダイナミックなフォルムと精巧なLEDデザインが、先進的でスポーティな印象を与えます。メッキではなくグレーメタリック塗装を採用することで、より引き締まった精悍な外観を実現しています。
- フロントスポイラー(LED内蔵) ⇒ 10万3400円
- サイドスカート ⇒ 7万7000円
- リヤスカート ⇒ 7万1500円
- マフラーカッター ⇒ 4万8400円
- フルセット参考価格 ⇒ 約30万円
LEDの発光パターンは立体的で、単なる線状の光ではなく、メカニカルで未来的な印象を与える設計となっています。特に夜間の存在感は圧倒的で、都市の夜景に映える洗練されたスタイルを演出します。
新型ハリアーはかっこよすぎるだけじゃない!最新安全装備による安心感
トヨタ最新の安全技術を全車に搭載し、どんなシーンでもドライバーと乗員をしっかりサポートします。
- 最新|Toyota Safety Senseを全グレード標準搭載
- 360度安全|駐車も発進も死角なしの安心設計
- その他の装備|家族を乗せるSUVだからこその配慮が多数
以下より、詳しく解説します。
最新|Toyota Safety Senseを全グレード標準搭載
新型ハリアーには、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が全グレードに標準装備されています。
この先進安全システムは、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせ、様々な危険を検知して事故を未然に防ぎます。衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)は、昼夜の歩行者、昼間の自転車運転者も検知可能です。
- プリクラッシュセーフティ(歩行者・自転車検知機能付)
- レーントレーシングアシスト(車線維持支援)
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- オートマチックハイビーム
- ロードサインアシスト(標識読み取り表示)
これらの機能により、長距離ドライブの疲労軽減はもちろん、うっかりミスによる事故リスクを大幅に低減します。
360度安全|駐車も発進も死角なしの安心設計
パノラミックビューモニターは、Z、Z “Leather Package”にメーカーオプション、PHEV車には標準装備されています。
車両を上から見下ろしたような映像を表示し、周囲の状況を一目で把握できます。2024年の改良では、床下透過表示機能(シースルービュー)が追加され、車両の真下や見えにくい部分も確認できるようになりました。
車男爵
駐車時だけでなく、見通しの悪い交差点での発進時にも、周囲の安全確認に役立つ装備です。
その他の装備|家族を乗せるSUVだからこその配慮が多数
新型ハリアーは、乗員全員の安全を考えた充実のエアバッグシステムを搭載しています。
運転席・助手席のSRSエアバッグはもちろん、前席のサイドエアバッグ、前後席のカーテンシールドエアバッグを全車標準装備。さらに、運転席には膝部を保護するSRSニーエアバッグも装備されています。
さらに、以下の装備も備わっています。
- ブラインドスポットモニター(車線変更時の後方確認支援)
- パーキングサポートブレーキ(静止物・後方接近車両)
- デジタルインナーミラー(後方視界確保)
- ISOFIXチャイルドシート固定専用バー
これらの安全装備により、家族全員が安心して乗車できる環境が整っています。
かっこよすぎる新型ハリアーのここが惜しい!7つの欠点と対策
完璧に見えるハリアーにも、オーナーから指摘される弱点が存在します。
購入前に知っておくべき欠点と、その対策や考え方を解説します。なお、年式やグレードによってはこれらの欠点がない場合もありますので、その点も含めてお伝えします。
- 【欠点1】通称「耳たぶミラー」の存在
- 【欠点2】低すぎるリアウインカーの位置
- 【欠点3】気になるタイヤとフェンダーの隙間
- 【欠点4】一部のプラスチッキーな質感
- 【欠点5】物足りない?アナログメーター
- 【欠点6】デザイン優先の弊害?後席の居住性と視界
- 【欠点7】メディアスロットの廃止
以下より、詳しく解説します。
【欠点1】通称「耳たぶミラー」の存在
ドライバー側(右側)のドアミラー下部に装着される補助ミラーは、その形状から「耳たぶミラー」と呼ばれ、デザイン性を損なうと指摘されることがあります。
この補助ミラーは法規制により装着が義務付けられているものですが、パノラミックビューモニターを装着することで取り外しが可能です。
- パノラミックビューモニターをメーカーオプションで選択
- Z、Z “Leather Package”グレードで3万3000円
- PHEV車は標準装備のため耳たぶミラーなし
デザインを重視する方は、パノラミックビューモニターの装着を強く推奨します。実用面でも駐車が格段に楽になるため、費用対効果は高いと言えます。
【欠点2】低すぎるリアウインカーの位置
リアウインカーの位置がバンパー下部と低い位置にあり、視認性やデザイン面で不満の声が上がることがあります。
保安基準は満たしているものの、後続車からの視認性に不安を感じるオーナーもいます。ただし、実際の事故率が高いというデータはなく、LEDの輝度も高いため、実用上の問題は少ないと考えられます。
車男爵
気になる方は、アフターパーツでウインカー移設キットも販売されていますが、車検対応品を選ぶ必要があります。
【欠点3】気になるタイヤとフェンダーの隙間
特にGグレードの18インチホイール装着車で、タイヤとフェンダーアーチの隙間が大きいと感じる方がいます。
これは最低地上高を確保しつつ、様々な路面状況に対応するための設計ですが、見た目のバランスを気にする方には物足りなく感じるかもしれません。
- ローダウンスプリングの装着(2~3cm程度)
- 19インチへのインチアップ
