プリウスの中古はやめたほうがいい?お得で安心な一台の選び方とは

プリウスの中古はやめたほうがいい?

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プリウスは、世界に誇るハイブリッドカーのパイオニアとして、その優れた燃費性能と環境性能で多くのドライバーから支持されています。

しかし中古車市場では、「プリウスの中古はやめたほうがいい」という声を耳にすることもあります。

この記事では、なぜプリウスの中古車購入に慎重な意見があるのか、その理由を徹底的に解説し、それでも魅力的な中古プリウスのメリット、そして失敗しない選び方まで詳しくご紹介します。

リスクを正しく理解した上で、あなたにとって最適な一台を見つけるためのポイントを確認していきましょう。

目次

プリウスの中古が「やめたほうがいい」と言われる5つの理由

プリウスの中古車購入に慎重な意見が出る背景には、ハイブリッド車特有のリスクと、一般的なガソリン車とは異なる注意点があります。

  • 【理由1】ハイブリッド系の修理費はガソリン車より高額になりやすい
  • 【理由2】世代ごとの持病や過去リコールで高額修理の可能性
  • 【理由3】燃費と乗り心地が期待外れの可能性がある
  • 【理由4】過走行・酷使された個体が多い
  • 【理由5】ハイブリッドバッテリーの劣化が購入前に判断できない

以下より、詳しく解説します。

【理由1】ハイブリッド系の修理費はガソリン車より高額になりやすい

プリウスはハイブリッド車のため、ガソリン車には存在しない専用部品が多く搭載されています。

これらの部品が故障した場合、一般的なガソリン車よりも修理費用が大幅に高額になる傾向があります。

  • インバーター故障だけで20~30万円の出費
  • 駆動用バッテリー交換は10~20万円
  • 電動ウォーターポンプなど特殊部品の修理費
  • 補機(12V)バッテリーも見落とし厳禁

以下より、各項目を詳しく見ていきます。

インバーター故障だけで20~30万円の出費

インバーターは、駆動用バッテリーの直流電流を交流電流に変換する重要な部品です。

インバーター本体の交換となると30万円を軽く超えてしまうケースが多く、中古車の車両価格によっては修理を諦めざるを得ない状況になることもあります。

インバーター故障の修理費用例
  • インバーター本体交換 ⇒ 30万円以上
  • DC/DCコンバーター交換 ⇒ 5~10万円
  • 診断料・工賃込み ⇒ 総額35万円を超えることも

インバーターは高電流がかかるため故障しやすい部品の一つであり、特に過走行車や年式の古い車両では注意が必要です。

駆動用バッテリー交換は10~20万円

プリウスの駆動用バッテリー(ハイブリッドバッテリー)は、電気モーターに電力を供給する大容量バッテリーです。

世代別の駆動用バッテリー交換費用
  • 初代(10系) ⇒ 40万~70万円
  • 2代目~5代目(20系~) ⇒ 15万~20万円
  • 工賃込み ⇒ 総額20万~25万円程度

駆動用バッテリーの寿命目安は走行距離10万~15万km程度とされており、中古車購入時には交換時期が近い可能性を考慮する必要があります。

電動ウォーターポンプなど特殊部品の修理費

プリウスには、ガソリン車には存在しない電動ウォーターポンプが搭載されています。

この部品は、ハイブリッドシステムの冷却を担う重要な部品で、故障すると走行不能になる可能性があります。

電動ウォーターポンプ関連の修理費用
  • 電動ウォーターポンプ交換 ⇒ 7万~10万円
  • 診断料・工賃込み ⇒ 総額12万円程度
  • 2代目(20系)は特に故障報告が多い

電動ウォーターポンプの故障は、警告灯が点灯してから急速に症状が悪化することがあるため、早期の対応が必要となります。

補機(12V)バッテリーも見落とし厳禁

プリウスには駆動用バッテリーとは別に、ハイブリッドシステムの起動に必要な12V補機バッテリーも搭載されています。

補機バッテリーの特徴と費用
  • 交換費用 ⇒ 3万~6万円
  • 寿命 ⇒ 3~4年程度
  • チョイ乗り中心だと劣化が早まる
  • バッテリー上がりでハイブリッドシステム起動不可

