レクサスの中古車購入を検討している方にとって、「本当に中古でいいのか」「維持費が高すぎるのではないか」という不安は尽きないでしょう。
高級車ブランドとして確固たる地位を築いているレクサスですが、中古車市場では新車の半額以下で手に入る魅力的となっています。
しかし、その一方で「レクサスの中古はやめたほうがいい」という声も少なくありません。
この記事では、レクサス中古車のデメリットとメリットを公平に比較し、購入適性診断から車種別ガイドまで、失敗しないレクサス中古車選びのすべてを徹底解説します。
レクサスの中古はやめたほうがいいと言われる4つの理由
レクサスの中古車購入を躊躇させる理由は、主に維持費や故障リスク、社会的なイメージなど複数の要因があります。
- 【理由1】維持費が想像以上に高額になる可能性がある
- 【理由2】中古車特有のリスクと故障の不安がある
- 【理由3】「中古のレクサスは恥ずかしい」という偏見がある
- 【理由4】レクサスディーラーのサービスが受けられない可能性がある
以下より、詳しく解説します。
【理由1】維持費が想像以上に高額になる可能性がある
レクサスの維持費は、年間で約35~70万円程度かかると言われており、一般的な国産車の1.5~2倍になることが珍しくありません。
特に大きな負担となるのが以下の項目です。
- 車検費用 ⇒ レクサスディーラーで20~30万円(民間整備工場なら9~14万円)
- タイヤ交換 ⇒ 4本セットで15~25万円(タイヤサイズとグレードによる)
- 自動車税 ⇒ 排気量により39,500円~45,000円/年(ISクラス)
- 任意保険料 ⇒ 年間5~20万円(年齢・等級・車両保険の有無による)
- 燃料費 ⇒ ハイオク指定で月2~3万円(年間24~36万円)
車男爵
さらに、5年落ちの中古車になると部品の劣化も進み、メンテナンス費用が新車時よりも増加する傾向があります。
【理由2】中古車特有のリスクと故障の不安がある
高級車であるレクサスは、故障時の修理費用が一般車と比べて格段に高額になります。
レクサスで発生しやすい故障と修理費用の目安は以下の通りです。
- エアコンコンプレッサー故障 ⇒ 10~20万円
- オルタネーター(発電機)交換 ⇒ 15~25万円
- エアサスペンション不具合 ⇒ 30~50万円(LSなど)
- ハイブリッドシステム故障 ⇒ 50万円以上の可能性
車男爵
また、レクサスは高級車ゆえに部品代が高く、修理費用が一般車の2~3倍になることも珍しくありません。
【理由3】「中古のレクサスは恥ずかしい」という偏見がある
レクサスは高級車ブランドとしてのステータス性が高いため、「中古で買うのは見栄を張っている」という偏見を持つ人が一定数存在します。
しかし、これは大きな誤解です。
- レクサスオーナーの多くが中古車を選択している
- 認定中古車(CPO)なら新車と同等のサービスが受けられる
- 賢明な経済判断として評価される傾向が強まっている
- 東洋経済の調査でも中古レクサス市場の活況が報告されている
車男爵
【理由4】レクサスディーラーのサービスが受けられない可能性がある
レクサスの大きな魅力の一つである「おもてなし」のディーラーサービスが、認定中古車(CPO)以外では受けられない可能性があります。
- レクサスオーナーズラウンジの利用
- 24時間365日対応のレクサスオーナーズデスク
- 代車の優先提供
- 専任スタッフによるきめ細かなサポート
ただし、CPO(Certified Pre-Owned)として認定された中古車であれば、新車オーナーとほぼ同等のサービスを受けることができます。
それでもレクサス中古車が選ばれる5つの魅力
デメリットを理解した上でも、レクサスの中古車には新車では得られない大きな魅力があります。
- 新車の半額以下で高級車オーナーになれる
- ワンランク上のグレードが狙える
- 生産終了モデルなど選択肢が豊富
- 納期が圧倒的に早い
- レクサスの耐久性・信頼性の高さ
以下より、それぞれの魅力について詳しく解説していきます。
新車の半額以下で高級車オーナーになれる
レクサスの中古車最大の魅力は、新車価格の半額以下で購入できることです。
- IS300h 新車価格約530万円 → 3年落ち中古車約300万円
- NX300 新車価格約500万円 → 5年落ち中古車約280万円
- RX450h 新車価格約700万円 → 3年落ち中古車約400万円
