タイヤの購入を考えた際、「アウトレットタイヤは安いけど大丈夫かな?」「車検に通るの?」といった疑問を持つ方は少なくありません。
タイヤは車の唯一の路面接点であり、安全に関わる重要なパーツなので慎重に選ぶ必要があります。
この本記事では、アウトレットタイヤの安全性やメリット・デメリットまで徹底解説しています。
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アウトレットタイヤの安全性は大丈夫?製造年と性能の関係
アウトレットタイヤの安全性についてお伝えします。
- 適正保管なら3年経過でもグリップ性能は同等
- 倉庫環境が悪いとクラックが増える
- スタッドレスはゴム硬化で性能劣化が早い
詳しく解説していきます。
適正保管なら3年経過でもグリップ性能は同等
「製造してから時間が経ったタイヤは使用していなくても性能が低下している」という話をよく耳にしますが、タイヤ公正取引協議会の検証によれば、適切に保管された未使用タイヤは製造から3年程度経過しても性能低下はほとんど見られません。
製造からの保管期間と性能低下の関係について、「性能低下はゼロではないが無視できるレベル」とされています。
実際の検証データでも、適切に保管されたタイヤの製造年による性能差はほとんど確認されていません。
参考
新品タイヤを購入したら製造年週が古いタイヤだったが、大丈夫ですか?ブリジストン
倉庫環境が悪いとクラックが増える
ただし、タイヤの保管状態が劣悪な場合には、性能に影響を及ぼす可能性があります。特に以下の環境はタイヤの劣化を促進します。
- 直射日光に長時間さらされる
- 高温多湿の環境
- 雨風にさらされる
- オゾンなどの化学物質に接触する
こうした環境に長期間置かれたタイヤは、ゴム表面にクラックが発生しやすくなります。適切に保管されていないタイヤは、製造年にかかわらず性能劣化のリスクが高まるため、購入時には保管状態についても確認するのが賢明です。
スタッドレスはゴム硬化で性能劣化が早い
通常の夏タイヤと比較して、スタッドレスタイヤは製造年経過による影響を受けやすい傾向があります。
スタッドレスタイヤは柔らかいゴム素材を使用しており、時間経過とともにゴムが硬化する傾向があります。
スタッドレスタイヤでは、溝の深さが半分以下になるとプラットホームという目印が露出し、雪道での性能が低下している合図となります。
製造から3年以上経過したスタッドレスタイヤは、未使用であっても硬化が進み、本来の雪道性能を発揮しきれない可能性があります。
参考
スタッドレスタイヤの製造年週に関わる実証試験結果の告知ポスターを作りました。タイヤ公正取引協議会
車検は通る?アウトレットタイヤでも大丈夫?
結論から言えば、アウトレットタイヤであっても、安全基準を満たしていれば車検に通過することができます。
車検では、タイヤの製造年ではなく、以下のような項目が検査対象となります。
項目 | 基準 |
溝の深さ(残溝) | 法定基準では1.6mm以上必要 |
タイヤの偏摩耗 | 極端な偏摩耗がないこと |
ひび割れや損傷 | 安全性に影響するひび割れや損傷がないこと |
タイヤサイズ | 車両に適合したサイズであること |
空気圧 | 適正な空気圧であること |
アウトレットタイヤは未使用品のため、溝の深さや摩耗の心配はありません。
車男爵
ただし、保管状態によってはひび割れが発生している可能性があるため、購入前にはタイヤの状態をよく確認することが重要です。
また、タイヤの外径が標準と大きく異なると、スピードメーターの誤差が生じ、車検に影響する可能性があることも覚えておきましょう。
なぜ安い?アウトレットが発生する3つの理由
価格差の裏側を知れば「安さ=不良品」ではないことが分かります。
アウトレットタイヤが発生する主な理由は以下の3つです。
- モデルチェンジで旧パターンの在庫処分
- サイズ余り・過剰発注による値下げ
- 外装箱つぶれ・ラベル汚れのB級扱い
詳しく解説していきますね。
モデルチェンジで旧パターンの在庫処分
タイヤもモデルチェンジが定期的に行われます。新しいモデルが発売されると、旧モデルは在庫処分としてアウトレット価格で販売されることがあります。
性能に問題はないものの、最新モデルではないため値引きされるのです。
サイズ余り・過剰発注による値下げ
タイヤ販売店は様々なサイズのタイヤを在庫として確保していますが、特定のサイズが売れ残った場合、その在庫を処分するために値下げされます。
また、需要予測を上回る発注をした場合も、保管スペースの確保などのために値下げ販売されることがあります。
外装箱つぶれ・ラベル汚れのB級扱い
タイヤ自体に問題はなくても、外装箱の傷みやラベルの汚れなどの「見た目」の問題で、B級品として扱われるケースがあります。
