フランスの洗練されたデザインと個性的なスタイルで人気のルノー キャプチャー。
コンパクトSUVとして街中での取り回しの良さと、欧州車らしい走行性能を兼ね備えた魅力的な一台ですが、購入前に知っておくべき欠点も少なくありません。
この記事では、実際のオーナーの声や専門家の評価を基に、維持費の高さ、故障リスク、燃費の実態など、キャプチャーの12の欠点を包み隠さず解説します。
車男爵
ルノー キャプチャーの12個の欠点・デメリット
フランス車ならではの個性的なデザインと走行性能で人気のキャプチャーですが、購入前に知っておくべき欠点があります。
- 【欠点1】維持費が高い!年間30万円以上の予備費が必要
- 【欠点2】輸入車ゆえの故障リスクと修理費の高さ
- 【欠点3】ガソリンモデルの燃費の悪さとハイオク仕様
- 【欠点4】デザイン優先で犠牲になった収納スペース
- 【欠点5】後席と荷室の実用性の低さ
- 【欠点6】クセのあるトランスミッションと走行性能
- 【欠点7】街乗りで硬い乗り心地
- 【欠点8】空調と遮音性の弱さ|日本の気候に不向き
- 【欠点9】装備や技術面の不満点|360°カメラが非搭載など
- 【欠点10】ハイブリッド〈E-TECH〉モデル特有の弱点
- 【欠点11】AWD設定なし|雪道やアウトドアに不安
- 【欠点12】ディーラーの少なさとアフター対応の不安
以下より、それぞれの欠点について詳しく解説していきます。
【欠点1】維持費が高い!年間30万円以上の予備費が必要
ルノー キャプチャーの維持費は、国産車と比較して確実に高額になります。
輸入車専門店の情報によると、万が一の故障の修理代や部品交換代に備える予備費として常時30万円以上の準備が必要とされています。
- 自動車税 ⇒ 年間34,500円(排気量1.3L)
- 車検費用 ⇒ 基本料金だけで約8~10万円
- 定期点検・オイル交換 ⇒ 年間3~5万円
- 消耗品交換(タイヤ・ブレーキパッド等) ⇒ 年間5~10万円
- 故障・修理費用 ⇒ 年間10~20万円(個体差あり)
特に部品代が高額で、国産車と比べて部品代は1.5~2倍程度になることも珍しくありません。
【欠点2】輸入車ゆえの故障リスクと修理費の高さ
キャプチャーは決して「壊れやすい車」ではありませんが、輸入車特有の故障パターンと高額な修理費用は避けられません。
- パワーウィンドウの故障 ⇒ 必ず一度は発生(修理費1枚約3万円)
- エアコンの効きが悪い ⇒ 真夏は特に注意が必要
- 警告灯の頻繁な点灯 ⇒ タイヤ空気圧やオイル量の低下でも点灯
- 運転支援システムの不具合 ⇒ 2023年2月に改善対策届出
車男爵
【欠点3】ガソリンモデルの燃費の悪さとハイオク仕様
キャプチャーのガソリンモデルは、実燃費が期待を大きく下回ることが多くのオーナーから報告されています。
- 街乗り実燃費 ⇒ 約8~10km/L
- 高速道路実燃費 ⇒ 約12~14km/L
- 総合実燃費 ⇒ 約10~12km/L
以下より、燃費の詳細について見ていきます。
街乗り8km/Lの実燃費
街乗りでの実燃費は約8km/L前後という報告が多く、これは同クラスの国産SUVと比較してかなり劣る数値です。
信号の多い都市部での使用がメインの方には、燃料費の負担が大きくなります。
ハイオク指定でさらに燃料費増
キャプチャーのガソリンモデルはハイオク指定となっており、レギュラーガソリンと比べてリッター当たり約10円高い燃料費がかかります。
年間燃料費の国産車との比較
| 比較項目 | キャプチャー(ガソリン) | ヤリスクロス(ガソリン) |
| 実燃費 | 約10km/L | 約17km/L |
| 燃料種別 | ハイオク | レギュラー |
| 年間燃料費(1万km走行) | 約17万円 | 約9万円 |
燃費を改善する運転方法
- 急発進・急加速を避けてエコドライブを心がける
