2023年1月に登場した5代目新型プリウス60系)は、は、歴代モデルの中でも特に「かっこいい」と評価されています。
従来の「エコカー」というイメージを覆し、スポーツカーのような低く構えたフォルムと洗練されたデザインが多くの人を魅了しています。
第2世代TNGAプラットフォームの採用により実現した低重心化と、歴代最大となる19インチタイヤの組み合わせが、これまでのプリウスとは一線を画すスタイリングを生み出しました。
この記事では、新型プリウスが「かっこいい」と評価される5つの理由から、人気のボディカラー、そして購入前に知っておくべき注意点まで、徹底的に解説していきます。
新型プリウスが「かっこいい」と評価される5つの理由
5代目となる新型プリウスは、従来のイメージを刷新するデザインで多くの注目を集めています。
なぜこれほどまでに「かっこいい」と評価されるのか、その理由を5つの観点から詳しく見ていきましょう。
- 【理由1】スーパーカーを思わせる低重心シルエット
- 【理由2】ハンマーヘッドモチーフの斬新なフロントデザイン
- 【理由3】モノフォルムから進化したスポーティなプロポーション
- 【理由4】19インチホイールが演出する力強い存在感
- 【理由5】一文字型リヤランプが生み出す先進的な後ろ姿
以下より、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
【理由1】スーパーカーを思わせる低重心シルエット
新型プリウスの最も大きな特徴は、全高を先代モデルから40mm(Uグレードは50mm)低くした1,430mm(Uグレードは1,420mm)という低いシルエットです。
この低重心化は、第2世代TNGAプラットフォーム(Toyota New Global Architecture)の採用により実現しました。プラットフォームの進化により、ヒップポイントを30mm下げながらも適切な着座姿勢を確保し、まるでスポーツカーのような流麗なフォルムを手に入れています。
特にサイドビューから見た際の流麗なラインは、従来のエコカーのイメージを完全に覆すものです。
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さらに、ボディサイズは全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,430mmとなり、先代より25mm長く、20mm幅広く、ホイールベースも50mm延長されています。
低く構えた姿勢と伸びやかなプロポーションの組み合わせが、スーパーカーのような存在感を演出しているのです。
【理由2】ハンマーヘッドモチーフの斬新なフロントデザイン
新型プリウスのフロントフェイスは、「ハンマーヘッド」と呼ばれる独特のデザインを採用しています。
ハンマーヘッドとは、シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の金槌状に左右に突き出た頭部をモチーフにしたデザインです。左右に広がるヘッドライトラインと、中央部が前方に突き出したフロントグリルの組み合わせが、力強さと先進性を同時に表現しています。
このデザインは、2022年のトヨタEV発表会以降の新しいトレンドとなっており、従来のトヨタ車の「キーンルック」から大きく方向転換した、新世代のデザイン言語となっています。
車男爵
開発チームによると、このデザインは「なるべくシンプルで要素が多くないこと」を追求した結果であり、2代目・3代目のすっきりした路線に回帰しつつ、より洗練された形で進化させたものだといいます。
【理由3】モノフォルムから進化したスポーティなプロポーション
プリウスの象徴である「モノフォルムシルエット」を継承しながら、ルーフの頂点を後方に移動させることで、よりクーペライクなプロポーションを実現しています。
Aピラーの傾斜角度をさらに寝かせ、フロントウィンドウからリヤまで一つの流れるようなラインを描くことで、空力性能とデザイン性を両立させています。実際、CD値(空気抵抗係数)は先代よりわずかに悪化しているものの、燃費性能は向上するという、デザイン優先の開発方針が貫かれています。
- ルーフ頂点の後方移動による流麗なライン
- Aピラーの大幅な傾斜化
- ボディサイドの抑揚のあるフォルム
- リヤまで続く一体感のあるデザイン
この進化により、従来のプリウスが持っていた「環境性能重視の実用車」というイメージから、「走りを楽しむスポーティセダン」へと大きくイメージチェンジすることに成功しています。
【理由4】19インチホイールが演出する力強い存在感