箱の傷みはタイヤの機能には影響しないため、こうした製品は通常価格より安く販売されます。
アウトレットタイヤのメリット・デメリット
この章では、メリット・デメリットについてお伝えします。
- メリット
- デメリット
以下より、詳細を解説します。
メリット
- 1. コストパフォーマンスに優れる
- 2. 性能は新品とほぼ同等
- 3. ブランドタイヤを安く購入可能
1. コストパフォーマンスに優れる
通常の新品タイヤと比べて10~30%程度安く購入できる場合が多く、コスト削減効果が大きい。
2. 性能は新品とほぼ同等
適切に保管された未使用のアウトレットタイヤは、新品タイヤとほぼ同等の性能を持っています。
3. ブランドタイヤを安く購入可能
普段は手が届きにくいブランドのタイヤも、アウトレット価格なら購入しやすくなります。
デメリット
- 1. 使用可能期間が新品より短い
- 2. 保管状態により品質に差が出る
- 3. 保証が限定的
- 4. 在庫状況に左右される
- 5. 新品価格とあまり変わらない時がある
1. 使用可能期間が新品より短い
製造から一定期間が経過しているため、通常の新品タイヤよりも使用可能期間が短くなる可能性があります。
2. 保管状態により品質に差が出る
販売店での保管状態によって、タイヤの品質に差が出ることがあります。特に長期間不適切な環境で保管されていた場合は注意が必要です
3. 保証が限定的
メーカーや販売店の保証が新品タイヤより限定的である場合があります。特にパンク保証などのオプションサービスが適用されない場合もあります。
4. 在庫状況に左右される
希望するサイズやブランドがアウトレットとして在庫にあるとは限らず、選択肢が限られることがあります。
5. 新品価格とあまり変わらない時がある
アウトレットタイヤでも、人気サイズや在庫が少ない場合は価格差があまり大きくないケースがあり、その場合は新品を選ぶ方が良いこともあります。
タイヤはやっぱり新品が安心|その理由とは?
アウトレットタイヤにも多くのメリットがある一方で、特に安全性を重視する場合には、新品タイヤを選ぶようにすると良いでしょう。
以下の3つは、新品タイヤを選んだ際のメリットです。
- 最新技術の恩恵を受けられる
- パンク保証がある
- 製造年による劣化の心配がない
詳しく解説していきますね。
最新技術の恩恵を受けられる
タイヤ技術は常に進化しており、最新モデルには新しい技術や素材が採用されていることが多いです。最新の安全技術や低燃費技術を取り入れたい場合は、新しいモデルを選ぶことが望ましいでしょう。
パンク保証がある
多くの販売店では「タイヤパンク保証」というサービスを提供しており、一定期間内にパンクした場合に無料や割引価格で交換できるという安心感があります。
製造年による劣化の心配がない
新品タイヤなら製造年による劣化を気にする必要がありません。特に長期間の使用を予定している場合や、年間走行距離が少ない車両では、この点が重要になることがあります。
これらの理由から、以下のようなケースでは特に新品タイヤを選ぶ方が良いでしょう。
- 安全性を最優先にしたい場合
- 長期間の使用を予定している場合
- パンク保証などの付帯サービスを重視する場合
- 最新の技術や性能向上を求める場合
車男爵
アウトレットタイヤとは?新品・中古との違い
アウトレットタイヤとは、主に未使用の新品タイヤながら、何らかの理由で通常価格より安く販売されているタイヤを指します。
中古タイヤとは異なり、一度も使用されていない未使用品である点が最大の特徴です。
- 新品タイヤ⇒最新の製造年のタイヤで、メーカー希望小売価格で販売されるもの
- アウトレットタイヤ⇒未使用の新品だが、製造から時間が経過している、箱に傷がある、在庫処分品など何らかの理由で値引きされているもの
- 中古タイヤ⇒他のユーザーが実際に使用した履歴があるタイヤ
アウトレットタイヤのほとんどは製造から1~3年程度経過した「新古品」であり、適切に保管されていれば性能面での問題はほとんどありません。
車男爵
まとめ
アウトレットタイヤは、製造から数年経過した未使用の新品タイヤであり、適切に保管されていれば性能面での大きな問題はなく安全といえます。
価格面でのメリットが大きく、限られた予算でタイヤ交換を検討している方には魅力的な選択肢です。
ご自身の使用状況や優先事項(コストか最新性能か)によって、新品タイヤかアウトレットタイヤかを選択すると良いでしょう。
しかし、最大限の安心感を求める場合、タイヤパンク保証などが付く新品タイヤも魅力的な選択肢であることは間違いありません。
車の唯一の路面接点であるタイヤは、走行安全性に直結する重要なパーツです。
価格だけでなく、品質と信頼性も考慮に入れた上で、ご自身に最適なタイヤを選びましょう。