ドライブレコーダーをつけない人に多い7つの理由!ないと困るのはどんな時?

ドライブレコーダーをつけない人

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あおり運転のニュースを見るたびに「やっぱりドライブレコーダーは必要かな」と思う一方で、「高いお金を出してまでつける必要があるのか」「配線で車内が汚くなるのは嫌だ」と迷っている人も多いようです。

もしもの時のためとは分かっていても、数万円の出費や取り付けの手間を考えると、二の足を踏んでしまうのは無理もありません。

実は、統計データを見てもドライブレコーダーをつけていない人は決して珍しくありません。

この記事では、データに基づく普及率の現状から、多くの人がドライブレコーダーをつけない具体的な7つの理由、そして「つけない」と決めた場合に知っておくべきリスクと対策までを徹底解説します。

目次

ドライブレコーダーをつけない人の割合は?

「みんな付けているのに、自分だけ付けていないのは恥ずかしい」と感じる必要はありません。まずは客観的なデータで、現在の普及状況を確認してみましょう。

  • 普及率は過半数~6割程度|つまり、約2台~3台に1台は未装着車
  • 未装着派が増えやすいケース|車の用途・運転頻度・年式・地域で差がある

以下より、詳しく解説します。

普及率は過半数~6割程度|つまり、約2台~3台に1台は未装着車

さまざまな企業が調査を行っていますが、実はドライブレコーダーの装着率は依然として「過半数~6割程度」にとどまっています。

ソニー損保が実施した「2025年 全国カーライフ実態調査」によると、自家用車におけるドライブレコーダーの搭載率は53.8%でした。

また、駐車場運営のパーク24(タイムズ)による2025年の調査でも設置率は66%、パイオニアの2024年調査では63.8%という結果が出ています。

主な調査による普及率データ
  • ソニー損保(2025年) ⇒ 搭載率 53.8%
  • パーク24(2025年) ⇒ 設置率 66%
  • パイオニア(2024年) ⇒ 設置率 63.8%


参考
2025年 全国カーライフ実態調査(第3弾)ソニー損害保険株式会社


参考
クルマ所有者の6割以上はドライブレコーダーを設置パーク24株式会社


参考
ドライブレコーダーの利用実態パイオニア株式会社

これらのデータから逆算すると、約36%~46%のドライバーはドライブレコーダーを「つけていない」ということになります。

車男爵

つまり、日本の公道を走る車の約2台~3台に1台は未装着車なんです。「つけていない」ことは、社会的に孤立するような少数派(マイノリティ)ではありませんよ。

未装着派が増えやすいケース|車の用途・運転頻度・年式・地域で差がある

「つけない」という選択はランダムに発生しているわけではなく、地域や車の使い方によって明確な傾向が見られます。

普及率に差が出る主な要因
  • 地域差 ⇒ 都市部ほど装着率が高く、地方部は低い傾向がある
  • 運転頻度 ⇒ 「サンデードライバー」や「近所への買い物メイン」の層
  • 車の年式 ⇒ 長く乗っている古い車や、買い替え予定の車

例えばパイオニアの調査データを地域別に見ると、交通量が多く複雑な道路網を持つ近畿地方では71.6%と高い設置率を示しています。

一方で、交通量が比較的少なく、顔見知りのコミュニティ内での運転が多い地方部では、これより低い数値となる傾向があります。

また、「週末しか乗らない」「近所のスーパーへの往復だけ」といった低頻度利用の方や、「もうすぐ車検で買い替えるから、今の古い車にお金をかけたくない」と考える方が、未装着のまま過ごすケースも多く見られます。

