ハリアーは高級SUVとしてのブランドイメージが強く、「年収が高い人しか買えない」「見栄っ張」といったイメージが根強く存在します。
あなたも、ハリアー乗りはこんな人ばかりといった思いを持っているのではないでしょうか?
しかし、実際のハリアーオーナーの実態を調査してみると、世間のイメージとは大きく異なる意外な事実が明らかになりました。
年収200万円台から1000万円超まで幅広い層が所有し、女性オーナーは全体の3割を占め、20代から60代まで全世代に支持されています。
この記事では、世間が抱くハリアー乗りのイメージと実際のオーナー像の違いを、データと調査結果に基づいて徹底解説します。
購入を検討している方も、ハリアーオーナーへの偏見を持っている方も、ぜひ最後までご覧ください。
ハリアー乗りはこんな人ばかり?世間が抱く5つのイメージとその理由
ハリアーに対して世間が抱くイメージには、いくつかの典型的なステレオタイプが存在します。
これらのイメージは、車両の価格帯やデザイン、一部のオーナーの行動などから形成されたものです。
まずは、どのようなイメージが広まっているのか、そしてなぜそのようなイメージが生まれたのかを見ていきましょう。
- 【イメージ1】見栄っ張りでステータス重視の人が多い
- 【イメージ2】年収600万円以上の高収入層ばかり
- 【イメージ3】運転マナーが悪くイキってる人が多い
- 【イメージ4】レクサスが買えなかった人の妥協案
- 【イメージ5】SNS映えを狙う自己顕示欲の強い人たち
以下より、それぞれのイメージについて詳しく解説します。
【イメージ1】見栄っ張りでステータス重視の人が多い
ハリアーが「見栄っ張り」と評される最も大きな理由は、高級SUVという車両の位置づけと価格帯にあります。
新車価格は300万円台後半から600万円台となっており、一般的なコンパクトカーやセダンと比較すると明らかに高額です。
- エントリーグレード ⇒ 300万円台後半から
- 上位グレード ⇒ 500万円~600万円台
- ハイブリッドモデル ⇒ さらに高額に
この価格帯のため、ハリアーを選ぶことは「経済力や社会的地位を周囲にアピールしたい」という意図があると受け取られがちです。
さらに、ハリアーは洗練されたデザインと豪華な外観が特徴で、街中でも非常に目立つ存在です。
シャープなフロントフェイスや流れるようなサイドライン、クーペのような美しいシルエットは、他のSUVとは一線を画す高級感を醸し出しています。
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また、レクサスなどの本格的な高級車よりは手頃な価格で高級感を得られるという点も、「背伸びして無理して買った」「身の丈に合わない車を選んだ」といったネガティブなイメージにつながっています。
しかし、実際にはデザインや性能を純粋に評価して選んでいるオーナーが大多数であり、見栄やステータスだけで購入を決めている人は少数派です。
【イメージ2】年収600万円以上の高収入層ばかり
車両価格から推測されるイメージとして、「ハリアーに乗っている人は年収600万円以上の高収入者ばかり」という偏見があります。
確かに、一般的な車購入の目安として「車両価格は年収の半分以下が理想」という基準があり、これに当てはめると400万円のハリアーを購入するには年収800万円以上が必要という計算になります。
- 車両価格400万円 ⇒ 年収800万円以上が目安
- 車両価格500万円 ⇒ 年収1000万円以上が目安
この基準から、「ハリアーは高収入者しか買えない車」というイメージが形成されてきました。
実際に、年収500万円から800万円の層がハリアー購入者として多いというデータも存在します。
しかし、この「高収入者のみ」というイメージは、現代の多様な購入方法を考慮していない古い認識です。
近年では、KINTOなどのサブスクリプションサービスや長期ローンの普及により、年収400万円台や300万円台でもハリアーに乗ることが現実的になっています。
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また、中古車市場では200万円前後で購入できるハリアーも多数流通しており、若年層や中間所得層も十分に手が届く価格帯となっています。
【イメージ3】運転マナーが悪くイキってる人が多い
ハリアーオーナーに対する否定的なイメージとして、「運転マナーが悪い」「イキっている」という声もしばしば聞かれます。