Z/Gグレードには、歴代プリウス最大となる195/50R19タイヤと19インチアルミホイールが標準装備されています。
この大径ホイールの採用により、タイヤの直径は先代から60mmも大きくなりました。開発チームは「カッコいいデザイン」を優先し、大径タイヤを履かせるためにボディ形状を変更し、タイヤハウスの設計まで見直すという徹底ぶりです。
19インチホイールは切削光輝+ダークグレーメタリックの仕上げとなっており、センターオーナメント付きの洗練されたデザインが、まるでスポーツカーのような力強い足元を演出しています。
大径ホイールは見た目のインパクトだけでなく、走行安定性の向上にも貢献しており、デザインと機能性を両立させています。
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【理由5】一文字型リヤランプが生み出す先進的な後ろ姿
リヤビューを特徴づけるのは、横一文字に伸びる薄型LEDランプです。
このデザインは近年の高級車やスポーツカーのトレンドを取り入れたもので、夜間の点灯時には特に印象的な光のラインを描きます。中央に配置された「PRIUS」のロゴも、従来の控えめな表示から大きく変更され、ブランドアイデンティティを強調しています。
未来的でありながら洗練された後ろ姿は、後続車からも一目でプリウスと認識できる個性的なデザインとなっています。
歴代プリウスとのデザイン比較|なぜ5代目はかっこいいのか
新型プリウスのデザインがなぜこれほどまでに高い評価を得ているのか、歴代モデルとの比較から、その進化の過程を詳しく見ていきましょう。
- 4代目(50系)からの劇的な変化ポイント
- 3代目(30系)との共通点と相違点
- 歴代モデルで最もスポーティなデザインになった理由
以下より、各項目について詳しく解説します。
4代目(50系)からの劇的な変化ポイント
4代目プリウスは、低重心パッケージと先進的なデザインを採用していましたが、フロントマスクの複雑な造形が「野暮ったい」「複雑すぎる」という評価が少なくありませんでした。
新型5代目では、複雑だったデザインをシンプルで洗練されたものへと変更しています。特に大きな変化は全高が40mm低くなったことで、4代目の全高1,470mmから1,430mm(2.0Lモデル)へと低重心化が進みました。
- 全高 ⇒ 40mm低減(1,470mm→1,430mm)
- ホイールサイズ ⇒ 最大17インチから19インチへ
- フロントデザイン ⇒ 複雑な造形からシンプルなハンマーヘッドモチーフへ
- リヤランプ ⇒ 縦型から横一文字型へ
車男爵
3代目(30系)との共通点と相違点
3代目プリウスは、2代目で確立したトライアングルシルエットを進化させ、販売台数でも大成功を収めた人気モデルでした。
新型5代目は、3代目が持っていた流麗なラインを継承しながらも、より低くワイドなプロポーションへと進化させています。共通点としては、モノフォルムシルエットという基本的なデザイン言語を維持している点が挙げられます。
一方で相違点として、3代目が実用性を重視した5ナンバーサイズだったのに対し、5代目は全幅1,780mmの3ナンバーサイズとなり、よりスポーティで存在感のあるデザインを実現しています。
歴代モデルで最もスポーティなデザインになった理由
5代目プリウスが歴代最もスポーティなデザインとなった最大の要因は、第2世代TNGAプラットフォームの採用です。
このプラットフォームにより、低重心化と大径タイヤの装着が可能になり、従来のプリウスでは実現できなかったプロポーションを達成しています。
さらに、エンジンも2.0Lハイブリッドシステムを新たに設定し、システム出力196PSという動力性能も、スポーティなデザインにふさわしい走行性能を実現しています。
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ボディカラー選びで変わるプリウスのかっこよさを徹底解説
新型プリウスは全8色のボディカラーを設定しており、選ぶ色によって印象が大きく変わります。
最もかっこいいカラーはどれなのか、人気ランキングとグレード別のおすすめカラーを詳しく解説していきます。
- 新型プリウスで最もかっこいいカラーランキングTOP5
- グレード別おすすめかっこいいカラーコーディネート
以下より、詳しく見ていきましょう。
新型プリウスで最もかっこいいカラーランキングTOP5
新型プリウスのボディカラー全8色の中から、特に「かっこいい」と評価される人気色TOP5を、販売実績とユーザー評価を基にランキング形式で紹介します。
