「愛車をいたずらや当て逃げから守りたい」
そう考えてドライブレコーダーの駐車監視機能を導入したものの、「バッテリー上がりが怖くて使えない」「実際にバッテリーを上げてしまった」という悩みを持つ方は少なくありません。
特に週末しか車に乗らない方や、1回の走行距離が短い方にとって、駐車監視による電力消費は無視できないリスクとなります。
この記事では、ドライブレコーダーの駐車監視がバッテリー上がりを引き起こすメカニズムから、あなたの車のバッテリーが「何時間持つか」の計算方法、そして無料でできる推奨設定までを徹底解説します。
不安を解消し、愛車をしっかりと守るための最適な運用方法を見つけましょう。
ドライブレコーダーの駐車監視でバッテリー上がりはなぜ起きる?
なぜ、駐車監視機能を使うとバッテリーが上がりやすくなるのでしょうか。
その根本的な理由と、特にリスクが高いケースについて、まずは仕組みを正しく理解することが重要です。この章では、以下のポイントから解説していきます。
- 原因は「エンジン停止中の電力消費」
- 【要注意】バッテリーが上がりやすい人の特徴リスト
- あなたの車は駐車監視でどれくらい持つ?概算のやり方と早見表
以下より、詳しく解説します。
原因は「エンジン停止中の電力消費」
結論から言えば、駐車監視によるバッテリー上がりは、「充電されない状態で、電気だけを使い続ける」ことによって発生します。
車は走行中、エンジンの力でオルタネーター(発電機)を回し、発電した電気を車載バッテリーに充電します。しかし、エンジン停止中は発電が行われません。
そのため、駐車中にドライブレコーダーが稼働し続けると、バッテリーに蓄えられた電気だけが一方的に消費されていきます。
車男爵
そもそも現代の車は、エンジン停止中でもECU(コンピューター)のメモリー保持やスマートキーの電波受信、カーナビのバックアップなどで、常に微弱な電流(暗電流)を消費しています。
車両が停止状態でも消費される待機電力のこと。一般的な国産車で30mA~50mA程度ですが、コネクテッドカーなどはさらに高い傾向にあります。
この「元々の暗電流」に加え、ドライブレコーダーの駐車監視による消費電力(常時録画で約200mA~400mA程度)が上乗せされることで、バッテリー内の電気が急速に減少し、エンジン始動に必要な電力が不足してしまうのです。
JAFの統計でも「過放電バッテリー(バッテリー上がり)」はロードサービス出動理由の第1位であり、電装品の増加がバッテリートラブルの大きな要因となっています。
参考
JAFロードサービス 主な出動理由TOP10 2024年度JAF
【要注意】バッテリーが上がりやすい人の特徴リスト
駐車監視機能を使っていても、すべての車ですぐにバッテリーが上がるわけではありません。
リスクが高いのは、「充電の機会が少ない」または「バッテリーへの負荷が高い」使用環境にある方です。特に以下の特徴に当てはまる場合は注意が必要です。
- 週末ドライバー(週に1回程度の運転) ⇒ 平日の間に放電が進み、回復が追いつかない
- ショートトリップが多い ⇒ 1回の走行が30分未満で、始動に使った電力を充電しきれない
- アイドリングストップ車・充電制御車 ⇒ バッテリーへの充放電負荷が元々高い
- バッテリー使用期間が2年以上 ⇒ 経年劣化により蓄電能力(容量)自体が減っている
これらの条件が重なるほど、リスクは跳ね上がります。
例えば「週末しか乗らない」場合、月曜から金曜までの約120時間、車は放電し続けます。ここにドラレコの消費が加われば、一般的なバッテリー容量では週末まで持たずに上がってしまう可能性が高くなります。
車男爵
あなたの車は駐車監視でどれくらい持つ?概算のやり方と早見表
では、実際に自分の車なら何時間くらい駐車監視ができるのでしょうか。
これは「バッテリーの実質容量」と「消費電流」から概算することができます。
計算式は以下の通りです。
(バッテリー容量[Ah] × 0.3) ÷ (ドラレコ消費電流[A] + 車両暗電流[A]) = 稼働可能時間
ここで「×0.3」としているのは、バッテリー容量をすべて使い切るわけにはいかないからです。エンジンを再始動させる余力を残すため、実質的に使えるのは全容量の30%~40%程度と考えてください。
以下に、主要なバッテリーサイズごとの概算時間をまとめました。
(※ドラレコ消費300mA、車両暗電流50mA=合計0.35A消費、使用可能容量30%で試算)