- タイヤの空気圧を適正に保つ(月1回チェック)
- 不要な荷物を降ろして車重を軽くする
- エアコンの使用を控えめにする
【欠点4】デザイン優先で犠牲になった収納スペース
キャプチャーはエクステリアとインテリアのデザインを重視した結果、実用的な収納スペースが犠牲になっています。
- スマホが置き場所に困る設計
- 小物やゴミ箱の置き場がない
- 使いにくいドリンクホルダー
- ライバル車との収納比較
以下より、各項目を詳しく見ていきます。
スマホが置き場所に困る設計
センターコンソール周りにスマートフォンを置く適切なスペースがないため、運転中のスマホ置き場に困るという声が多く聞かれます。
小物やゴミ箱の置き場がない
日本車では当たり前の小物入れやコインホルダー、ティッシュボックス置き場などが不足しており、車内の整理整頓に苦労します。
使いにくいドリンクホルダー
ドリンクホルダーの位置や形状が日本の飲み物サイズに最適化されていないため、ペットボトルや缶コーヒーが安定しないことがあります。
ライバル車との収納比較
| 収納項目 | キャプチャー | ヴェゼル | CX-30 |
| グローブボックス | 標準的 | 大容量 | 標準的 |
| センターコンソール収納 | 少ない | 豊富 | 標準的 |
| ドアポケット | 小さめ | 大きめ | 標準的 |
【欠点5】後席と荷室の実用性の低さ
キャプチャーはコンパクトなボディサイズの影響で、後席と荷室の実用性に課題があります。
- 狭い後席で大人には厳しい
- アームレストがない
- 荷室容量の不足
- ゴルフバッグが横積み不可
- ライバル車との室内空間比較
以下より、詳細を確認していきます。
狭い後席で大人には厳しい
後席のヘッドクリアランスとレッグルームが限定的で、身長170cm以上の大人が長時間座るには窮屈さを感じます。
アームレストがない
後席中央にアームレストが設定されていないため、長距離ドライブでの快適性が損なわれます。
荷室容量の不足
荷室容量は通常時で約400Lと、同クラスのSUVとしては標準的ですが、形状の関係で大きな荷物が積みにくい設計です。
ゴルフバッグが横積み不可
荷室の幅が狭いため、ゴルフバッグを横向きに積むことができず、斜めに置く必要があります。
ライバル車との室内空間比較
| 比較項目 | キャプチャー | ヴェゼル | CX-30 |
| 後席レッグルーム | やや狭い | 広い | 標準的 |
| 荷室容量(通常時) | 約400L | 約393L | 約430L |
| 後席アームレスト | なし | あり | あり |
【欠点6】クセのあるトランスミッションと走行性能
キャプチャーはモデルによって異なるトランスミッションを採用しており、それぞれに独特のクセがあります。
- ガソリン車DCTのギクシャク感と経年変化
- ハイブリッドE-TECHの独特な作動音と振動
- ブレーキホールド解除時の不快な挙動
以下より、各トランスミッションの特性を詳しく解説します。
ガソリン車DCTのギクシャク感と経年変化
ガソリンモデルに搭載される7速EDC(デュアルクラッチトランスミッション)は、低速時にギクシャク感を感じることがあります。
特に渋滞時のストップ&ゴーでは、このギクシャク感が顕著に現れ、運転に慣れが必要です。
車男爵
ハイブリッドE-TECHの独特な作動音と振動
E-TECHハイブリッドは「ドグクラッチ式トランスミッション」を採用しており、変速時に独特な作動音が発生します。
この音は故障ではありませんが、静粛性を重視する方には気になるポイントです。
ブレーキホールド解除時の不快な挙動
ブレーキホールド機能を解除する際に、車両が前後に揺れるような不快な挙動を示すことがあり、同乗者の快適性を損なう場合があります。
【欠点7】街乗りで硬い乗り心地