このイメージが生まれる理由は、一部の目立つオーナーの行動が全体の印象を決定づけてしまうという典型的なステレオタイプの形成プロセスにあります。
- 派手な運転や車線変更
- 威圧的な車間距離
- 駐車場での横柄な態度
こうした行動をとる一部のドライバーが目立つことで、「ハリアー乗り全体がマナーが悪い」という印象が広がってしまいます。
しかし、これはどの車種にも当てはまる話であり、ハリアー特有の問題ではありません。
ハリアーは高級感があり力強いデザインのため、街中で注目を集めやすい車です。
そのため、同じマナー違反でも「コンパクトカーなら気にならない行動」が「ハリアーだと印象に残る」という心理的効果が働いている可能性があります。
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実際には、多くのハリアーオーナーは穏やかで落ち着いた運転を心がけており、洗練されたデザインや快適性を楽しんでいます。
【イメージ4】レクサスが買えなかった人の妥協案
ハリアーは、レクサスNXと同じGA-Kプラットフォームを採用している兄弟車です。
ボディサイズや室内空間もほぼ同じという共通点があるため、「本当はレクサスが欲しかったけど手が届かず、仕方なくハリアーを選んだ」という見方をされることがあります。
- 共通のプラットフォーム ⇒ GA-K採用
- ボディサイズ ⇒ ほぼ同等
- 価格差 ⇒ レクサスNXは約150万~200万円高
この価格差が、「レクサスの劣化版」「妥協の産物」といったネガティブなイメージを生んでいます。
しかし、この見方は両車の設計思想やターゲット層の違いを無視した偏見です。
レクサスNXはスポーティな走りと高度な運転支援機能を重視しているのに対し、ハリアーはスタイリッシュなデザインと日常の使いやすさを重視しています。
実際のハリアーオーナーは、「レクサスが買えないから」ではなく、ハリアーのデザインや性能、コストパフォーマンスを評価して選んでいるケースが大多数です。
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【イメージ5】SNS映えを狙う自己顕示欲の強い人たち
近年のSNSの普及に伴い、「ハリアーオーナーはSNS映えを狙っている」「納車報告やカスタム自慢をしたがる自己顕示欲の強い人たち」というイメージも広がっています。
実際に、Instagramなどでハリアーの投稿は非常に多く、新型ハリアー発売時には大きな話題となりました。
実際の投稿を見てみましょう。
このように、ハリアーの洗練されたデザインは写真映えしやすく、どの角度から撮影しても美しいシルエットが際立ちます。
- スタイリッシュな外観デザイン
- クーペのような流麗なフォルム
- シャープなフロントフェイス
- 高級感のある内装
こうした魅力的なビジュアルから、納車報告やドライブ写真をSNSに投稿するオーナーが多いのは自然な流れです。
しかし、これを「自己顕示欲が強い」と否定的に捉えるのは、愛車への愛情表現を誤解していると言えます。
新しい車を購入した喜びや、気に入ったポイントを共有したいという気持ちは、どの車種のオーナーにも共通するものです。
車男爵
実際のハリアー乗りはこんな人!5つの特徴
世間のイメージとは異なり、実際のハリアーオーナーは非常に多様な層から構成されています。
ここでは、ハリアーオーナーの実態を明らかにしていきます。
- 年収は200万円台から1000万円超まで幅広い
- 女性オーナーが全体の3割を占める
- 20代~60代まで全世代に支持されている
- ファミリー層の実用車として選ばれている
- ローンやKINTOなど多様な購入方法が選ばれている
以下より、実際のオーナー像を詳しく見ていきましょう。
【真実1】年収は200万円台から1000万円超まで幅広い
「ハリアーは高収入者しか買えない」というイメージがありますが、実際のオーナーの年収層は200万円台から1000万円超まで非常に幅広いのが実態です。
確かに、年収500万円から800万円の層が比較的多いというのも事実です。
しかし、これはあくまで「多い層」であり、それ以外の年収層も多数存在します。
- 年収200万円台 ⇒ 中古車やKINTO利用で可能
- 年収300~400万円台 ⇒ ローンや中古車で購入
- 年収500~800万円台 ⇒ 比較的多い層
- 年収1000万円超 ⇒ 現金一括購入も
この幅広い年収層がハリアーを所有できる理由は、購入方法と車両選択の多様化にあります。
