タイヤがパンク!交換は1本だけでOKな条件とは?修理との費用差も紹介

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走行中に違和感を感じて確認したら、タイヤがパンクしていた…そんな経験はありませんか?

タイヤがパンクしたとき、多くの車オーナーが疑問に思うのが「1本だけ交換が可能か?」という点ではないでしょうか。

車男爵

結論を言うと、条件によっては1本だけ交換しても問題ありませんが、安全面と車への負担を考慮すると、必ずしも1本交換がベストとは言えません。

この記事では、1本だけタイヤ交換が可能かの判断基準や修理可能なケース、費用相場までを解説しています。

タイヤがパンク!1本だけの交換が可能な3つの条件

タイヤ1本がパンクした場合、基本的には4本すべてを交換するのが理想です。

しかし、以下の3つの条件をすべて満たす場合に限り、1本だけの交換でも問題ないでしょう。

  • 【条件1】新品タイヤと既存のタイヤの溝の差が4mm以内であること
  • 【条件2】車の駆動方式がFF(前輪駆動)またはFR(後輪駆動)であること
  • 【条件3】交換するタイヤが他の3本と同じ銘柄・型番であること

特に3つ目の条件は重要です。タイヤは銘柄ごとに性能特性が異なるため、異なる銘柄のタイヤを混ぜて使用すると走行安定性が損なわれる恐れがあります。

詳しく解説します。

【条件1】新品タイヤと既存のタイヤの溝の差が4mm以内であること

一般的に新品タイヤの溝の深さは約8mmです。それに対して既存のタイヤの溝が4mm以上あれば、タイヤ1本での交換が可能です。

逆に、新品タイヤと既存のタイヤの溝の差が4mm以上(既存タイヤの溝が4mm以下と言う事)だと、1本での交換が不可能となります。

それは、タイヤの溝が4mm以下になると制動距離が徐々に伸び始め、新品タイヤと既存タイヤとの制動距離に差が生まれブレーキ時に不安定となり危険だからです。

車男爵

残り溝の測定にはタイヤゲージ(デプスゲージ)を使用すると便利です。測定時はスリップサイン(溝が1.6mmになると現れる突起)を避けて測りましょう。

【条件2】車の駆動方式がFF(前輪駆動)またはFR(後輪駆動)であること

車の駆動方式によって、タイヤ交換の判断基準が異なり、FF・FRであれは、基本的に1本での交換が可能です。

FF車(前輪駆動)やFR車(後輪駆動)では、駆動輪とそれ以外のタイヤで摩耗の進行度が異なります。FF車は前輪が、FR車は後輪が駆動輪となるため、それぞれの駆動輪の摩耗が早く進みます。

ですので、交換するタイヤと同じ軸(前輪または後輪のペア)も比較的新しい状態であれば交換が可能です。

4WD/AWDは基本的に1本だけの交換はしない方が良い

4WD(四輪駆動)やAWD(全輪駆動)車では、4つのタイヤすべてが駆動輪となります。

このため、タイヤの外径に差があると、デファレンシャルギア(デフ)に過度な負担がかかり、故障の原因となる可能性があります。

外径差4mm以内はもちろんの事、たとえば2mm以内であっても基本NGと覚えておきましょう。

車男爵

4WD/AWD車では、よほど新しいタイヤでない限り(残りのタイヤも新品に近い状態でない限り)、基本的に4本すべてを交換することが推奨されます。

【条件3】交換するタイヤが他の3本と同じ銘柄・型番であること

タイヤは使用の有無にかかわらず、時間とともに劣化します。

一般的にタイヤの寿命は製造から4~5年と言われていて、製造から3年を超えるとタイヤのゴムが徐々に硬化し始め、グリップ力の低下など性能に影響が出始めます。

その為、現在使用中のタイヤが製造から3年以上経過している場合は、1本だけ交換するメリットよりも、新しいタイヤに全て交換するメリットの方が大きいと言えるでしょう。

MEMO

タイヤの製造年はサイドウォール(側面)に「DOT」の後に表示されている4桁の数字で確認できます。例えば「2023」であれば、2023年の20週目に製造されたことを示します。