補機バッテリーは車室内やトランクルームに設置されているため、ガソリン車のバッテリーよりも交換作業が複雑で工賃も高くなる傾向があります。

【理由2】世代ごとの持病や過去リコールで高額修理の可能性

プリウスは世代によって特有の不具合が報告されており、保証が切れた中古車では修理費が全額自己負担となります。

  • 2代目(20系)⇒電動ウォーターポンプ故障とメーター表示不良
  • 3代目(30系)⇒高額修理に繋がるブレーキアクチュエーター故障
  • 4代目(50系)⇒報告事例のあるウォーターポンプ故障とドライブシャフトの異音

以下より、各世代の問題点を詳しく見ていきます。

2代目(20系)⇒電動ウォーターポンプ故障とメーター表示不良

2代目プリウス(20系)は2003年~2009年に販売されたモデルで、現在では15年以上経過している車両がほとんどです。

20系の主な不具合
  • 電動ウォーターポンプの故障頻度が高い
  • HVインバーター冷却システムの不良
  • メーター表示不良によるハイブリッドシステム警告
  • DC/DCコンバーターの故障

特に電動ウォーターポンプは20系の持病とも言われており、中古車購入時には交換履歴の確認が必須となります。

3代目(30系)⇒高額修理に繋がるブレーキアクチュエーター故障

3代目プリウス(30系)は2009年~2015年に販売され、現在も中古車市場で多く流通しているモデルです。

30系の主な不具合
  • ブレーキアクチュエーターからの異音
  • ブレーキペダルを踏むと「グーッ」という異音
  • ABSアクチュエーターの不具合
  • 修理費用は15万~30万円

2022年の調査でも30系プリウスのブレーキ関連トラブルは多く報告されており、購入前の試乗でブレーキ周りの異音確認は欠かせません。

4代目(50系)⇒報告事例のあるウォーターポンプ故障とドライブシャフトの異音

4代目プリウス(50系)は2015年から販売されている比較的新しいモデルですが、いくつかの不具合報告があります。

50系の報告されている不具合
  • 電動ウォーターポンプの過回転エラー
  • 水路切替弁の固着
  • ドライブシャフトのベアリング異音
  • エンジンチェックランプ点灯後の走行不能

50系は比較的新しいモデルのため、まだメーカー保証期間内の車両もありますが、過走行車や整備履歴が不明な車両には注意が必要です。

【理由3】燃費と乗り心地が期待外れの可能性がある

プリウスの最大の魅力である燃費性能も、中古車では期待通りにならない場合があります。

中古プリウスの燃費が悪化する要因
  • 駆動用バッテリーの劣化による燃費悪化
  • カタログ燃費と実燃費の大きな乖離
  • エアコン使用時の燃費大幅悪化
  • 短距離走行中心だとハイブリッド効果が薄い

駆動用バッテリーが劣化すると、モーターアシストの頻度が減少し、エンジン走行の比率が増えることで燃費が悪化します。

車男爵

特に10万km以上走行している車両では、新車時の燃費性能から2~3割程度悪化している可能性があります。

また、世代によってはロードノイズが大きく、長距離運転で疲れやすいという評価も見られます。

特に30系以前のモデルでは、高速道路走行時の静粛性がガソリン車と比較して劣るという指摘もあり、購入前の試乗で確認することが重要です。

【理由4】過走行・酷使された個体が多い

プリウスは燃費の良さから営業車やタクシー、カーシェアリングで使われることが多く、年式の割に劣化が進んだ車両が中古車市場に多く流通しています。

営業車として酷使された車両の特徴
  • 年間走行距離が3万km以上
  • 短期間で10万kmを超える過走行
  • 多人数使用による内装の劣化
  • メンテナンス不足の可能性