- 【第1位】アティチュードブラックマイカ
- 【第2位】エモーショナルレッドⅡ(有料色)
- 【第3位】ダークブルーマイカメタリック
- 【第4位】プラチナホワイトパールマイカ(有料色)
- 【第5位】マスタード(新色)
それぞれの色の特徴と魅力を詳しく見ていきます。
【第1位】アティチュードブラックマイカ
黒をベースにしたメタリックカラーで、新型プリウスのスポーティなシルエットを最も引き立てる色です。
深みのある黒の光沢が高級感を演出し、19インチの大径ホイールとの相性も抜群です。リセール価値も最も高く、定番色として安定した人気を誇っています。
特に夜間の街灯下では、ボディラインに沿って美しい光の反射を見せ、プリウスの流麗なフォルムを際立たせます。
【第2位】エモーショナルレッドⅡ(有料色)
鮮烈な赤色がスポーツカーのような印象を与える特別塗装色です。
特別塗装料55,000円(税込)が必要ですが、その価値は十分にあります。多層コーティングによる深みのある赤は、光の当たり方により様々な表情を見せ、新型プリウスのエモーショナルなデザインコンセプトを体現しています。
街中でも目を引く存在感があり、個性を主張したいユーザーに人気です。
【第3位】ダークブルーマイカメタリック
深みのある紺色が上品さとスポーティさを両立させています。
黒に近い濃紺色は、ビジネスシーンでも違和感なく使用でき、落ち着いた大人の雰囲気を演出します。日光の下では青みが強く出て、室内駐車場などでは黒に近く見えるという、環境により異なる表情を楽しめる色でもあります。
【第4位】プラチナホワイトパールマイカ(有料色)
清潔感と高級感を演出する定番の人気色です。
特別塗装料33,000円(税込)が必要ですが、パール塗装の上品な輝きは、新型プリウスの先進的なデザインにマッチします。エアロパーツやカスタムパーツが映える万能カラーでもあり、将来的なカスタマイズを考えているユーザーにもおすすめです。
【第5位】マスタード(新色)
新型プリウスで初めて設定された個性的なイエロー系カラーです。
Zグレード専用色として設定されており、若々しさと遊び心を表現できる色として注目を集めています。鮮やかな色味の中にもスポーティさを感じさせ、新型プリウスのシルエットを際立たせます。
他の車とは違う個性を求める若い世代を中心に支持されています。
グレード別おすすめかっこいいカラーコーディネート
各グレードの特徴を最大限に引き出すカラー選びのポイントを、グレード別に解説します。
- Zグレードには攻めのカラーがマッチ
- Gグレードにはバランス重視の定番カラー
- Uグレードは明るめカラーで個性を演出
各グレードに最適なカラーコーディネートを見ていきましょう。
Zグレードには攻めのカラーがマッチ
最上級グレードのZには、マスタードやエモーショナルレッドⅡなどの個性的な色がおすすめです。
19インチホイールや合成皮革シートなどの上質な装備と、これらの攻めたカラーリングの組み合わせが、Zグレードの存在感を最大限に引き出します。特にマスタードはZ専用色として設定されており、最上級グレードならではの特別感を演出できます。
Gグレードにはバランス重視の定番カラー
Gグレードには、アティチュードブラックマイカやダークブルーマイカメタリックがよく似合います。
19インチホイールを標準装備しながら、価格を抑えたGグレードには、上質感と実用性を兼ね備えた色選びが最適です。これらの色は飽きがこず、長く愛用できる点でもおすすめです。
Uグレードは明るめカラーで個性を演出
17インチホイールを装着するUグレードには、アッシュやスーパーホワイトⅡなどの明るめの色が似合います。
エントリーグレードでも魅力的に見せるには、明るい色で軽快感を演出するのが効果的です。特にアッシュは新色として注目度も高く、Uグレードでも個性的な印象を与えることができます。
走りまでかっこよく進化!新型プリウスの走行性能
新型プリウスは、デザインだけでなく走行性能も大幅に進化しています。
見た目のかっこよさに見合った、スポーティな走りの実力を詳しく解説します。
- 2.0Lハイブリッドシステムが実現する力強い加速
- 低重心化がもたらす安定したコーナリング性能
以下より、それぞれの性能について詳しく見ていきます。
2.0Lハイブリッドシステムが実現する力強い加速
新型プリウスのZ・Gグレードに搭載される2.0Lハイブリッドシステムは、システム出力196PSという従来型の約1.6倍のパワーを発揮します。
0-100km/h加速は7.5秒を記録し、これは一般的なガソリン車のスポーツモデルに匹敵する数値です。1.8Lモデルでも9.3秒という十分な加速性能を持ち、どちらも従来のエコカーのイメージを覆す力強い走りを実現しています。