キャプチャーは欧州仕様のサスペンションセッティングにより、日本の街乗りでは硬めの乗り心地となっています。
- 低速では硬めの足回り
- 路面の凹凸を拾いやすい
- 「快適」と「硬い」で評価が分かれる理由
以下より、乗り心地の特性について詳しく見ていきます。
低速では硬めの足回り
街中の低速走行時にはサスペンションの硬さが目立ち、路面からの振動が車内に伝わりやすい特性があります。
特に20~40km/hでの走行時に、この硬さを強く感じます。
路面の凹凸を拾いやすい
日本の道路に多い段差やマンホール、継ぎ目などの凹凸を直接的に拾い、車内に振動として伝えてしまいます。
「快適」と「硬い」で評価が分かれる理由
- 高速走行時 ⇒ 安定感があり快適という評価
- 街乗り時 ⇒ 硬くて疲れるという評価
- 欧州車経験者 ⇒ 標準的で問題ないという評価
- 国産車からの乗り換え ⇒ 硬すぎるという評価
【欠点8】空調と遮音性の弱さ|日本の気候に不向き
キャプチャーは日本の高温多湿な気候への対応力が不足しています。
- 夏の暑さに対応しきれないエアコン
- 大雨で会話不能になるルーフの遮音性
以下より、それぞれの問題点を確認します。
夏の暑さに対応しきれないエアコン
キャプチャーのエアコンは「効きがやや悪い」という報告が多く、真夏の炎天下では車内を十分に冷却できないことがあります。
車男爵
大雨で会話不能になるルーフの遮音性
ルーフの遮音性が不十分で、豪雨時には雨音が車内に響き、会話が困難になるほどです。
高速道路での雨天走行時は、特にこの問題が顕著に現れます。
【欠点9】装備や技術面の不満点|360°カメラが非搭載など
キャプチャーは最新の安全装備や便利機能の一部が欠けており、競合車と比べて見劣りする部分があります。
- 360°カメラが非搭載
- インフォテインメントが不安定
- バックカメラの反応が遅い
- Apple CarPlayなどの連携の不安定さ
- エンジンOFFでリセットされる各種設定
- 不便な装備を補うアフターパーツ
以下より、各項目の詳細を見ていきます。
360°カメラが非搭載
多くの競合車で標準またはオプション設定される360°カメラシステムが、日本仕様では設定されていません。
海外仕様ではオプション設定があるだけに、日本市場での非採用は残念なポイントです。
インフォテインメントが不安定
EASY LINKシステムは動作が不安定になることがあり、フリーズや再起動が必要になる場合があります。
バックカメラの反応が遅い
リバースギアに入れてからバックカメラの映像が表示されるまでに時間がかかり、スムーズな駐車操作の妨げになります。
Apple CarPlayなどの連携の不安定さ
Apple CarPlayとAndroid Autoには対応していますが、接続が不安定で頻繁に切断されるという報告があります。
エンジンOFFでリセットされる各種設定
エンジンを切ると一部の設定(オートホールドなど)がリセットされ、毎回設定し直す必要があるのは不便です。
不便な装備を補うアフターパーツ
- スマホホルダー ⇒ センターコンソール用
- 収納ボックス ⇒ 小物入れの追加
- ドライブレコーダー ⇒ 360°カメラの代替
- サンシェード ⇒ エアコン効率の改善
【欠点10】ハイブリッド〈E-TECH〉モデル特有の弱点
E-TECHハイブリッドモデルは燃費性能に優れますが、独自の弱点も抱えています。
- バッテリー搭載で犠牲になった荷室容量
- 期待値と異なる燃費性能の特性
以下より、E-TECH特有の問題点を確認します。
バッテリー搭載で犠牲になった荷室容量
ハイブリッドシステムのバッテリー搭載により、荷室容量がガソリンモデルより約50L少なくなっています。
ただでさえ限られた荷室がさらに狭くなるのは、実用性の面で大きなマイナスです。
期待値と異なる燃費性能の特性