営業車として使用された車両は、一般的な個人使用車と比較して各部品の劣化が早く、購入後のトラブルリスクが高くなります。

特にタクシーやレンタカー、教習車として使用された車両は、不特定多数のドライバーが運転するため、クラッチ操作やブレーキの使い方が荒く、駆動系統への負担が大きくなっている可能性があります。

車男爵

車検証の「使用者」欄が法人名になっている車両は、営業車だった可能性が高いため注意が必要です。

【理由5】ハイブリッドバッテリーの劣化が購入前に判断できない

プリウスの中古車購入で最も難しいのが、ハイブリッドバッテリーの劣化状態を正確に把握することです。

  • 見た目はキレイでも内部は劣化している可能性
  • 診断には専用機器が必要で個人では確認不可

以下より、各項目を詳しく見ていきます。

見た目はキレイでも内部は劣化している可能性

ハイブリッドバッテリーの劣化は外観からは全く判断できません。

バッテリー劣化の見えないリスク
  • 外観はキレイでも性能は大幅低下
  • 急激な劣化で突然の故障リスク
  • 購入直後に20万円の交換費用が発生する可能性
  • 劣化による燃費悪化は徐々に進行

バッテリーの劣化は使用環境や充放電の頻度によって大きく左右されるため、同じ年式・走行距離でも状態には大きな差があります。

診断には専用機器が必要で個人では確認不可

ハイブリッドバッテリーの正確な診断には、トヨタ専用の診断機器が必要です。

注意

一般の中古車販売店では、専用診断機器を保有していない場合が多く、バッテリーの詳細な状態確認ができません。購入後に高額な修理費用が発生するリスクを抱えることになります。

車男爵

ディーラー以外の販売店で購入する場合は、事前にトヨタディーラーでの有料点検を受けることを検討する必要があります。

それでも魅力的!中古プリウス3つのメリット

ここまで中古プリウスのリスクを解説してきましたが、それらを理解した上でも中古プリウスには大きな魅力があります。

  • 【メリット1】新車価格の半額以下で最新技術が手に入る
  • 【メリット2】圧倒的な流通量で選び放題
  • 【メリット3】トヨタの信頼性と部品・サービス網の安心感

以下より、詳しく解説します。

【メリット1】新車価格の半額以下で最新技術が手に入る

プリウスの新車価格は300万円以上しますが、中古車なら半額以下で購入できる車両が多数存在します。

プリウスの中古車価格相場(2024年)
  • 50系(2015年~)平均価格 ⇒ 200万~250万円
  • 3年落ち ⇒ 新車価格の約60%
  • 5年落ち ⇒ 新車価格の50%以下
  • 30系(2009年~2015年)⇒ 50万~150万円

特に50系後期型なら、最新の安全装備やハイブリッドシステムを搭載しながら200万円台で購入可能です。

新車と比較して100万円以上安く購入できるため、浮いた予算を保証延長や整備費用に充てることで、より安心して乗ることができます。

【メリット2】圧倒的な流通量で選び放題

プリウスは日本で最も売れているハイブリッド車であり、中古車市場には常時1万台以上の在庫があります。

豊富な選択肢のメリット
  • グレード・色・装備の選択肢が豊富
  • 価格帯も幅広く予算に合わせて選べる
  • 複数の車両を比較検討しやすい
  • 状態の良い個体を見つけやすい