車男爵

北海道や東北などでは、ドライブレコーダーよりもスタッドレスタイヤや防錆処理など、走るために必須の装備へ予算が優先されることも影響していますね。


参考
ドライブレコーダーの利用実態パイオニア株式会社

なぜ?ドライブレコーダーをつけない人に多い7つの理由

では、具体的にどのような理由でドライブレコーダーの導入を見送っているのでしょうか。

「必要性を感じない」という漠然とした理由を深掘りすると、以下の7つの具体的なハードルが見えてきます。

  • 理由1|費用がもったいない(本体・取付け・SDカードなど運用コスト)
  • 理由2|取付けや配線が面倒/車内がゴチャつくのが嫌
  • 理由3|監視されているみたいで嫌(プライバシー・同乗者・社用車)
  • 理由4|故障・誤作動・撮れてないのが不安(結局ムダになりそう)
  • 理由5|事故は起きないと思っている/運転に自信がある
  • 理由6|短距離・低頻度だから優先度が低い
  • 理由7|他の安全装備があるから十分だと思う

それでは、上記のポイントを順に掘り下げていきます。

理由1|費用がもったいない(本体・取付け・SDカードなど運用コスト)

導入を阻む最大の壁はやはり「コスト」です。パーク24の調査でも、設置していない理由の約3割を「費用がかかる」が占めています。

ここでの費用とは、単に本体代金だけではありません。

ドライブレコーダー導入にかかるトータルコストの目安
  • 本体価格 ⇒ 前後2カメラの国産モデルで2~3万円程度
  • 取付工賃 ⇒ 配線を隠す場合、1.5万~3万円程度が相場
  • 維持費 ⇒ 消耗品であるSDカードの定期交換(数千円)

本体価格はピンキリですが、信頼性の高い前後2カメラモデルを選べば数万円はかかります。さらに大きな負担となるのが取付工賃です。

オートバックスの工賃目安(税込)を見ると、配線をきれいに隠す場合、以下のような費用がかかります。

作業内容 工賃目安
フロント1カメラ(シガー接続) 5,500円~
フロント1カメラ(裏取り配線) 11,000円~
前後2カメラ(裏取り配線) 22,000円~

※車種や店舗により異なります。

本体と工賃を合わせると、初期費用だけで4~5万円の出費になることも珍しくありません。

さらに、ドライブレコーダーで使用するSDカードは過酷な書き込み・消去を繰り返す消耗品です。エラーを防ぐために1~2年ごとの交換が推奨されており、高耐久タイプのカードは数千円します。

車男爵

ガソリン代や税金など維持費が高騰する中、さらに数万円の固定費を追加することに抵抗を感じるのは経済的に合理的な判断とも言えます。

理由2|取付けや配線が面倒/車内がゴチャつくのが嫌

「配線問題」も大きな理由の一つです。

自分で簡単に取り付けようとすると、シガーソケットから電源を取ることになりますが、その結果、ダッシュボードの中央を黒い配線が這うことになり、車内の美観を損ねてしまいます。

取り付けに関する主な悩み
  • 配線の露出 ⇒ インテリアの雰囲気が壊れるのが許せない
  • 視界の妨げ ⇒ フロントガラスに異物があるのが気になる
  • 予約の手間 ⇒ きれいに付けるなら店に行く必要があるが、予約や待ち時間が面倒

配線を隠す「裏取り」をするには専門知識かプロへの依頼が必要ですが、その「店を探して予約して車を持ち込む」というプロセス自体を面倒に感じ、先延ばしにしているうちに未装着期間が続いているケースも多いでしょう。

また、道路運送車両の保安基準により、ドライブレコーダーは「フロントガラスの上部20%以内」など設置場所が厳密に決められています。

車男爵

法律を守りつつ、運転席からの視界を邪魔しない位置に設置するのは意外と難しいんです。視界に余計なものが入るのを生理的に嫌うドライバーもいますね。

理由3|監視されているみたいで嫌(プライバシー・同乗者・社用車)

車内を「完全なプライベート空間」と捉えている方にとって、常時カメラが作動し、音声が録音されている状況は強いストレスになります。

心理的な抵抗感の正体
  • 同乗者への配慮 ⇒ 家族や友人との会話が全て記録される恥ずかしさ
  • 監視感 ⇒ 常に誰かに見られているようなパノプティコン的圧力
  • 独り言や歌 ⇒ 一人の時のリラックスした姿や声が残ることへの拒否感