E-TECHハイブリッドの実燃費は18~20km/L程度で、国産ハイブリッド車ほどの圧倒的な燃費性能は期待できません。
車男爵
【欠点11】AWD設定なし|雪道やアウトドアに不安
キャプチャーには四輪駆動(AWD)の設定がなく、すべてFF(前輪駆動)のみとなっています。
- 四輪駆動〈AWD〉の設定がない
- 雪国では致命的
- FFでも雪道を乗り切る装備と工夫
以下より、AWD非設定の影響を詳しく見ていきます。
四輪駆動〈AWD〉の設定がない
SUVでありながらAWDの設定がないため、悪路走破性や雪道での安定性に不安があります。
アウトドアレジャーを楽しむ方には、大きな制約となります。
雪国では致命的
豪雪地帯や急坂の多い地域では、FFのみでは対応が困難な場面があり、購入を断念せざるを得ないケースもあります。
FFでも雪道を乗り切る装備と工夫
- 高性能スタッドレスタイヤの装着
- タイヤチェーンの常備
- トラクションコントロールの活用
- 車重を活かした慎重な運転
【欠点12】ディーラーの少なさとアフター対応の不安
ルノーのディーラー網は全国に約70店舗と、国産メーカーと比べて圧倒的に少ない状況です。
- 全国70店舗のみ
- ディーラーが遠い場合の対処法
以下より、ディーラー網の課題について確認します。
全国70店舗のみ
- ルノー ⇒ 約70店舗
- トヨタ ⇒ 約5,000店舗
- ホンダ ⇒ 約2,200店舗
- マツダ ⇒ 約1,000店舗
地方都市では最寄りのディーラーまで100km以上離れていることもあり、メンテナンスや故障時の対応に不安があります。
ディーラーが遠い場合の対処法
- 輸入車を扱える整備工場を事前に探しておく
- 定期点検はまとめて実施する
- 消耗品は通販で購入し持ち込み交換
- 緊急時のロードサービスに加入する
これらの対策を講じることで、ディーラーが遠くても安心してキャプチャーのオーナーライフを楽しむことができます。特に信頼できる整備工場の確保は、維持管理の要となるため最優先で行いましょう。
欠点があっても選ばれる!ルノーキャプチャーの10個の魅力・メリット
ここまで12の欠点を見てきましたが、キャプチャーには欠点を補って余りある魅力があります。
実際のオーナーが語る、キャプチャーを選んで良かったと感じるポイントを紹介します。
- 【魅力1】国産車にはない個性的でおしゃれなデザイン
- 【魅力2】1.3Lターボのクラストップ級走行性能
- 【魅力3】高速道路で発揮される上質な乗り心地
- 【魅力4】同クラス国産車を超える内装の質感
- 【魅力5】優れた静粛性と高速安定性
- 【魅力6】コンパクトで取り回しの良いボディサイズ
- 【魅力7】高いアイポイントによる良好な視界
- 【魅力8】充実した運転支援システム
- 【魅力9】E-TECHハイブリッドの優れた燃費性能
- 【魅力10】豊富なボディカラーとツートンの選択肢
以下より、各魅力について詳しく解説していきます。
【魅力1】国産車にはない個性的でおしゃれなデザイン
キャプチャーの最大の魅力は、フランス車ならではの洗練されたデザインです。
2024年のマイナーチェンジでさらに洗練され、切れ長のヘッドライトとダイナミックなフロントマスクが特徴的です。
特に注目すべきは、ツートンカラーのルーフオプションです。ボディカラーとは異なる色のルーフを選択でき、全体で30通り以上の組み合わせが可能となっています。この個性的なデザインは、街中で他の車と被ることがほとんどありません。
また、インテリアデザインも秀逸で、ダッシュボードの波打つようなラインや、フランス国旗をモチーフにしたアクセントなど、細部にまでこだわりが感じられます。まるでパリのカフェにいるような、おしゃれで洗練された空間を演出しています。
車男爵
【魅力2】1.3Lターボのクラストップ級走行性能
154馬力・270Nmを発生する1.3Lターボエンジンは、クラストップレベルの動力性能を誇ります。