- 車高調整式サスペンションの導入
ただし、ローダウンは乗り心地の変化や最低地上高の減少を伴うため、慎重に検討する必要があります。
【欠点4】一部のプラスチッキーな質感
インテリアの一部、特にセンターコンソール下部やドアポケット周辺に硬質プラスチックが使用されています。
価格帯を考えると、もう少し質感の高い素材を期待する声もあります。ただし、これは耐久性とコストのバランスを考慮した結果であり、実用面では問題ありません。
車男爵
気になる方は、アフターパーツのインテリアパネルなどでカスタマイズすることも可能です。
【欠点5】物足りない?アナログメーター
ベースグレードでは従来型のアナログメーターが採用され、フルデジタルメーターではない点を物足りなく感じる方もいます。
2022年10月の改良で12.3インチのフルデジタルメーターがオプション設定されましたが、全グレード標準ではありません。
- S/Gグレード ⇒ アナログメーター標準
- Z/Z “Leather Package” ⇒ 12.3インチデジタルメーターオプション可
- 価格差を考慮すると実用性重視ならアナログでも十分
アナログメーターにも視認性の良さや、故障リスクの低さというメリットがあることも理解しておきましょう。
【欠点6】デザイン優先の弊害?後席の居住性と視界
クーペフォルムの影響で、後席の頭上空間がやや狭く、リアドアウィンドウも小さめです。
身長175cm以上の方が後席に座ると、頭上の圧迫感を感じることがあります。また、リアドアウィンドウが小さいため、後席からの視界に閉塞感を感じる場合もあります。
車男爵
ファミリーカーとしての使用が中心の方は、実際に家族全員で試乗して確認することが重要です。
【欠点7】メディアスロットの廃止
新型ハリアーにはCD/DVDスロットが装備されていません。
音楽や動画はスマートフォン連携やUSB接続、ストリーミングサービスでの利用が前提となっています。CDコレクションを持っている方や、DVDを車内で視聴したい方には不便に感じるかもしれません。
- Apple CarPlay/Android Auto経由でのストリーミング再生
- USBメモリへの音楽データ保存
- Bluetoothオーディオ接続
- サブスクリプションサービスの活用
時代の流れとして、物理メディアから配信サービスへの移行が進んでいることを理解し、新しい楽しみ方を見つけることも大切です。
新型ハリアーがおすすめの人・おすすめしない人
おすすめの人
新型ハリアーは以下のような方に特におすすめです。
- 都市型の洗練されたSUVを求める方 ⇒ クーペフォルムと精悍なフロントフェイスで都会の景観に映える外観
- デザイン性と高級感を重視する方 ⇒ ソフトパッド素材や本革シート、アンビエントライトなど上質な内装仕上げ
- 静粛性の高い快適な移動空間を求める方 ⇒ 防音ガラスと遮音材の採用で高速走行時でも会話が楽にできる静かさ
- 最新の安全装備を重視する方 ⇒ Toyota Safety Senseを全車標準装備で事故リスクを大幅低減
- 主に街乗りや高速道路での使用が中心の方 ⇒ オンロード重視の設計で乗り心地と燃費性能を優先
- ブランドイメージやステータス性を重視する方 ⇒ 高級SUVの草分けとして確立された圧倒的な知名度とプレミアムイメージ
特に、エクステリア・インテリアのデザインに惹かれた方は、所有満足度が非常に高い車です。毎日の通勤や週末のドライブが特別な時間になることでしょう。
おすすめしない人
一方で、以下のような方には他の選択肢も検討することをおすすめします。
- オフロード走行や本格的なアウトドアを楽しむ方 ⇒ 最低地上高やアプローチアングルがRAV4より劣り悪路走破性は限定的
- 7人乗りなど多人数乗車が必要な方 ⇒ 5人乗り仕様のみで3列シートの設定なし
- 積載性や実用性を最優先する方 ⇒ クーペフォルムにより後席頭上空間と荷室開口部が犠牲に
- 運転の楽しさやスポーティな走りを求める方 ⇒ 快適性重視のセッティングで運転の楽しさはCX-5に及ばない
- コストパフォーマンスを最重視する方 ⇒ エントリー価格371万円は同クラスのCX-5やフォレスターより割高
- 後席の居住性を特に重視する方 ⇒ 流麗なルーフラインの影響で身長175cm以上は頭上に圧迫感
本格的なアウトドア使用や悪路走破性を求める方には、トヨタRAV4がおすすめです。RAV4はハリアーと同じプラットフォームを使用しながら、より実用性とオフロード性能を重視した設計となっています。
また、運転の楽しさやハンドリング性能を重視する方には、マツダCX-5も良い選択肢となるでしょう。CX-5は「人馬一体」の走りを追求し、ドライビングプレジャーを重視した設計が特徴です。
まとめ
新型ハリアー(80系)が「かっこよすぎる」と評される理由は、単なる見た目の良さだけではありません。
流麗なクーペフォルム、精悍なフロントフェイス、一文字のテールランプなど、すべてのデザイン要素が調和して、都市型高級SUVとしての完成度の高さを実現しています。
内装においても、馬の鞍をイメージしたセンターコンソール、12.3インチの大型ディスプレイ、アンビエントライトなど、乗る人すべてを特別な気分にさせる工夫が随所に施されていますよ。
一方で、耳たぶミラーやリアウインカーの位置、後席の頭上空間など、いくつかの欠点も存在しますが、これらの多くは対策可能であり、またデザインと機能性のバランスを取った結果でもあります。
価格は371万円から626万円と決して安くはありませんが、Toyota Safety Senseを全車標準装備し、安全性においても妥協のない仕上がり。
モデリスタによるカスタマイズで、さらに個性的な一台に仕上げることも可能で、GRAN BLAZE STYLEでラグジュアリーに、AVANT EMOTIONAL STYLEでスポーティに、自分だけのハリアーを作り上げる楽しみもありますね。