初期費用を大幅に抑えられることで、憧れのレクサスオーナーへの道が現実的になります。
ワンランク上のグレードが狙える
同じ予算でも中古車なら、上級グレードや人気のオプション装備付きモデルを選ぶことができます。
車男爵
生産終了モデルなど選択肢が豊富
中古車市場では、新車では購入できない魅力的なモデルも選択肢に入ります。
- GS(2020年生産終了)⇒ スポーティな高級セダン
- IS F(2014年生産終了)⇒ V8エンジン搭載の高性能モデル
- CT200h(2022年生産終了)⇒ コンパクトハイブリッド
納期が圧倒的に早い
新車の場合、人気モデルでは6ヶ月以上の納車待ちも珍しくありません。
一方、中古車なら契約から2~3週間で納車可能なケースがほとんどです。
レクサスの耐久性・信頼性の高さ
レクサスは、米国J.D.Powerの信頼性調査で常にトップクラスの評価を受けています。
- 2023年米国自動車信頼性ランキング ⇒ 10年で8回の首位獲得
- 2024年日本自動車初期品質調査 ⇒ ラグジュアリーブランド第1位
- 100台当たりの不具合指摘数 ⇒ 133件(業界平均より大幅に少ない)
車男爵
レクサス中古車の購入適性診断
レクサスの中古車購入が自分に合っているかを判断するため、以下のチェックリストで確認してみましょう。
- 年間維持費として30~50万円程度の予算を確保できる
- 高級車の所有体験を重視している
- 信頼性の高い車を長期間乗りたい
- 初期費用を抑えてワンランク上の車に乗りたい
- 定期的なメンテナンスを怠らない自信がある
- 維持費を極力抑えたい(月1万円以下希望)
- 車に関する知識が全くない
- 突発的な修理費用(10万円以上)に対応できない
- 新車の保証やサービスを重視する
- 他人の目を過度に気にする性格
車男爵
認定中古車(CPO)と一般中古車、どちらを選ぶべき?
レクサスの中古車を購入する際、最も重要な選択の一つが購入ルートです。
- CPOのメリット・デメリット
- 一般中古車のメリット・デメリット
- あなたはどっち?「CPO」or「一般中古車」の選択基準
それぞれの特徴を詳しく比較していきましょう。
CPOのメリット・デメリット
レクサス認定中古車(CPO:Certified Pre-Owned)は、レクサスが定めた厳格な基準をクリアした高品質な中古車です。
- 初度登録から7年以内、走行距離10万km以内の車両のみ
- 2年間・走行距離無制限の保証付き(1年延長可能)
- 12品目の部品を納車前に無条件交換
- レクサスオーナーズカードの発行
- 新車オーナーと同等のディーラーサービス
- 一般中古車より価格が高い(10~20%程度)
- 在庫が限られており選択肢が少ない
- 値引き交渉の余地がほとんどない
一般中古車のメリット・デメリット
一般の中古車販売店で扱われるレクサスには、価格面での大きなメリットがあります。
- CPOより価格が安い(同条件で50~100万円の差も)
- 豊富な在庫から選べる
- 価格交渉の余地がある
- 年式や走行距離の制限がない
- 品質にばらつきがある
- 保証内容が限定的(または保証なし)
- レクサスディーラーでのサービスが受けられない可能性
- 整備履歴が不明確な場合がある
あなたはどっち?「CPO」or「一般中古車」の選択基準
どちらを選ぶべきかは、あなたの優先順位によって決まります。
| 選択基準 | CPOがおすすめ | 一般中古車がおすすめ |
| 予算 | 品質重視で予算に余裕がある | 初期費用を極力抑えたい |
| 保証・サービス | 充実した保証とサービスを求める | 最低限の保証で構わない |
| 車の知識 | 車に詳しくない・安心感重視 | ある程度車に詳しい |
| 使用期間 | 長期間(5年以上)乗る予定 | 短期間(3年以内)の予定 |
車男爵
車種別購入ガイド!各モデルの特徴と購入時の注意点
レクサスの各モデルには、それぞれ特有の魅力と注意すべきポイントがあります。
- IS(走行性能重視なら狙い目のスポーツセダン)
- CT(最も手頃だが維持費も考慮すべきエントリーモデル)
- NX・RX(人気SUVは年式と走行距離のバランスが重要)
- LS(維持費覚悟なら究極の高級車体験が可能)
以下より、各モデルの詳細について解説します。
IS(走行性能重視なら狙い目のスポーツセダン)
ISはレクサスのスポーツセダンとして、走りの楽しさと高級感を両立したモデルです。