| 車種クラス(代表バッテリー) | 5時間率容量 | 使用可能容量 (30%目安) |
監視可能時間 (概算) |
| 軽・コンパクト (M-42クラス) |
30Ah | 9.0Ah | 約25.7時間 |
| ミニバン・セダン (N-55クラス) |
40Ah | 12.0Ah | 約34.2時間 |
| 中型SUV (Q-85クラス) |
54Ah | 16.2Ah | 約46.2時間 |
| 大型車 (S-95クラス) |
64Ah | 19.2Ah | 約54.8時間 |
この表から分かる残酷な事実は、「軽自動車やコンパクトカーでは、丸1日(24時間)経過した時点でバッテリーの安全圏を使い切る」ということです。
比較的大容量のバッテリーを積む大型車であっても、丸2日(48時間)以上の連続監視はリスク領域に入ります。
車男爵
自分の車のバッテリーサイズと照らし合わせ、無理のない監視時間を把握することが対策の第一歩です。
次章では、こうした制約の中でバッテリー上がりを防ぐための具体的な設定方法について解説します。
【無料】ドライブレコーダーのバッテリー上がりを防ぐための設定
前の章で見た通り、標準的なカーバッテリーの電力には限りがあります。
しかし、あきらめる必要はありません。ドライブレコーダーの設定を少し工夫するだけで、バッテリー上がりを防ぐことは十分に可能です。
ただし、無料でできる設定変更は「バッテリーを守るために監視機能を制限する」ことと表裏一体です。
車男爵
ここでは、メリットとデメリットを理解した上で、追加費用をかけずに今すぐできる3つの対策設定を紹介します。
- 「電圧カットオフ機能」で決めた電圧以下で録画を禁止する
- 「タイマー機能」で監視時間を制限する
- 「イベント録画寄り」にして動きがあった時だけ録画するようにする
以下より、詳しく解説します。
「電圧カットオフ機能」で決めた電圧以下で録画を禁止する
多くの駐車監視対応ドライブレコーダーには、「電圧カットオフ(低電圧遮断)」機能が搭載されています。
これは、バッテリー電圧を常時モニタリングし、設定した電圧を下回った瞬間に強制的に電源を切り、バッテリーを保護する機能です。
車男爵
メーカー出荷時設定や取扱説明書では、11.6V~12.2V程度の範囲で設定できることが多いですが、推奨設定は「12.0V以上(できれば12.2V)」です。
- 12.2V以上(推奨) ⇒ バッテリー保護優先。冬場やバッテリーが少し弱っていても始動できる安全圏。
- 12.0V(許容範囲) ⇒ 監視時間と保護のバランス型。ただし冬場はリスクあり。
- 11.8V以下(非推奨) ⇒ 「深放電」領域。バッテリー寿命を縮め、始動不能になるリスクが高い。
これらの設定値は、あくまで「これ以上下がったら危険」というラインです。
11.8Vなどの低い設定にすると、監視時間は延びますが、バッテリーは限界近くまで酷使されることになります。特に気温が下がる冬場は電圧降下が激しいため、高めの設定にしておくのが安全です。
「タイマー機能」で監視時間を制限する
電圧監視はバッテリーの状態次第でいつ止まるか予測できませんが、「タイマー機能」を使えば、監視時間を計画的に管理できます。
「常時ON」にするのではなく、使用シーンに合わせて時間を区切るのが賢い運用法です。
- 買い物・食事中(2時間~4時間) ⇒ 当て逃げ対策として十分な時間を確保できます。
- 自宅での夜間監視(6時間~12時間) ⇒ 翌朝まで監視したい場合。ただし、毎日12時間監視するには、それなりの走行距離(充電)が必要です。
前の章で計算した通り、軽自動車やコンパクトカーの場合、12時間以上の連日監視は充電不足に陥りやすい傾向があります。
「週末しか乗らないのに12時間タイマー」といった設定は避け、必要な時だけONにするか、次に紹介するイベント録画を活用しましょう。
「イベント録画寄り」にして動きがあった時だけ録画するようにする
「常時録画」は常に映像を記録し続けるため、消費電力が大きくなります(約200mA~400mA)。
これを「イベント録画(衝撃検知・動体検知)」メインの設定に変更することで、待機中の消費電力を大幅に抑えることができます。
特に「衝撃検知のみ(スリープモード)」などに設定できる機種では、待機時の消費電流を数十mAレベルまで下げることが可能です。
- 消費電力を劇的に削減できる
- バッテリーへの負担が減り、長時間の待機が可能になる