- 最高出力 ⇒ 154馬力(5,500rpm)
- 最大トルク ⇒ 270Nm(1,800rpm)
- 0-100km/h加速 ⇒ 約8.5秒
- 低回転から力強いトルクで余裕の走り
この数値は、2.0L自然吸気エンジンに匹敵するパフォーマンスを1.3Lの小排気量で実現していることを意味します。特に1,800rpmという低回転から最大トルクを発生するため、街中での加速もスムーズで、高速道路での追い越しも余裕を持って行えます。
また、ターボラグも最小限に抑えられており、アクセルレスポンスも良好です。欧州の厳しい環境基準をクリアしながら、これだけのパフォーマンスを発揮するエンジンは、ルノーの技術力の高さを証明しています。
【魅力3】高速道路で発揮される上質な乗り心地
街乗りでは硬めの乗り心地も、高速道路では一転して上質でしなやかな乗り味を発揮します。
フランス車特有の「猫足」と呼ばれるサスペンションが、長距離ドライブでの疲労を軽減します。
この特性は、フランスの高速道路事情に合わせたセッティングの賜物です。時速100km以上での走行では、路面の細かな凹凸を巧みに吸収し、フラットな乗り心地を実現します。長距離の高速巡航では、まるで高級車のような快適性を味わえるでしょう。
さらに、ボディ剛性の高さも相まって、高速域での直進安定性は抜群です。横風を受けても進路がぶれにくく、ドライバーの疲労を最小限に抑えます。週末の長距離ドライブや、帰省での高速道路利用が多い方には、この快適性は大きな魅力となるはずです。
【魅力4】同クラス国産車を超える内装の質感
インテリアは2クラス上の車種と思えるほどの上質な仕上がりです。
ソフトパッドを多用したダッシュボードや、フランス車らしい色使いのアクセントが、特別な空間を演出します。
具体的には、ダッシュボード上部全体にソフトパッドが使用されており、手が触れる部分のほとんどが柔らかな素材で覆われています。これは同クラスの国産車では考えられない贅沢な仕様です。
また、シート素材も上質で、長時間座っていても疲れにくい設計になっています。上級グレードでは本革シートも選択可能で、その質感は高級車にも引けを取りません。
細部の作り込みも秀逸で、エアコンの吹き出し口やスイッチ類の操作感も上質です。クリック感のあるダイヤル操作や、適度な重さのあるスイッチなど、触れるたびに質の高さを実感できるでしょう。
【魅力5】優れた静粛性と高速安定性
高速走行時の風切り音やロードノイズが良く抑えられており、欧州車らしいしっかりとした走りを実現しています。
この静粛性は、空力性能の最適化と遮音材の効果的な配置によって実現されています。特に時速100km以上での巡航時でも、車内での会話に支障がないレベルの静かさを保ちます。
高速安定性については、しっかりとしたボディ剛性と適切なサスペンションジオメトリーにより、直進時の安定感が抜群です。ステアリングも適度な重さがあり、高速道路でのレーンチェンジも安心して行えます。
また、空力特性も優れており、Cd値(空気抵抗係数)は0.30と良好です。これにより、高速走行時の燃費改善にも貢献しています。長距離ドライブが多い方にとって、この静粛性と安定性は大きな魅力となるでしょう。
【魅力6】コンパクトで取り回しの良いボディサイズ
全長4,240mm×全幅1,795mmというサイズは、日本の道路事情にマッチしており、狭い道でも取り回しが楽です。
このサイズは、SUVとしての存在感を保ちながら、日本の機械式立体駐車場にも対応できる絶妙なバランスを実現しています。全高も1,590mmに抑えられており、多くの立体駐車場の高さ制限(1,550~1,600mm)をクリアします。
最小回転半径は5.4mと、このクラスのSUVとしては優秀な数値です。狭い路地での切り返しや、スーパーの駐車場での取り回しも苦になりません。