- 3年落ちが価格と品質のバランス良好(300万円前後)
- IS300hなら燃費も良好(実燃費15km/L前後)
- Fスポーツグレードは走行性能と装備が充実
- 2020年のビッグマイナーチェンジ後モデルがおすすめ
ターボモデル(IS300)は燃費が悪く、ハイオク仕様のため維持費が高めです。また、後部座席が狭いため、ファミリーユースには不向きです。
CT(最も手頃だが維持費も考慮すべきエントリーモデル)
CTはレクサスで最もコンパクトで価格も手頃なハイブリッド専用モデルです(2022年生産終了)。
- 200万円台から狙える最も手頃なレクサス
- ハイブリッドで燃費良好(実燃費20km/L以上)
- コンパクトで取り回しやすい
- 古い年式(2011~2013年)は避けるべき
- 内装の質感が他のレクサスより劣る
- 走行性能は期待できない(パワー不足)
NX・RX(人気SUVは年式と走行距離のバランスが重要)
NXとRXはレクサスの人気SUVで、中古車市場でも需要が高いモデルです。
| モデル | NX | RX |
| サイズ | ミドルサイズSUV | ラージサイズSUV |
| 中古相場 | 280~500万円 | 400~700万円 |
| 狙い目 | 5年落ち5万km以下 | 3年落ち3万km以下 |
| 注意点 | ターボモデルの燃費 | サイズと維持費の高さ |
車男爵
LS(維持費覚悟なら究極の高級車体験が可能)
LSはレクサスのフラッグシップセダンで、最高級の装備と快適性を誇ります。
- 新車1,000万円超が400万円台から購入可能
- 最高級の内装と静粛性
- 先進安全装備の充実
- 究極の乗り心地とおもてなし装備
年間維持費は50万円以上を見込む必要があります。特にエアサスペンションの故障は30~50万円の修理費がかかるため、購入時の点検が重要です。
レクサス中古車の維持費を抑える実践的な方法
高いと言われるレクサスの維持費も、工夫次第で現実的なレベルに抑えることができます。
- ディーラー以外の整備工場を賢く活用する
- 部品選びとメンテナンスタイミングの工夫
- 保険とローンの見直しで年間数万円の節約
以下より、具体的な節約方法を詳しく解説します。
ディーラー以外の整備工場を賢く活用する
車検や定期点検をディーラー以外で行うことで、年間5~10万円の節約が可能です。
- 車検費用 ⇒ ディーラー20万円が民間工場なら10~15万円
- オイル交換 ⇒ ディーラー8,000円が民間なら4,000円程度
- タイヤ交換 ⇒ 持ち込みOKの店舗で工賃節約
- レクサス専門の独立系工場なら技術面も安心
車男爵
部品選びとメンテナンスタイミングの工夫
純正部品にこだわらず、OEM品や社外品を上手く活用することで大幅なコスト削減が可能です。
- エアフィルター ⇒ 純正5,000円→社外品2,000円
- ワイパーブレード ⇒ 純正8,000円→社外品3,000円
- ブレーキパッド ⇒ 純正品同等のOEM品で30%節約
エンジンオイルは5,000km毎、エアフィルターは20,000km毎など、適切な交換時期を守ることで、大きな故障を防ぎ長期的な維持費を抑えられます。
保険とローンの見直しで年間数万円の節約
自動車保険とローンの見直しは、年間で数万円の節約効果が期待できます。
- レクサス専用保険以外の選択肢も検討
- ネット保険への切り替えで年間2~3万円節約
- 車両保険の免責金額調整で保険料削減
- ローンの借り換えで金利負担軽減
まとめ
レクサスの中古車購入には確かにデメリットがありますが、それを上回る魅力も多く存在します。
- 維持費は年間35~70万円と高額だが、工夫次第で節約可能
- 故障リスクはあるものの、J.D.Powerの調査で信頼性は実証済み
- 新車の半額以下で購入でき、ワンランク上のグレードも狙える
- CPOなら新車オーナーと同等のサービスが受けられる
重要なのは、自分の予算と価値観に合った選択をすることです。
年間維持費として車両価格の10~15%を見込み、突発的な修理に備えた予算を確保できるなら、レクサスの中古車は十分に検討する価値があります。
特に3~5年落ちのCPO車両は、品質とコストのバランスが最も優れた選択肢といえるでしょう。
憧れのレクサスオーナーへの道は、中古車市場にこそ開かれています。しっかりとした知識と準備を持って、賢明な選択をしてください。