- 2.0Lハイブリッド(Z/G) ⇒ システム出力196PS、0-100km/h加速7.5秒
- 1.8Lハイブリッド(U/X) ⇒ システム出力140PS、0-100km/h加速9.3秒
- プラグインハイブリッド(Z) ⇒ システム出力223PS、EV走行87km可能
高効率のダイナミックフォースエンジン(M20A-FXS)と進化したハイブリッドシステムの組み合わせにより、燃費性能を犠牲にすることなく、胸のすくような加速感を実現しています。
実際、2.0Lハイブリッドでも28.6km/L(WLTCモード)という優れた燃費を達成しています。
低重心化がもたらす安定したコーナリング性能
第2世代TNGAプラットフォームによる低重心化は、見た目だけでなく走行性能にも大きく貢献しています。
重心高の低下により、コーナリング時の車体の傾きが抑えられ、スポーツカーライクな走行フィーリングを実現。
さらに、フロント部分の剛性を特に強化したことで、ステアリングの切り始めから遅れなく反応する、一体感のある操舵性を獲得しています。
また、新たに開発された「エアロスタビライジングアンダーボデーステップ」により、床下に数ミリの段差を設けることで効果的な渦を発生させ、空力の安定性を向上。
高速走行時でも安定した直進性と、気持ちの良いコーナリングを両立しています。
車男爵
価格別|プリウスをさらにかっこよくするカスタム方法
新型プリウスは標準状態でも十分にかっこいいデザインですが、カスタムパーツを追加することで、さらに個性的でスポーティな印象に仕上げることができます。
予算に応じて選べる様々なカスタムパーツがあり、2万円以下の手軽なものから、本格的なエアロキットまで幅広い選択肢があります。
- 初心者向け|Amazon・楽天で購入できるお手軽カスタムパーツ(2万円以下)
- 中級者向け|本格カスタムパーツ(2万~10万円)
- 上級者向け|ハイエンドカスタムパーツ(10万円以上)
- トヨタ純正カスタムパーツで上質な仕上がり(10万円以上)
以下より、予算別のカスタム方法について簡潔にご紹介します。
初心者向け|Amazon・楽天で購入できるお手軽カスタムパーツ(2万円以下)
2万円以下で始められる手軽なドレスアップアイテムには、LEDカスタム、ホイールキャップ・ナット、ピラーガーニッシュ、ステアリングカバー、アンビエントライトなどがあります。
LEDポジションランプやルームランプのLED化は3,000円程度から始められ、夜間の印象を大きく変えることができます。カーボン調のピラーガーニッシュやドアハンドルカバーは2,000円~5,000円程度で、高級感をプラスできる人気アイテムです。
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中級者向け|本格カスタムパーツ(2万~10万円)
2万~10万円の予算では、社外エアロパーツ、ローダウンスプリング、マフラーカッターなど、外観の印象を大きく変えるカスタムが可能です。
シルクブレイズ、WALD、AIMGAINなどの人気ブランドからは、新型プリウス専用のエアロパーツが発売されています。ローダウンスプリングはRS-R、TEIN、タナベなどが定番で、車高を20~30mm下げることでよりスポーティな印象に仕上がります。
上級者向け|ハイエンドカスタムパーツ(10万円以上)
10万円以上の投資で実現する本格的なカスタマイズには、車高調キット、鍛造ホイール、フルエアロキット、エアサスペンションなどがあります。
BLITZ、HKS、クスコなどの車高調キット(15万~30万円)は、理想の車高と乗り心地を両立できます。RAYS、WORK、BBSなどの軽量鍛造ホイール(20万~40万円)は、見た目だけでなく走行性能も向上させます。究極のカスタムとしては、ACCuAIRやAIRREXのエアサスペンション(40万~60万円)があり、ボタン一つで車高を調整できる最先端のシステムです。
トヨタ純正カスタムパーツで上質な仕上がり(10万円以上)
ディーラーで装着可能な純正オプションとして、モデリスタエアロとTRD GRパーツがあります。
モデリスタエアロは、フロント・サイド・リアの3点セットで約15万~20万円。プレミアム感を演出する上品なデザインが特徴です。TRD GRパーツは、エアロダイナミクススタイルで走りの印象を強調し、スポーツ性を高めたい方におすすめです。
純正パーツは保証面でも安心で、下取り時の評価も高いというメリットがあります。