- SDカードの容量を圧迫しない
一方で、この設定には明確なデメリットもあります。
- 録り逃しのリスク ⇒ ドアパンチのような軽い衝撃や、センサー範囲外のいたずらには反応しないことがあります。
- 起動ラグ ⇒ 衝撃を感知してから録画を開始するため、衝突の瞬間が映っていない場合があります。
車男爵
【根本解決】バッテリー負担をゼロにする「ドライブレコーダー用サブバッテリー」とは
「設定変更でごまかすのではなく、週末も含めてしっかり監視したい」
「高級車なのでバッテリー上がりでシステムエラーが出るのは困る」
そのような方にとって、設定だけの対策では不安が残ります。そこで検討したいのが、物理的に問題を解決する「ドライブレコーダー用サブバッテリー(外部バッテリー)」の導入です。
- ドライブレコーダー用サブバッテリーの仕組みとメリット
- 導入すべき人(2~3日以上駐車・週末ドライバー・高画質2カメラ・防犯重視)
- コストが高く(2万~4万円程度)・設置場所の確保も必要なのがデメリット
以下より、詳しく解説します。
ドライブレコーダー用サブバッテリーの仕組みとメリット
サブバッテリーとは、文字通り「ドライブレコーダー専用の第2のバッテリー」のことです。
仕組みはシンプルかつ強力です。
走行中にオルタネーター(車両発電機)からサブバッテリーに急速充電を行い、駐車中はサブバッテリーからドラレコに電力を供給します。
- バッテリー負担ゼロ ⇒ 駐車中は車載バッテリー(メイン)を一切使いません。
- 長時間の安定監視 ⇒ 電圧低下で止まることがないため、スペック通りの時間(20時間~50時間以上など)しっかり録画できます。
- 安全性の高い電池 ⇒ 現在の主流製品(iKeepやCellinkなど)は、発火リスクの低い「リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)」を採用しており安全です。
車載バッテリーと切り離されているため、仮にサブバッテリーの電気が空になっても、エンジンがかからなくなる心配は一切ありません。
車男爵
参考
MIGHTYCELL EN6000 製品情報iKeep
導入すべき人(2~3日以上駐車・週末ドライバー・高画質2カメラ・防犯重視)
サブバッテリーは強力なツールですが、すべてのユーザーに必要というわけではありません。
特に以下のような条件に当てはまる方にとって、導入価値が非常に高いアイテムです。
- 週末ドライバー ⇒ 平日5日間(100時間以上)駐車し続けるため、メインバッテリーでは監視不可能。
- 高画質・多機能ドラレコ使用者 ⇒ 4K画質や360度カメラなど消費電力が大きいモデルを使いたい。
- 防犯重視・高級車オーナー ⇒ ドアパンチも逃したくないため「常時録画」や「動体検知」を使いたいが、バッテリー上がりは絶対に避けたい。
- 輸入車オーナー ⇒ バッテリー交換費用が高額(5万円~)なため、バッテリーを保護したい。
「録画時間を削りたくない」かつ「バッテリーも守りたい」という相反する要望を叶えるには、サブバッテリーが唯一の解となります。
コストが高く(2万~4万円程度)・設置場所の確保も必要なのがデメリット
非常に魅力的なサブバッテリーですが、導入のハードルとなるのがコストと設置の手間です。
- 導入コストが高い ⇒ 本体価格だけで2万~4万円程度。さらに工賃(1万~2万円程度)がかかる場合があります。
- 設置場所の問題 ⇒ シート下などに設置スペースが必要です。電動シート車などは場所の確保が難しいことがあります。
主要な製品(iKeep MIGHTYCELL EN6000など)の実勢価格は2万5,000円~3万円前後から。
決して安い買い物ではありませんが、バッテリー上がりでロードサービスを呼んだり、高額なバッテリーを早期交換することになったりするリスクと比較して検討する必要があります。
車男爵
もしもバッテリーが上がってしまった時の緊急対処法
「エンジンがかからない!」
出かけようとした矢先にバッテリー上がりが発覚すると焦ってしまうものです。しかし、正しい対処法を知っていれば、落ち着いて状況をリカバリーできます。
ここでは、緊急時の3つの対処法について解説します。
- 対処法1|ジャンプスターターでエンジンを始動
- 対処法2|ロードサービス(JAF・保険)を呼ぶ
- 対処法3|バッテリー交換(寿命の判断基準)
以下より、詳しく解説します。
対処法1|ジャンプスターターでエンジンを始動