また、見切りの良いボディ形状と高めのアイポイントにより、車両感覚もつかみやすく設計されています。運転に不慣れな方でも、比較的早く車幅感覚を身につけることができるでしょう。都市部での日常使いを重視する方には、このコンパクトさは大きなアドバンテージとなります。
【魅力7】高いアイポイントによる良好な視界
SUVならではの高いアイポイントにより見晴らしが良く、運転時の安心感があります。
具体的には、地上からドライバーの目線までの高さが約1,400mmと、一般的なセダンより約200mm高い位置にあります。この高さにより、前方の交通状況を遠くまで見通すことができ、渋滞時でも数台先の状況まで把握可能です。
また、Aピラーの形状も工夫されており、斜め前方の死角が最小限に抑えられています。交差点での右左折時や、歩行者の飛び出しにも素早く対応できる設計です。
さらに、大きなガラスエリアとスリムなピラーにより、全方位の視界が確保されています。特にリアクォーターウィンドウも大きく取られており、斜め後方の視界も良好です。この開放的な視界は、運転時のストレス軽減にも大きく貢献します。
【魅力8】充実した運転支援システム
- アダプティブクルーズコントロール
- レーンキープアシスト
- 自動緊急ブレーキ(歩行者・自転車検知対応)
- ブラインドスポットワーニング
これらの運転支援システムは、「EASY DRIVE」として統合的に制御されており、ドライバーの負担を大幅に軽減します。
特に注目すべきは、アダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストを組み合わせた「ハイウェイ&トラフィックジャムアシスト」です。これにより、高速道路での長距離運転や渋滞時のストレスが大幅に軽減されます。
自動緊急ブレーキは、歩行者だけでなく自転車も検知可能で、都市部での安全性を高めています。さらに、夜間でも作動するため、見通しの悪い状況でも安心です。
これらの装備は、同クラスの競合車と比較しても充実した内容となっており、安全性を重視する方にとって大きな魅力となるでしょう。
【魅力9】E-TECHハイブリッドの優れた燃費性能
E-TECHハイブリッドはカタログ値23.3km/L(WLTC)という輸入SUVトップクラスの燃費性能を実現しています。
このハイブリッドシステムは、F1由来の技術を応用した独自のドグクラッチ式トランスミッションを採用しており、効率的なエネルギー回生と駆動力の伝達を実現しています。
実燃費でも18~20km/L程度を記録しており、ガソリンモデルと比較すると燃料費を大幅に削減できます。年間1万km走行する場合、ガソリンモデルと比較して年間約5~7万円の燃料費削減が期待できます。
さらに、E-TECHの魅力は燃費だけではありません。モーターアシストによる静かでスムーズな発進や、市街地での頻繁な停止・発進でもストレスのない走りを実現しています。環境性能と走行性能を両立させたい方には、E-TECHハイブリッドは最適な選択となるでしょう。
【魅力10】豊富なボディカラーとツートンの選択肢
全10色以上のボディカラーと、ルーフを異なる色にできるツートーンカラーの組み合わせで、自分だけの1台を作ることができます。
具体的には、モノトーンで11色、ツートーンで7パターンの設定があり、合計18通りの外装カラーから選択可能です。特に人気なのは、「オランジュ アタカマ」や「ルージュ フラム」といった、フランス車らしい鮮やかなカラーリングです。
ツートーンカラーでは、ルーフ、ドアミラー、Cピラーのガーニッシュが異なる色となり、より個性的な外観を演出できます。ブラックルーフを選択すれば、スポーティーな印象に。ホワイトルーフなら、より軽快で親しみやすい雰囲気になります。