【購入前の注意点】プリウスのかっこよさの裏にある3つのトレードオフ
デザイン性を追求した新型プリウスですが、そのかっこよさと引き換えに犠牲になった部分もあります。
購入後に後悔しないために、実用面でのデメリットを正直にお伝えし、その対策方法も含めて解説します。
- 19インチタイヤによる乗り心地
- デザインがもたらす視界
- 後部座席の居住性
以下より、購入前に知っておくべき3つの注意点について詳しく説明します。
19インチタイヤによる乗り心地
Z/Gグレードに標準装備される19インチタイヤは、見た目は抜群ですが、乗り心地の硬さとロードノイズの増加というトレードオフがあります。
タイヤの扁平率が50%と薄いため、路面の凹凸を直接的に感じやすく、特に荒れた路面では突き上げ感が強くなります。また、タイヤ交換時の費用も17インチタイヤと比べて1本あたり5,000~10,000円程度高額になります。
- 路面の凹凸を拾いやすく、乗り心地が硬い
- ロードノイズが17インチタイヤより大きい
- タイヤ交換時の費用が高額(1本あたり2万円以上)
- タイヤの選択肢が少ない
しかし一方で、19インチタイヤには操縦安定性の向上、ブレーキング性能の向上、見た目のかっこよさというメリットもあります。乗り心地を重視する方は、17インチタイヤを装着したU/Xグレードを選択するか、タイヤの空気圧を調整することで多少改善できます。
車男爵
デザインがもたらす視界
大きく傾斜したAピラーや小さなリアウィンドウによる視界の制約は、新型プリウスの最大の注意点です。
- Aピラーが寝ているため斜め前方の視界が遮られやすい
- リアウィンドウが小さく後方確認がしにくい
- リアピラーが太く後方の見切りが悪い
- 低いドライビングポジションで前方手前が見えにくい
大きく傾斜したAピラーは、交差点での右左折時に死角を作りやすく、小さなリアウィンドウは後方確認を困難にしています。駐車時や車線変更時には、慎重な確認が必要です。
これらの視界の課題を補うため、新型プリウスにはパノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターなどの安全装備が用意されています。
- パノラミックビューモニター(360度カメラ)
- ブラインドスポットモニター(死角警報)
- デジタルインナーミラー(後方カメラ映像表示)
- パーキングサポートブレーキ(障害物検知)
これらの安全装備を活用することで、視界の悪さをカバーできます。
特にパノラミックビューモニターは、死角を大幅に減らせる重要な装備です。試乗時には必ず視界の確認を行い、必要に応じてオプション装備の追加を検討しましょう。
後部座席の居住性
低いルーフラインの影響で、後部座席の頭上空間は先代より60~65mm減少しています。
身長170cm以上の大人が後部座席に座ると、頭上の圧迫感を感じる可能性があります。また、傾斜したリヤウィンドウにより、後部座席からの開放感も損なわれています。
- 頭上空間の不足(室内高1,130~1,135mm)
- 乗降時の頭をぶつけやすい
- 長時間の乗車では疲れやすい
- チャイルドシートの装着がしにくい
ただし、膝前空間は旧型と同等以上確保されており、短時間の移動であれば問題ありません。
ファミリーユースを考えている方は、実際に家族全員で試乗し、後部座席の快適性を確認することが重要です。改善方法としては、シートポジションの調整や、クッションの追加などで多少の改善は可能です。
運転席・助手席を少し前にスライドさせることで、後部座席の空間を広げることも可能です。
車男爵
まとめ
新型プリウス(5代目・60系)は、「愛車として選ばれるプリウス」を目指した開発により、歴代モデルの中で最もかっこいいデザインを実現しました。
- 低重心シルエット、ハンマーヘッドデザイン、19インチホイールなどの要素が、スポーツカーのような存在感を演出
- 第2世代TNGAプラットフォームの採用により、デザインと走行性能を高次元で両立
- 2.0Lハイブリッドシステムは196PSを発揮し、0-100km/h加速7.5秒という俊足ぶり
- ボディカラーはアティチュードブラックマイカやエモーショナルレッドⅡが人気で、グレードに応じた色選びが重要
- カスタムパーツも豊富で、予算に応じて個性的な一台に仕上げることが可能
一方で、デザイン優先の開発により、19インチタイヤの乗り心地、視界の悪さ、後部座席の狭さといったトレードオフも存在します。
しかし、これらのデメリットを補う装備や対策方法もあり、「かっこよさ」を最優先に選ぶ価値は十分にある一台といえるでしょう。


