ホンダのN-VANは、軽商用車の枠を超えた革新的な車として注目を集めています。
しかし、実際に購入したユーザーからは「思っていたのと違って、がっかりした」「期待外れだった」という声も少なくありません。
購入前にデメリットを正しく理解しておけば、後悔することなくN-VANを満喫できます。
この記事では、N-VANの具体的ながっかりポイントと、購入前に確認すべき重要なチェック項目について詳しく解説します。
N-VANのがっかりポイント!デメリットはこれ
N-VANの購入を検討している多くの人が見落としがちな、実際のデメリットを5つのポイントで整理しました。
商用車ベースならではの制約や、期待と現実のギャップを事前に把握しておくことが重要です。
- 荷室・車内スペースに制約がある
- 乗り心地・快適性が悪い
- 装備・機能が不足している
- 燃費が良くない
- 価格が高い
以下より、それぞれの詳細について解説していきます。
荷室・車内スペースに制約がある
N-VANの最大の魅力である荷室の広さですが、実際に使ってみると意外な制約があることに気付くユーザーが多いです。
フルフラット機能を実現するために助手席の快適性が犠牲になっていることや、助手席が前後スライドできないといった点で、日常使いでの利便性に制約があります。
ホンダ公式のユーザーズボイスでも「運転席以外は全て収納できることが利点でもあり欠点でもあって、後部座席はもちろん助手席も収納に主眼を置かれているので座り心地は良くない」との声が寄せられています。
参考
商用車とは思えないほど乗り心地がよい車Honda公式サイト
特に車中泊での利用を検討している人にとって、思っていたよりも就寝スペースが狭く感じるケースが報告されています。
車男爵
乗り心地・快適性が悪い
N-VANの乗り心地については、運転席と助手席で大きく評価が分かれています。
多くのレビューサイトで、運転席の乗り心地は「良い」と評価されている一方で、助手席については厳しい評価が目立ちます。
商用車ベースのため、乗用車と比較すると快適性に制約があることは避けられません。
価格.comのユーザーレビューでは「乗り心地が悪い(特に助手席)」という声が多数見られ、シートが薄く、長時間乗車では疲労しやすいという指摘もあります。
特に家族での使用を考えている場合、助手席や後部座席の快適性の低さが日常使いでのストレスになる可能性があります。
装備・機能が不足している
N-VANは商用車ベースのため、乗用車では当たり前の装備が省略されている場合があります。
電動スライドドアやクルーズコントロールなどの快適装備は、上位グレードのみの設定となっており、ベースグレードでは手動での操作が必要です。
- 電動スライドドア ⇒ 上位グレードのみ設定
- クルーズコントロール ⇒ 一部グレードのみ
- 運転支援装備 ⇒ 最新の乗用車と比較すると機能が限定的
これらの装備不足により、日常の利便性や長距離運転での疲労軽減効果が期待できない場合があります。
車男爵
燃費が良くない
N-VANの燃費性能は、軽自動車としては平均的なレベルにとどまっています。
Yahoo!知恵袋での質問では「市街地モードで17キロくらい」という実燃費の報告があり、最新の軽自動車と比較すると優秀とは言えない数値です。
参考
燃費に関する質問です。ホンダのN-van(スタイルFUN軽自動車)は燃費…Yahoo!知恵袋
みんカラの実燃費データでも、使用条件によって大きく変動することが報告されており、特に市街地走行では期待していた燃費を達成できない場合があります。
商用車としての積載性を重視した設計のため、燃費効率よりも実用性を優先した結果と考えられます。
価格が高い
N-VANの価格設定は、軽自動車としては高価格帯に位置しています。
ホンダ公式サイトによると、メーカー希望小売価格は1,365,100円~2,016,300円(2024年モデル)となっており、上位グレードでは200万円を超える設定です。
軽商用車の中では革新的な機能を持つN-VANですが、同価格帯では装備が充実した軽乗用車を選択できるため、コストパフォーマンスに疑問を感じるユーザーも少なくありません。
特に商用利用ではなく家庭用として検討している場合、価格に見合う価値を感じられるかが重要な判断ポイントになります。
あなたは満足する?後悔する?