流通量が多いということは、じっくりと比較検討できる環境があるということです。

焦って購入する必要がないため、整備記録簿が完備された優良個体を探すことができます。

【メリット3】トヨタの信頼性と部品・サービス網の安心感

トヨタは全国に約5,000店舗のディーラー網を持ち、どこでも安心してメンテナンスを受けることができます。

トヨタブランドの安心感
  • 全国どこでも対応可能なディーラー網
  • 純正部品の安定供給
  • 豊富なアフターパーツ
  • 整備士の技術力と知識の蓄積

また、プリウスは販売台数が多いため、修理やメンテナンスのノウハウが豊富に蓄積されています。

トラブルが発生しても、多くの整備工場で対応可能であり、部品の入手も比較的容易です。

プリウスの中古がおすすめの人・おすすめしない人

中古プリウスには明確なメリットとデメリットが存在します。

ここまで解説してきた内容を踏まえて、中古プリウスの購入が向いている人と避けた方がよい人の特徴を整理しました。

自分がどちらのタイプに当てはまるか、購入前の最終チェックとして活用してください。

  • 中古プリウスがおすすめの人
  • 中古プリウスをおすすめしない人

以下より、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

中古プリウスがおすすめの人

中古プリウスは、ライフスタイルや価値観によっては非常にコストパフォーマンスの高い選択となります。

中古プリウスが向いている人の特徴
  • 初期費用を抑えつつ環境性能の高い車が欲しい人 ⇒ 新車の半額以下でハイブリッド技術を享受できる
  • 街乗りや近距離移動が中心の人 ⇒ 低速域でのモーター走行により燃費性能を最大限活用できる
  • 車のメンテナンスにある程度知識がある人 ⇒ モデルごとの持病を理解し適切な個体選びができる
  • トヨタディーラーやハイブリッド対応整備工場が近くにある人 ⇒ 万一のトラブル時も迅速な対応が可能
  • 3~5年程度の中期的な利用を想定している人 ⇒ バッテリー寿命前に乗り換えることで高額修理を回避できる
  • 豊富な在庫から条件に合った1台を選びたい人 ⇒ 圧倒的な流通量により理想の仕様・価格帯が見つけやすい

特に4代目(50系)の2019年式以降で走行距離3~5万kmの個体を、認定中古車として購入できる環境にある方には、中古プリウスは賢い選択となるでしょう。

維持費を抑えながら最新技術を活用したい現実的な判断ができる方に最適です。

中古プリウスをおすすめしない人

一方で、以下のような条件に当てはまる方には、中古プリウスはストレスの原因となる可能性があります。

中古プリウスを避けるべき人の特徴
  • 車の知識がなく整備を全てお任せにしたい人 ⇒ ハイブリッド特有のトラブル判断が困難で不安が大きい
  • 突発的な修理費用の支出が困難な人 ⇒ バッテリーやインバーターの故障で30~50万円の出費リスク
  • 高速道路の長距離走行が多い人 ⇒ 乗り心地の硬さやロードノイズの大きさがストレスになる
  • スポーティな走りや運転の楽しさを求める人 ⇒ CVTの特性上、加速感が乏しくドライビングプレジャーに欠ける
  • 最新の安全装備や先進技術を重視する人 ⇒ 中古車では最新のトヨタセーフティセンスが装備されていない
  • 10年以上の長期使用を考えている人 ⇒ ハイブリッドバッテリーの寿命により必ず高額修理が発生
  • レンタカーやカーシェア落ちを見分ける自信がない人 ⇒ 酷使された個体を掴むリスクが高い

これらの特徴に複数該当する方は、新車購入や保証の充実したディーラー認定中古車、またはガソリン車の選択を検討することをおすすめします。

初期費用は高くなりますが、長期的な安心感と満足度を優先するなら、中古プリウスは避けた方が賢明でしょう。

これだけは、やめたほうがいい!絶対に買ってはいけない中古プリウスの特徴

中古プリウスの中には、購入後に大きなトラブルや出費につながる危険な個体が存在します。

  • 【特徴1】初代・2代目(10系・20系)は論外
  • 【特徴2】走行距離15万km以上は避けたい
  • 【特徴3】車検証の「使用者」欄が法人名(レンタ・カーシェア落ちなど)
  • 【特徴4】整備記録簿がない・改ざんの形跡がある車両
  • 【特徴5】保証のない「現状販売」の格安車両