新車をKINTOで利用すれば、年収200万円台でも月々の負担を抑えながらハリアーに乗ることが可能です。
また、中古車市場では200万円前後で購入できるハリアーも多数流通しており、若年層や中間所得層にとって現実的な選択肢となっています。
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【真実2】女性オーナーが全体の3割を占める
ハリアーは「男性向けの車」というイメージを持たれがちですが、実際には女性オーナーが全体の約3割を占めているという調査結果があります。
2020年10月に実施されたIGNITION for Mediaの調査によると、ハリアー購入者の33.3%が女性でした。
参考
ハリアー購入層はヤリスも気になっていた!? 消費者行動データで分かったユーザーの心理とはMOTA
- 運転のしやすさ ⇒ 視界が高く運転しやすい
- トヨタセーフティセンス ⇒ 充実した安全機能
- 洗練されたデザイン ⇒ スタイリッシュで上品
- 室内の快適性 ⇒ 質の高い内装と静粛性
特に女性ドライバーから評価されているのが、ハリアーの安全性能の高さです。
トヨタセーフティセンスをはじめとする先進安全機能が充実しており、「安心して運転できる」という点が支持を集めています。
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【真実3】20代~60代まで全世代に支持されている
ハリアーは特定の年齢層だけでなく、20代から60代まで幅広い世代に支持されているのが大きな特徴です。
2020年10月のIGNITION for Media調査によると、45~49歳が44.0%と最も多く、次いで50~54歳という結果が出ています。
参考
ハリアー購入層はヤリスも気になっていた!? 消費者行動データで分かったユーザーの心理とはMOTA
一方で、若年層の支持も根強く、20代~30代の購入者も全体の約4割を占めています。
- 20代~30代 ⇒ デザイン性、SNS映え、KINTOで手軽に
- 40代~50代 ⇒ 家族での使用、安全性能、ブランド価値
- 60代以上 ⇒ 運転のしやすさ、快適性、トヨタの信頼性
トヨタの過去データ(2003年~2011年)では、購入層の27%を20代以下が占めるという結果もあり、ハリアーが昔から若年層に人気の高い車であったことがわかります。
参考
新型ハリアーの人気急上昇|Instagramで話題の投稿データを分析AIQ
世代によって重視するポイントは異なりますが、デザイン性・安全性・ブランド価値という3つの要素が全世代に共通して評価されています。
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【真実4】ファミリー層の実用車として選ばれている
ハリアーは高級SUVというイメージが強いですが、実際にはファミリー層の実用車として多くの家庭で選ばれています。
特に子育て世代からは、広い室内空間と充実した安全性能が高く評価されています。
- 室内の広さ ⇒ 後席の足元空間が広く快適
- 荷室容量 ⇒ ベビーカーや買い物袋も余裕
- トヨタセーフティセンス ⇒ 家族を守る安全装備
- 乗降のしやすさ ⇒ 子どもの乗り降りが楽
30代後半から50代の子育て世代にとって、ハリアーは「高級感がありながら実用的」という理想的なバランスを持つ車として支持されています。
レクサスNXと共通のGA-Kプラットフォームを採用しているため、ボディサイズや室内空間もほぼ同等の広さを確保しています。
また、週末のレジャーやアウトドアにも対応できる荷室容量と四輪駆動システムも、ファミリー層にとって重要な選択理由となっています。
車男爵
【真実5】ローンやKINTOなど多様な購入方法が選ばれている
ハリアーオーナーの購入方法は、現金一括購入だけでなく、ローンやKINTOなど多様な方法が選ばれていると考えられます。
というのも、日本自動車工業会の乗用車市場動向調査(2023年)によると、一般的な車購入方法は現金一括が約6割、ローン類が約4割という分布になっているからです。
ハリアーの場合、車両価格が高額であることから、ローンを利用する購入者が多いという傾向がネット上でも指摘されています。
- 一般ローン ⇒ 銀行やディーラーローンを利用
- 残価設定型ローン ⇒ 月々の支払額を抑える
- KINTO ⇒ 保険・税金込みの定額制
- 現金一括購入 ⇒ 経済的余裕のある層
特に注目すべきは、トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」の利用増加です。