さらに、内装色も外装色に合わせて選択可能で、インテリアとエクステリアのトータルコーディネートが楽しめます。この豊富な選択肢により、街中で同じ仕様の車と出会う確率は極めて低く、オーナーの個性を存分に表現できる一台となるでしょう。
ルノー キャプチャーを買って後悔する人・満足できる人
キャプチャーの購入を検討している方に向けて、「買うべきでない人」と「満足できる人」の特徴をまとめました。
- 買って後悔するかもしれない人
- 欠点があっても満足できる人
以下より、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
買って後悔するかもしれない人
- 維持費を最小限に抑えたい人
- 雪国や豪雪地帯に住んでいる人(AWD必須)
- 大人4人での長距離移動が多い人
- 最新の装備(360°カメラなど)を求める人
- 近くにルノーディーラーがない人
- 国産車並みの燃費を期待する人
- 故障やトラブルに対して神経質な人
これらの条件に当てはまる方は、他の車種を検討することを強くおすすめします。
欠点があっても満足できる人
- 個性的なデザインを最重視する人
- フランス車の独特な魅力に価値を感じる人
- 主に1~2人での使用がメインの人
- 高速道路での移動が多い人
- 輸入車の維持費を理解し受け入れられる人
- 街中で他人と被らない車に乗りたい人
- 上質な内装空間を求める人
車男爵
3つ以上でアウト!購入前の最終チェックリスト
キャプチャーの購入を決断する前に、以下のチェックリストで最終確認を行いましょう。
- 年間30万円以上の予備費を用意できるか
- ハイオクガソリン代の負担を受け入れられるか
- 輸入車の高額な部品代を理解しているか
- 最寄りのルノーディーラーまでの距離は適切か
- 雪道走行の必要性はないか(FFのみ)
- 主な使用人数は1~2人がメインか
- 360°カメラがなくても問題ないか
- 街乗りでの硬い乗り心地を許容できるか
- 収納スペースの少なさは問題ないか
上記のチェックリストで不安な項目が3つ以上ある場合は、他の車種も含めて再検討することをおすすめします。
【提案】欠点が気になるなら!ルノー キャプチャーの代替車種(タイプ別おすすめ)
キャプチャーの欠点が気になる方に向けて、求める要素別におすすめの代替車種を紹介します。
- 【維持費重視】トヨタ ヤリスクロス
- 【実用性・ファミリー重視】ホンダ ヴェゼル
- 【デザイン重視×信頼性】マツダ CX-30
- 【雪道走行必須】スバル クロストレック
- 【輸入SUVにこだわる】プジョー 2008
- 【高級感重視】フォルクスワーゲン T-Roc
それでは、各車種の特徴を見ていきましょう。どの車種もキャプチャーとは異なる魅力を持ち、それぞれの弱点を補完する特徴があります。
【維持費重視】トヨタ ヤリスクロス
維持費を最重視する方には、トヨタ ヤリスクロスが最適です。
- レギュラーガソリン対応で燃料費削減
- ハイブリッド実燃費27.8km/L(WLTC)
- 部品代・修理費が安価
- 全国どこでも整備可能
- 故障リスクが極めて低い
キャプチャーと比較して年間維持費を10万円以上削減できる可能性があり、経済性を最優先する方には最適な選択です。トヨタの信頼性と全国に広がるディーラー網も大きな安心材料となります。
さらに、新車価格も189万円~と、キャプチャーより200万円以上安く購入できます。初期費用と維持費の両面で圧倒的なコストパフォーマンスを実現しており、実用性重視の方には最も現実的な選択肢となるでしょう。
【実用性・ファミリー重視】ホンダ ヴェゼル
ファミリーユースを重視するなら、ホンダ ヴェゼルがおすすめです。
- 広い後席空間で大人もゆったり
- 使い勝手の良い豊富な収納
- 電動パワーゲート標準装備(上級グレード)
- センタータンクレイアウトによる多彩なシートアレンジ