以下より、詳しく解説します。

【特徴1】初代・2代目(10系・20系)は論外

初代(10系:1997年~2003年)と2代目(20系:2003年~2009年)は、すでに15年以上経過しており、購入は避けるべきです。

  • 部品供給が終了している可能性
  • ハイブリッドシステムの寿命切れ

以下より、各項目を詳しく見ていきます。

部品供給が終了している可能性

古い世代のプリウスは、すでに生産終了から長期間経過しています。

部品供給の問題点
  • 純正部品の在庫切れ
  • 特殊部品は入手困難
  • 代替部品も品質にばらつき
  • 修理不可能で廃車になるリスク

特に初代プリウスは、駆動用バッテリーの新品価格が40万~70万円と極めて高額で、現実的な選択肢ではありません。

ハイブリッドシステムの寿命切れ

15年以上経過した車両は、ハイブリッドシステム全体が寿命を迎えています。

重要な警告

20系以前のプリウスは、いつハイブリッドシステムが完全に故障してもおかしくない状態です。修理費用が車両価格を上回る可能性が高く、購入は絶対に避けるべきです。

【特徴2】走行距離15万km以上は避けたい

プリウスのハイブリッドシステムは、15万kmを超えると各部品の交換時期が重なります。

  • バッテリー交換が確実に必要
  • インバーターも寿命間近

以下より、各項目を詳しく見ていきます。

バッテリー交換が確実に必要

走行距離15万km以上の車両は、駆動用バッテリーの交換が確実に必要となります。

15万km超の車両のリスク
  • 購入直後にバッテリー交換で20万円の出費
  • 補機バッテリーも同時交換で追加3~6万円
  • その他の消耗品も交換時期
  • トータルで30万円以上の追加費用

車両価格が安くても、購入後すぐに高額な修理費用が発生するため、結果的に割高になります。

インバーターも寿命間近

15万km以上走行している車両は、インバーターも寿命が近づいています。

車男爵

バッテリー交換後にインバーターが故障すると、さらに30万円以上の修理費用が発生します。連鎖的な故障のリスクが高いため、避けるべきです。

【特徴3】車検証の「使用者」欄が法人名(レンタ・カーシェア落ちなど)

車検証の使用者欄を確認することで、営業車として使用されていた可能性を判断できます。

  • レンタカー・カーシェア落ちの特徴
  • タクシー・教習車の見分け方

以下より、各項目を詳しく見ていきます。

レンタカー・カーシェア落ちの特徴

レンタカーやカーシェアリングで使用された車両には、特有の使用痕跡があります。

レンタカー落ちの見分け方
  • 車検証の使用者がレンタカー会社名
  • ナンバープレートが「わ」ナンバーの履歴
  • 内装の異常な汚れや傷
  • シートのへたりが激しい

不特定多数が使用するため、運転の仕方が荒く、メンテナンスも最低限しか行われていない可能性があります。

タクシー・教習車の見分け方

タクシーや教習車として使用された車両は、さらに過酷な使用環境にあります。

タクシー・教習車の痕跡
  • メーター取付跡や配線跡
  • 無線機器の取付穴
  • 助手席ミラーの追加穴
  • 異常に多い年間走行距離

これらの車両は、短期間で極めて高い走行距離を記録しており、各部品の劣化が著しく進んでいます。

【特徴4】整備記録簿がない・改ざんの形跡がある車両

整備記録簿は車両の健康診断書のようなもので、これがない車両は購入すべきではありません。

整備記録簿がない車両のリスク
  • メンテナンス履歴が不明
  • 事故歴を隠している可能性
  • 走行距離の改ざんリスク
  • 重要部品の交換履歴が不明

特にハイブリッド車は定期的なメンテナンスが重要であり、整備履歴が不明な車両は高リスクです。

また、記録簿の日付や走行距離に不自然な点がある場合は、改ざんの可能性があるため注意が必要です。

【特徴5】保証のない「現状販売」の格安車両

「現状販売」とは、購入後のトラブルは全て自己責任という販売方法です。

注意

現状販売の車両は一見お得に見えますが、購入直後に高額修理が必要になっても、販売店は一切責任を負いません。安物買いの銭失いになる典型的なパターンです。

保証のない格安プリウスは、すでに重大な不具合を抱えている可能性が高く、購入は絶対に避けるべきです。

やめたほうがいいを覆す!安心して買える中古プリウスの選び方

リスクを最小化して、安心して乗れる中古プリウスを選ぶための具体的な方法を解説します。

  • 【選び方1】狙い目は4代目(50系)の2019年式以降
  • 【選び方2】走行距離は3~5万kmがベストバランス
  • 【選び方3】モデルごとの「持病」を把握し、試乗で重点チェック
  • 【選び方4】認定中古車なら初心者でも安心