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交換ではなく「修理」で済むケースとは

タイヤがパンクしたからといって、必ずしも交換が必要というわけではありません。状況によっては修理で対応できるケースもあります。

  • 修理可能なパンク位置・サイズ
  • 修理不可(即交換)の具体例

詳しく解説します。

修理可能なパンク位置・サイズ

以下の条件を満たす場合、タイヤ修理が可能です。

  • パンクの位置がトレッド面(地面に接する部分)であること
  • 釘や類似の異物による貫通傷であること
  • 穴の直径が6mm以下であること
  • 穴の数が1本のタイヤにつき2個以内であること
  • 複数の穴がある場合、穴と穴の間隔が40cm以上離れていること

MEMO

修理方法には「外面修理」と「内面修理」の2種類があります。
 
外面修理はタイヤを取り外さずに行う簡易的な修理で、内面修理はタイヤをホイールから取り外して内側から修理する方法です。
 
内面修理の方が確実ですが、費用は高くなります。

関連記事
パンク修理の詳細については、以下の関連記事をご覧ください。
パンク修理したタイヤは大丈夫?高速・長距離の耐久性や安全性と寿命を解説

修理不可(即交換)の具体例

以下のようなケースでは修理ができず、交換が必要となります。

  • タイヤの側面(サイドウォール)の損傷
  • バースト(破裂)したタイヤ
  • 大きな裂け目や切り傷がある場合
  • 複数の穴が近接している場合
  • 穴の大きさが6mmを超える場合
  • ランフラットタイヤで空気圧ゼロの状態で走行した場合

特にタイヤのサイドウォール(側面)の損傷は、走行中に大きな事故につながる危険性があるため、修理せずに必ず交換しましょう。

費用シミュレーション「1本・2本・4本交換」と「修理」のコスト比較

タイヤのパンク時、修理と交換、そして交換本数によって費用は大きく変わります。費用面から最適な選択を考えてみましょう。

  • 標準サイズ(195/65R15)での概算
  • プレミアムSUVサイズ(235/55R18)での概算

詳しく解説します。

標準サイズ(195/65R15)での概算

一般的な乗用車で使用される195/65R15サイズのタイヤを例に、費用を比較します。

対応内容 費用(税込)
外面修理 1,500~2,500円/本
内面修理 3,000~5,000円/本
1本交換 10,000~15,000円
2本交換 20,000~30,000円
4本交換 40,000~60,000円

MEMO

外面修理は、タイヤをホイールから取り外さずに行う簡易的な修理方法です。内面修理は、タイヤをホイールから完全に取り外し、タイヤの内側から修理する方法です。
 
「タイヤ代+工賃」の価格を表示しています。また、タイヤの価格は銘柄やグレードによって大きく異なります。上記は一般的な国産タイヤの場合の目安です。

プレミアムSUVサイズ(235/55R18)での概算

SUVなどの大型車で使用される235/55R18サイズの場合は、さらに費用が高くなります。

対応内容 費用(税込)
外面修理 1,500~2,500円/本
内面修理 3,000~5,000円/本
1本交換 20,000~30,000円
2本交換 40,000~60,000円
4本交換 80,000~120,000円

MEMO

外面修理は、タイヤをホイールから取り外さずに行う簡易的な修理方法です。内面修理は、タイヤをホイールから完全に取り外し、タイヤの内側から修理する方法です。
 
タイヤ代+工賃の価格を表示しています。また、プレミアムタイヤの場合はさらに高額になる場合があります。

車男爵

修理可能なケースでは修理を選択することで、大幅にコストを抑えることができます。ただし、修理はあくまで応急処置的な側面があることを理解しておきましょう。

タイヤパンク時のトラブルに備える|ロードサービス活用術

タイヤのパンクは予測できないトラブルです。いざというときに慌てないよう、事前に備えておきましょう。

  • レッカー搬送・応急対応を無料にする方法
  • 現場対応不可時の交通費・宿泊費補償とは?