特にセンタータンクレイアウトによる低床設計は、後席の居住性と荷室の使い勝手を両立しており、ファミリーカーとしての実用性はキャプチャーを大きく上回ります。小さなお子様がいる家庭や、アウトドアレジャーを楽しむ方に最適です。
後席の足元空間は、身長170cmの大人が前席の後ろに座っても膝前に握りこぶし2つ分の余裕があり、キャプチャーより明らかに広々としています。価格も227万円~と、実用性と価格のバランスに優れた選択肢です。
【デザイン重視×信頼性】マツダ CX-30
デザイン性と信頼性を両立したい方には、マツダ CX-30が最適解です。
- 欧州車のような洗練されたデザイン
- 国産車の信頼性とアフターサービス
- AWD設定あり(i-ACTIV AWD)
- 上質な内装とマツダコネクト
マツダの「魂動デザイン」は欧州車に引けを取らない美しさを持ちながら、国産車ならではの信頼性と手頃な維持費を実現しています。キャプチャーのデザイン性に惹かれるが、輸入車の維持費が心配という方に最適な選択肢です。
【雪道走行必須】スバル クロストレック
雪道走行が必須の方には、スバル クロストレックが圧倒的におすすめです。
- シンメトリカルAWD標準装備
- 雪道での安心感は別格
- X-MODE搭載で悪路走破性も高い
- アイサイトによる高度な安全性能
スバル独自のシンメトリカルAWDは、雪道や悪路での圧倒的な安定性を誇り、キャプチャーのFF設定では不可能な走破性を実現します。雪国にお住まいの方や、スキー・スノーボードなどウィンタースポーツを楽しむ方には必須の選択肢となるでしょう。
【輸入SUVにこだわる】プジョー 2008
輸入車の個性は欲しいが、キャプチャーの欠点が気になる方にはプジョー 2008がおすすめです。
- 同じフランス車の個性的デザイン
- 1.5Lディーゼルで燃費良好(17.1km/L)
- 価格が419万円~とリーズナブル
- i-Cockpitによる先進的な運転環境
プジョー独自の小径ステアリングとデジタルメーターを組み合わせた「i-Cockpit」は、他にはない独特な運転体験を提供します。フランス車の個性は欲しいが、キャプチャーより実用的な燃費性能を求める方に適した選択です。
また、プジョーのディーラー網は全国約100店舗とルノーよりも充実しており、アフターサービスの面でも安心感があります。ディーゼルエンジンによる力強い走りと経済性を両立させたい方には、魅力的な選択肢となるでしょう。
【高級感重視】フォルクスワーゲン T-Roc
より高級感と信頼性を求める方には、フォルクスワーゲン T-Rocを推奨します。
- ドイツ車の質実剛健な作り
- DSGの完成度が高く変速ショックが少ない
- ディーラー網も比較的充実
- デジタルコックピット標準装備
ドイツ車ならではの堅実な作りと、洗練されたDSGトランスミッションは、キャプチャーのDCTで感じるギクシャク感とは無縁です。価格は438万円~と高めですが、その分の品質と信頼性、そして充実したディーラー網による安心感は、価格差以上の価値があるでしょう。
まとめ
ルノー キャプチャーは、フランス車ならではの個性的なデザインと洗練された雰囲気が最大の魅力です。
しかし、本記事で解説した12の欠点は、購入前に必ず理解しておくべき重要なポイントです。
- 維持費の高さ ⇒ 年間30万円以上の予備費が必要
- 燃費の悪さ ⇒ 街乗り8km/L、ハイオク指定
- 実用性の低さ ⇒ 狭い後席、少ない収納
- 装備の不足 ⇒ 360°カメラ非搭載、AWD設定なし
- ディーラー網 ⇒ 全国約70店舗のみ
これらの欠点を理解した上で、「個性的なデザイン」「フランス車の魅力」「特別感のある所有体験」に価値を見出せる方にとっては、キャプチャーは素晴らしい選択となるでしょう。
一方で、実用性や経済性を重視する方、雪国にお住まいの方、最新装備を求める方には、他の選択肢を検討することをおすすめします。
車男爵