以下より、詳しく解説します。

【選び方1】狙い目は4代目(50系)の2019年式以降

最もコスパが良いのは、4代目プリウス(50系)の2019年式以降のモデルです。

  • Toyota Safety Sense標準装備で安全性抜群
  • まだハイブリッド保証期間内の可能性
  • 新型との価格差100万円以上でお得感満載

以下より、各項目を詳しく見ていきます。

Toyota Safety Sense標準装備で安全性抜群

2019年式以降の50系プリウスには、最新の安全装備が標準装備されています。

Toyota Safety Senseの主な機能
  • プリクラッシュセーフティ(自動ブレーキ)
  • レーダークルーズコントロール
  • レーンディパーチャーアラート
  • オートマチックハイビーム

これらの先進安全装備により、事故リスクを大幅に低減できるため、家族での使用も安心です。

まだハイブリッド保証期間内の可能性

2019年式なら、まだメーカーのハイブリッド保証が残っている可能性があります。

ハイブリッド保証の内容
  • 新車登録から5年または10万km
  • 駆動用バッテリーも保証対象
  • 保証継承で次オーナーも適用可能
  • 全国のトヨタディーラーで対応

保証が残っていれば、高額な修理費用の心配なく安心して乗ることができます。

新型との価格差100万円以上でお得感満載

現行新型プリウスは350万円以上しますが、50系後期なら200万円台で購入可能です。

車男爵

100万円以上の差額があれば、その分を保証延長や定期メンテナンスに充てることで、より安心して長く乗ることができますよ!

【選び方2】走行距離は3~5万kmがベストバランス

価格と状態の最適なバランスは、走行距離3~5万kmの車両です。

  • 初回車検済みで整備履歴が明確
  • バッテリー劣化もまだ少ない

以下より、各項目を詳しく見ていきます。

初回車検済みで整備履歴が明確

3~5万kmの車両は、初回車検を受けており、整備記録が残っている可能性が高いです。

3~5万km車両のメリット
  • 初回車検でしっかり点検済み
  • 消耗品の交換履歴が明確
  • ワンオーナー車の可能性が高い
  • 適度に動いているため調子が良い

整備履歴がしっかりしている車両は、前オーナーが大切に乗っていた証拠でもあります。

バッテリー劣化もまだ少ない

走行距離5万km以下なら、駆動用バッテリーの劣化はほとんど心配ありません。

MEMO

駆動用バッテリーの寿命は10万~15万kmとされているため、5万km程度ならまだ半分以上の寿命が残っています。購入後も長期間安心して乗ることができます。

【選び方3】モデルごとの「持病」を把握し、試乗で重点チェック

購入を検討している世代の弱点を事前に知り、試乗時に異音や違和感がないか重点的に確認することが重要です。

試乗時のチェックポイント
  • ブレーキペダルを踏んだ時の異音
  • ハンドル操作時の違和感
  • 加速時のもたつきや振動
  • エアコン作動時の異音

特に30系はブレーキアクチュエーターの異音、20系は電動ウォーターポンプの作動音を重点的にチェックしましょう。

【選び方4】認定中古車なら初心者でも安心

トヨタ認定中古車は、ディーラーが品質を保証する安心の中古車です。

  • ハイブリッド保証2年付きの安心感
  • プロの点検済みで状態が明確
  • 多少高くても結果的にお得な理由

以下より、各項目を詳しく見ていきます。

ハイブリッド保証2年付きの安心感

トヨタ認定中古車のハイブリッド車には、特別な保証が付いています。

認定中古車のハイブリッド保証
  • 初度登録から10年または購入後3年の長い方
  • 走行距離20万kmまで保証
  • 駆動用バッテリーも保証対象
  • 全国のトヨタディーラーで対応可能