最も素早く復旧できるのが、「ジャンプスターター」を使用する方法です。
これはモバイルバッテリーのような形状をした緊急始動用ツールで、救援車(他人の車)がいなくても自力でエンジンをかけることができます。
車男爵
使用時は、ケーブルを繋ぐ順番(プラス→マイナス)を絶対に間違えないよう注意してください。
プラス端子から外して車体に接触させるとショートする危険があります。必ず「プラスから繋ぎ、マイナスから外す」手順を守ってください。
始動後は、減った電気を充電するために30分~1時間程度はエンジンを切らずに走行しましょう。
対処法2|ロードサービス(JAF・保険)を呼ぶ
ジャンプスターターを持っていない場合や、自分で作業するのが不安な場合は、プロのロードサービスを頼りましょう。
依頼先は主に「JAF」か「自動車保険(任意保険)の付帯サービス」の2つです。
- JAF会員 ⇒ バッテリー上がり対応は無料(回数制限なし)。
- JAF非会員 ⇒ 昼間・一般道で約21,700円(基本料+作業料)の費用がかかります。
- 自動車保険 ⇒ 多くの保険でロードサービスが自動付帯されており、会員でなくても無料で対応してくれるケースが多いです。
JAF非会員の場合、2万円以上の出費になる可能性があります。
まずは、ご自身が加入している自動車保険のロードサービス内容を確認することをおすすめします。「バッテリー上がり対応」が含まれていれば、保険を使っても等級(保険料)には影響しないのが一般的です。
対処法3|バッテリー交換(寿命の判断基準)
ジャンプスタートで復旧しても、翌日またエンジンがかからない場合は、バッテリーが「寿命」を迎えている可能性が高いです。
一度「過放電(深放電)」させてしまったバッテリーは性能が大きく低下し、充電しても元には戻らないことがあります。
- 使用年数が2年~3年以上 ⇒ 一般的な寿命の目安です。
- エンジン始動時の音が弱い ⇒ 「キュルキュル」という音が以前より遅く、重苦しい。
- アイドリングストップしなくなった ⇒ バッテリー劣化の初期サインです。
これらに当てはまる状態でバッテリー上がりを起こしたなら、充電で粘るよりも新品への交換が最も確実な解決策です。
劣化したバッテリーで駐車監視を続けることはできません。
ドライブレコーダーとバッテリー上がりに関するよくある質問(FAQ)
最後に、駐車監視機能を使う上でよくある疑問について、事実に基づいて回答します。
- Q. 毎日乗らない車でも駐車監視は使えますか?
- Q. ソーラーチャージャーで補充電すれば大丈夫ですか?
- Q. 駐車監視中にバッテリーが上がると設定は消えますか?
以下より、詳しく解説します。
Q. 毎日乗らない車でも駐車監視は使えますか?
A. 車載バッテリーのみでの運用は極めて困難であり、推奨しません。
記事前半のシミュレーションで示した通り、標準的なバッテリーでは丸1日~2日で安全圏の電力を使い果たします。
週1回の運転では、週末の間に放電した分を回復しきれず、バッテリーは徐々に弱っていきます(ジリ貧状態)。
車男爵
Q. ソーラーチャージャーで補充電すれば大丈夫ですか?
A. ダッシュボードに置く小型ソーラーでは、ドラレコの消費を賄うには力不足です。
カー用品店などで見かける5W~10Wクラスのソーラーパネルは、あくまで「自然放電を補う」程度の能力しかありません。
- ドラレコの消費 ⇒ 24時間で約7.2Ah(300mA消費時)
- 小型ソーラーの発電 ⇒ 晴天時でもガラス越しでは0.4Ah程度(100mA×4時間)
このように、消費に対して発電量が桁違いに少ないため、駐車監視のメイン電源として期待することはできません。「焼け石に水」となってしまうのが現実です。
Q. 駐車監視中にバッテリーが上がると設定は消えますか?
A. 基本的には保持されますが、長期間放置すると消える可能性があります。
多くのドライブレコーダーは、電源が切れても設定を保持するためのバックアップ電源(スーパーキャパシタなど)を内蔵しています。そのため、一時的なバッテリー上がりであれば設定や録画データは守られます。
しかし、何週間も通電がない状態が続くと、内蔵バックアップ電源も枯渇し、日時設定などがリセットされる可能性があります。
バッテリー上がりから復旧した際は、念のためドラレコの日時や設定が正しいか確認することをおすすめします。
それでもバッテリーが上がるなら|ドライブレコーダー以外が原因かも?