KINTOは申込件数が10万件を超える人気サービスとなっており、ハリアーも主要ラインナップの一つとして提供されています。
KINTOの利用は、初期費用を抑えながら月々定額でハリアーに乗れるため、若年層や中間所得層にとって魅力的といえるでしょう。
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KINTO公式サイトのハリアー特設ページは以下よりご覧いただけます。
「ハリアー乗りはこんな人」をもっと詳しく知る3つのポイント
ここまでハリアーオーナーの実態について解説してきましたが、さらに深く知りたい方のために、関連する重要なトピックを3つ紹介します。
- 新型ハリアーが「かっこよすぎる」と話題になる理由
- ハリアーに乗ってる女性が急増中!その理由と印象
- ハリアー購入を「やめたほうがいい」と言われる5つの理由
以下より、それぞれのポイントについて簡潔に解説します。
新型ハリアーが「かっこよすぎる」と話題になる理由
2020年6月に発売された新型ハリアー(4代目)は、そのデザイン性の高さから「かっこよすぎる」と大きな話題になりました。
- クーペフォルム ⇒ SUVでありながら流麗なシルエット
- シャープなフロントフェイス ⇒ 精悍な印象の顔つき
- シグネチャーランプ ⇒ 一目でハリアーと分かる光
- なめらかな曲面 ⇒ 都会的で洗練された印象
価格.comのレビュー評価では、満足と・レビューが4点以上(5点満点)という高評価を獲得しています。
参考
トヨタ ハリアー 2020年モデル レビュー評価価格.com
車男爵
ハリアーに乗ってる女性が急増中!その理由と印象
先ほど触れたように、女性オーナーが全体の約3割を占めるハリアーですが、その割合は年々増加傾向にあります。
- 高い着座位置 ⇒ 視界が良く運転しやすい
- 洗練されたデザイン ⇒ スタイリッシュで上品
- 充実した安全装備 ⇒ 安心して運転できる
- 静粛性の高さ ⇒ 快適な車内空間
特に、SUVでありながら「かわいい」「おしゃれ」と感じられるデザインは、女性ドライバーにとって大きな魅力となっています。
また、トヨタブランドの信頼性と充実したアフターサービスも、女性が安心して選べる理由の一つです。
ハリアー購入を「やめたほうがいい」と言われる5つの理由
ハリアーには多くの魅力がある一方で、「やめたほうがいい」と言われることもあります。
購入前に知っておくべき懸念点を理解することで、後悔のない車選びができます。
- ボディサイズが大きい ⇒ 全幅1,855mm、狭い道で苦労
- 燃費がやや悪い ⇒ ガソリン車は約11km/L
- 車両価格が高い ⇒ 300万円台後半~600万円台
- 後部座席・荷室が狭い ⇒ クーペフォルムの代償
- 後方視界が悪い ⇒ 傾斜したリアウィンドウ
特に注意が必要なのがボディサイズの大きさです。
全幅1,855mm、全長4,740mmという寸法は、日本の狭い道路や駐車場では扱いにくい場面があります。
また、ガソリン車の実燃費が約11km/Lと、長距離利用では燃料費がかさむ点も考慮すべきポイントです。
さらに、クーペフォルムを採用したデザインの代償として、後部座席や荷室が競合車種と比べてやや狭いという指摘もあります。
車男爵
これらのデメリットが気になる方は、購入前に試乗で実際の使用感を確認することを強くおすすめします。
まとめ
「ハリアー乗りはこんな人ばかり」という世間のステレオタイプは、実際のオーナー像とは大きく異なることが明らかになりました。
- 見栄っ張り・高収入者のみというイメージは誤解であり、実際は年収200万円台から1000万円超まで幅広い層が所有している
- 女性オーナーが全体の3割を占め、20代から60代まで全世代に支持されている
- ファミリー層の実用車として選ばれており、ステータスだけでなく実用性も重視されている
- 購入方法の多様化により、ローンやKINTOなど様々な方法で手が届くようになっている
ハリアーの魅力は、洗練されたデザインと高い実用性の両立にあります。
「見栄っ張り」「高収入者だけ」といった偏見にとらわれず、自分のライフスタイルや価値観に合った車選びをすることが重要です。
購入を検討している方は、実際に試乗して使用感を確認し、KINTOなどのサービスも含めて自分に最適な購入方法を選択しましょう。
ハリアーは多様なニーズに応える懐の深い車であり、幅広い層から愛される理由がそこにあるのです。