この保証により、購入後の高額修理リスクを大幅に軽減できます。

プロの点検済みで状態が明確

認定中古車は、トヨタの専門技術者による厳格な点検を受けています。

認定中古車の点検内容
  • 約60項目の点検実施
  • 車両検査証明書付き
  • まるごとクリーニング済み
  • 修復歴車は取り扱わない

専用診断機器でハイブリッドシステムもチェック済みのため、バッテリーの状態も把握できています。

多少高くても結果的にお得な理由

認定中古車は一般中古車より10~20万円高い傾向がありますが、長期的にはお得です。

車男爵

保証期間中の修理費用や、購入後のトラブル対応を考えると、初期投資が高くても認定中古車の方が結果的に安心でお得になることが多いです。

中古プリウスをお得に購入する為に知っておくべきポイント

購入前後の費用を最小限に抑えるための実践的なテクニックを紹介します。

  • 【ポイント1】今の車を少しでも高く売る
  • 【ポイント2】保険の見直しで維持費を安くする
  • 【ポイント3】盗難リスクを知って対策をする方法

以下より、詳しく解説します。

【ポイント1】今の車を少しでも高く売る

現在の愛車を高く売ることで、プリウス購入資金に余裕が生まれます。

車を高く売るコツ
  • 複数の買取店で査定を取る
  • 一括査定サービスの活用
  • 売却時期を見極める
  • 車内外をきれいにしてから査定

一括査定サービスを利用すれば、最高値で買い取ってくれる業者を効率的に見つけることができます。

下取りと買取では、10万円以上の差が出ることも珍しくありません。

【ポイント2】保険の見直しで維持費を安くする

自動車保険を見直すことで、年間数万円の節約が可能です。

保険料を安くする方法
  • 一括見積もりで最安値を探す
  • 必要な補償だけに絞る
  • ネット型保険の活用
  • 年払いで割引を受ける

プリウスは盗難リスクが高いため、車両保険の加入も検討が必要ですが、保険会社により保険料に大きな差があります。

【ポイント3】盗難リスクを知って対策をする

プリウスは盗難被害に遭いやすい車種として知られており、特に対策が必要です。

プリウスが狙われやすい理由
  • 海外での人気が高い
  • 部品の需要が多い
  • 流通量が多く目立ちにくい
  • 最新の盗難手口に対応しきれていない

盗難対策としては、ハンドルロックやタイヤロック、GPSトラッカーなどの物理的な防犯装置の設置が効果的です。

車男爵

特にCANインベーダーという最新の盗難手口に対しては、追加のセキュリティシステムの導入が重要です!

最低限ハンドルロックは装着することをおすすめします。

まとめ

プリウスの中古車購入には確かにリスクが存在しますが、正しい知識と選び方を身につければ、お得で安心な一台を見つけることができます。

  • ハイブリッド特有の高額修理リスクを理解し、インバーターやバッテリーの交換費用を想定しておく
  • 世代ごとの持病を把握し、特に20系以前の古い車両は避ける
  • 走行距離15万km以上、営業車落ち、保証なしの車両は購入を避ける
  • 狙い目は50系の2019年式以降で、走行距離3~5万kmの個体
  • 認定中古車なら保証も充実しており、初心者でも安心して購入可能
  • 購入資金の確保と維持費削減のため、愛車の高値売却と保険見直しを実施
  • 盗難対策は必須で、物理的な防犯装置の設置を検討

「プリウスの中古はやめたほうがいい」という意見は、リスクを正しく理解せずに購入した場合の警告です。

この記事で解説したポイントをしっかりと押さえて、整備記録簿が完備された優良個体を選べば、燃費性能と環境性能に優れたプリウスを、新車の半額以下で手に入れることができます。

リスクを恐れすぎず、かといって安易に飛びつかず、冷静に判断して理想の一台を見つけてください。

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