「駐車監視をOFFにしたのにバッテリーが上がる」
「新品のバッテリーに交換したばかりなのに上がってしまった」
もし、これまで紹介した対策を行っても状況が改善しない場合、犯人はドライブレコーダーではないかもしれません。
車両側に潜む別のトラブルが原因である可能性が高いでしょう。ここでは、見落としがちな5つの原因について解説します。
- バッテリー自体の劣化・性能低下
- 短距離走行・週末利用による充電不足(満充電に戻り切らない)
- 暗電流が多い(車両側の待機電流が高い/後付け電装品が原因)
- 発電不足(オルタネーター不良などで走っても充電されにくい)
- ドラレコの配線ミス(ACCと常時の取り違い/アース不良/ヒューズ位置の誤り等)
以下より、詳しく解説します。
バッテリー自体の劣化・性能低下
最も基本的かつ多い原因は、バッテリーの寿命です。
バッテリーテスター(CCA測定器)で診断し、「要交換」や「健全性(SOH)低下」の判定が出ていれば、どんなに対策をしても電力は蓄えられません。
- アイドリングストップ車なのに、アイドリングストップしなくなった
- パワーウィンドウの動きが遅い
- ヘッドライトが暗く感じる
特にアイドリングストップ車用バッテリーは、性能が低下すると車両システムが自動的にアイドリングストップ機能を停止させます。これが交換の目安となります。
短距離走行・週末利用による充電不足(満充電に戻り切らない)
片道10分以内の「ちょい乗り」を繰り返す使い方は、車にとってシビアコンディション(過酷な使用環境)に該当します。
エンジン始動で大量に消費した電力を、短い走行時間では回収しきれず、バッテリーは常に「慢性的な充電不足」の状態になります。
車男爵
暗電流が多い(車両側の待機電流が高い/後付け電装品が原因)
ドライブレコーダー以外に追加した電装品が、隠れた「電気泥棒」になっているケースです。
- 後付けのカーセキュリティ
- エンジンスターター
- OBD2接続のレーダー探知機(スリープモードに入らない故障など)
- 純正ナビやオーディオの内部故障
原因が特定できない場合は、整備工場で「暗電流測定」を依頼しましょう。システム全体の待機電流が正常範囲(一般的に50mA以下)を超えていないか確認することで、原因を絞り込めます。
発電不足(オルタネーター不良などで走っても充電されにくい)
バッテリーではなく、電気を作る側の「オルタネーター(発電機)」が故障しているパターンです。
走行距離が10万kmを超えている車両などで見られます。ブラシの摩耗や故障により、発電電圧が規定値(約13.5V~14.5V)に達していないと、いくら走ってもバッテリーは満充電にならず、すぐに上がってしまいます。
メーターパネルのバッテリー警告灯(チャージランプ)が点灯・点滅した場合は、発電系統の異常です。直ちに点検を受けてください。
ドラレコの配線ミス(ACCと常時の取り違い/アース不良/ヒューズ位置の誤り等)
DIYで取り付けた場合に多いのが、配線の接続ミスです。
特に注意したいのが、「ACC(アクセサリー)電源」と「常時電源(バッテリー直)」の取り間違いです。
本来エンジン停止で切れるはずのACC線を常時電源に繋いでしまうと、ドラレコは「走行中モード(高消費電力)」のまま24時間動き続けることになり、数時間であっという間にバッテリーが上がります。
車男爵
まとめ
ドライブレコーダーの駐車監視は、愛車を守るための非常に有効な機能ですが、バッテリーへの負担は決して小さくありません。
トラブルを防ぎ、安心して機能を使い続けるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 自分の車のバッテリー容量を把握し、無理な長時間録画は避ける
- 「電圧カット」や「タイマー」設定を活用し、バッテリー上がりを未然に防ぐ
- 週末しか乗らない場合は、設定を制限するか、思い切って「サブバッテリー」を導入する
- 万が一の事態に備え、ジャンプスターターなどの準備をしておく
- それでも解決しない場合は、バッテリーの劣化や車両側の不調を疑う
「愛車を守りたい」という思いで導入したドライブレコーダーが原因で、車が動かなくなってしまっては本末転倒です。
ご自身のライフスタイルと車の状態に合わせた「最適な運用ルール」を見つけることが、安心安全なカーライフへの近道となります。
車男爵