詳しく解説します。

レッカー搬送・応急対応を無料にする方法

以下のサービスに加入しておくと、パンク時の対応が無料または低コストで済みます。

自動車保険のロードサービス

多くの自動車保険には、パンク時のレッカー搬送や応急処置が含まれています。

JAF(日本自動車連盟)の会員サービス

年会費を支払うことで、パンク時の応急処置やレッカー搬送などのサービスを受けられます。

タイヤメーカーやカー用品店のパンク保証

タイヤ購入時にオプションとして加入できるパンク保証サービスがあります。例えばタイヤフッドでは、タイヤ4本購入時にパンク補償への加入が可能で、1本だけパンクした場合でも新品への交換が可能です。

現場対応不可時の交通費・宿泊費補償とは?

一部のプレミアムなロードサービスや自動車保険では、パンクなどのトラブルで遠方に足止めされた場合の交通費や宿泊費も補償されます。

例えば、JAFの「JAFプラス会員」や一部の自動車保険のプレミアムプランでは、以下のようなケースで補償が受けられます。

  • 自宅から一定距離(例:50km以上)離れた場所でのトラブル
  • 当日中に修理が完了しない場合
  • 公共交通機関での帰宅費用や宿泊費用

事前に加入している保険やサービスの補償内容を確認しておくと安心です。

タイヤ交換する際におすすめの専門店を紹介

タイヤ交換を検討する際、店舗選びも重要なポイントです。価格とサービス内容を比較して、あなたに合った店舗を選びましょう。

以下の2店舗「安さ」や「タイヤ保証」といった強みを持っています。

  • 安くタイヤを購入したいならオートウェイ
  • パンク保証の手厚さならタイヤフッド

それぞれの店舗について、詳しく解説します。

安くタイヤを購入したいならオートウェイ

タイヤ通販サイトの「オートウェイ」は、大量仕入れと流通コストの削減で低価格を実現。

しかも、送料無料。取付工賃も他社より安く設定しているので、安さにこだわりたい方におすすめです。

車男爵

1円でも安くタイヤを購入したいなら、一度チェックしてみると良いでしょう。

オートウェイ公式HPはこちら

パンク保証の手厚さならタイヤフッド

タイヤフッドは「パンクあんしん保証」が充実したタイヤ専門のネット通販サイトです。パンクのリスクに対する備えを重視する方におすすめです。

標準で付いてくる6ヶ月の基本保証に加え、より長期間の安心を求める方向けに12ヶ月・24ヶ月の有料保証プランも用意。

1本だけパンクしても、条件によっては最大4本すべてを新品に交換できる手厚い保証内容となっています。

保証上限額は最大10万円(税込)で、この金額内であればタイヤ代金・交換料金・送料がすべてカバーされます。約半数のドライバーが経験するというパンクトラブルに対して、万全の備えができるのが大きな特徴です。

車男爵

特に新しいタイヤを4本装着した状態を維持したい方や、1本だけパンクしても他の3本との使用年月や残溝に差が出ないようにしたい方に適しています。

タイヤフッド公式HPはこちら

まとめ

タイヤがパンクしたら、まずトレッド面の小さな穴かどうかを確認して修理が可能かを判断しましょう。

修理不可なら交換を検討し、FF/FR車で他のタイヤが新しければ1本交換も可能ですが、4WD車は基本的に4本交換、残溝差が4mm以上あるか製造から3年超過の場合は全タイヤ交換をおすすめします。

車男爵

タイヤはクルマの唯一の「路面との接点」です。少し費用がかかっても、安全性を優先した選択をすることで、快適なカーライフを送ることができます。

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