N-VANは万人向けの車ではありません。
使用目的やライフスタイルによって満足度が大きく左右される特徴的な軽自動車です。
購入前に自分の使用用途と照らし合わせて、満足できるかどうかを判断することが重要です。
- N-VANで満足しやすい人
- N-VANで後悔しやすい人
以下より、それぞれの特徴について詳しく解説します。
N-VANで満足しやすい人
N-VANの特徴を活かせる使用用途がある人は、高い満足度を得られる可能性があります。
- 広大な荷室空間を必要とする人 ⇒ 仕事での配送業務や大型荷物の運搬が頻繁にある
- 車中泊やアウトドアを楽しみたい人 ⇒ フルフラット機能を活用した車中泊スタイル
- 自分好みにカスタマイズしたい人 ⇒ 豊富な純正・社外パーツでのカスタム
- ピラーレス構造を活用したい人 ⇒ 大型荷物の積み下ろしが頻繁にある
「広大な荷室空間を必要とする人」や「車中泊やレジャーを楽しみたい人」に特に適しているでしょう。
特に「一人旅が好きな人」にとって、N-VANの独自性は大きな魅力となります。
車男爵
N-VANで後悔しやすい人
一方で、以下のような使用目的や期待を持つ人は、N-VANに満足できない可能性が高いです。
- 家族での日常使いを重視する人 ⇒ 助手席・後部座席の快適性不足
- 乗用車並みの快適性を期待する人 ⇒ 商用車ベースの制約
- 燃費性能を最重視する人 ⇒ 軽自動車としては平均的な燃費
- 予算を抑えたい人 ⇒ 軽自動車としては高価格設定
特に「N-BOXの広い版」として期待している人は、商用車ベースの制約により期待と現実のギャップを感じやすい傾向があります。
また、初回購入者で軽自動車に慣れていない人も、商用車特有の乗り味に戸惑うケースが報告されています。
N-VAN購入前の確認ポイント
N-VANでの後悔を避けるためには、購入前の試乗で重要なポイントを必ずチェックしましょう。
多くのユーザーが見落としがちな確認項目を事前にチェックすることで、購入後のがっかりを防げます。
- 助手席に実際に座って乗り心地を確認する
- フルフラット時の段差と寝心地をテストする
- ピラーレス開口部の使い勝手を体験する
- 必要な荷物を実際に積んで動作確認する
- クルーズコントロールの有無と使い勝手を確認する
- 市街地での実燃費を短時間でもテストする
以下より、それぞれのチェックポイントについて詳しく解説します。
助手席に実際に座って乗り心地を確認する
試乗では運転席だけでなく、必ず助手席にも座って乗り心地を確認しましょう。
N-VANの助手席は収納機能を重視した設計のため、長時間の乗車には向かない薄いシートが採用されています。
家族や友人を乗せることが多い場合、助手席の快適性不足が日常使いでの大きなストレスとなる可能性があります。
- シートの厚みと座り心地
- 背もたれの角度調整範囲
- 足元スペースの広さ
これらの項目を実際に体験して、許容できるレベルかを判断することが重要です。
フルフラット時の段差と寝心地をテストする
車中泊での利用を検討している場合は、フルフラット時の段差と実際の寝心地を必ず確認してください。
試乗時に助手席を倒してフルフラット状態を作り、どの程度の段差があるか、マットなしでも快適に横になれるかをテストしましょう。
カタログの写真だけでは分からない段差の感覚や、実際の就寝スペースの広さを体感することで、追加でマットレスが必要かどうかも判断できます。
ピラーレス開口部の使い勝手を体験する
N-VANの最大の特徴であるピラーレス構造は、実際に使ってみないと真価が分かりません。
スライドドアと助手席ドアを開いた状態で、実際に荷物の積み下ろしを体験してみましょう。
- 大型荷物の積み込みやすさ
- 開口部の広さと使い勝手
- ドアの開閉動作の重さ
普段運搬する予定の荷物サイズを想定して、実際の積載作業が楽になるかを確認することが重要です。
必要な荷物を実際に積んで動作確認する
可能であれば、実際に使用予定の荷物を試乗車に積んで動作確認を行いましょう。
キャンプ用品、仕事道具、大型の買い物など、想定している用途に応じた荷物を積載して以下を確認してください。
- 荷物がきちんと収まるか
- 積載後の走行安定性
- 荷物の固定方法
- 積み下ろしの作業性
カタログ数値だけでは分からない実際の使用感を把握することで、購入後の満足度を高められます。
クルーズコントロールの有無と使い勝手を確認する
長距離運転を想定している場合は、クルーズコントロールの有無と操作性を必ず確認しましょう。
N-VANではグレードによってクルーズコントロールの設定が異なるため、購入予定のグレードに装備されているかをチェックしてください。
装備されている場合は、実際の操作方法と使い勝手を体験して、自分の運転スタイルに合うかを判断することが重要です。
市街地での実燃費を短時間でもテストする
燃費性能が気になる場合は、市街地走行での短時間の燃費テストを行いましょう。
試乗時にデジタル表示の瞬間燃費計を確認し、信号待ちや渋滞時の燃費変動をチェックしてください。
- アイドリング時の燃費
- 加速時の燃費変動
- 定速走行時の燃費
短時間でも実際の燃費傾向を把握することで、期待していた燃費性能との差を事前に確認できます。
まとめ
N-VANは確かに革新的な軽商用車ですが、万人向けの車ではありません。
特に商用車ベースならではの制約を理解せずに購入すると、期待と現実のギャップに失望する可能性があります。
- 荷室・車内スペース、乗り心地、装備、燃費、価格の5つのデメリットを事前に理解する
- 自分の使用用途とN-VANの特性がマッチするかを慎重に検討する
- 購入前の試乗で6つの重要ポイントを必ずチェックする
これらの点を事前に確認することで、N-VANの真の価値を理解し、満足度の高い購入判断ができるでしょう。
デメリットを理解した上でも魅力を感じるなら、N-VANはあなたのカーライフを豊かにしてくれる最高のパートナーになるはずです。