特に、自分の運転操作や車内の様子まで記録されることに対し、「監視されているようで不快」と感じる層は一定数存在します。パーク24の調査でも、未設置理由として「プライバシーが気になる(17.1%)」が挙げられています。

また、個人情報保護委員会のFAQでも示されている通り、特定の個人が識別できる映像は「個人情報」として扱われる場合があり、その取り扱い(第三者への提供など)に不安を感じることも、導入を躊躇させる要因となっています。

社用車においては、「サボっていないか会社に見張られている」という従業員側の反発から、導入が進まないケースもあります。

車男爵

最近のモデルは音声録音をOFFに設定できますが、「録られているかもしれない」という意識だけで居心地が悪くなるものです。

理由4|故障・誤作動・撮れてないのが不安(結局ムダになりそう)

「せっかく高いお金を出して付けたのに、肝心な時に撮れていなかったらどうしよう」という不安も、導入をためらわせる大きな要因です。

実際、国民生活センターには「事故時に録画されていなかった」という相談が寄せられており、機械への不信感を持つ人は少なくありません。

よくある「撮れてない」不安
  • SDカードエラー ⇒ 定期的なフォーマットや交換を忘れて録画停止
  • 熱暴走 ⇒ 夏場の車内温度上昇で機器がダウンする
  • 操作ミス ⇒ いざという時に保存操作ができず上書きされてしまう

これらのトラブルは、定期的なメンテナンス(SDカードの初期化や交換)で防げる場合が多いのですが、「その管理自体が面倒」「そこまで気を遣いたくない」という心理が働き、「だったら最初から付けない方が気楽だ」という結論に至るのです。

また、パイオニアの調査でも利用者の約半数が「録り逃しへの不安」を抱えているというデータがあり、既存ユーザーですら完全には安心できていない現状があります。

理由5|事故は起きないと思っている/運転に自信がある

「自分は安全運転だから大丈夫」「ゴールド免許を長年維持しているから事故とは無縁だ」という自信も、ドライブレコーダー不要論の根拠になります。

運転に自信がある人の心理
  • 無事故の実績 ⇒ 「今まで事故をしていないから、これからも平気だろう」という正常性バイアス
  • 防衛運転 ⇒ 「危ない車には近づかないからトラブルには巻き込まれない」という自負

しかし、どれほど自分が注意していても防げないのが交通事故です。信号待ちでの追突や、一時停止無視の車による衝突など、「もらい事故」は運転技術では回避できません。

パイオニアの調査では、ドライバーの95.9%が運転中に「ヒヤリハット(事故になりかけた体験)」を経験しているという結果が出ています。

車男爵

事故は「起こすもの」ではなく「遭うもの」でもあります。相手を選べない以上、運転技術だけで全てのリスクをカバーするのは難しいのが現実です。

理由6|短距離・低頻度だから優先度が低い

「月に数回しか乗らない」「近所のスーパーへの往復がメイン」といったライトユーザーにとって、数万円のドライブレコーダーはコスパが悪く感じられます。

低頻度利用者の言い分
  • 確率論 ⇒ 走行距離が短いから、事故に遭う確率も低いはず
  • バッテリーへの懸念 ⇒ たまにしか乗らないと、待機電力でバッテリーが上がりやすくなる不安

確かに、走行距離が短ければ走行中の事故リスクは減ります。しかし、スーパーの駐車場などでの「当て逃げ」リスクは、走行距離に関わらず「どこに停めるか」に依存します。

また、古い車やバッテリーが弱っている車で駐車監視機能を使うと、ご懸念の通りバッテリー上がりのリスクが高まるため、あえて装着を避けるというのは一理ある判断です。メーカーの取扱説明書でも、短距離走行や長時間未走行時のバッテリー負荷について注意喚起されています。

理由7|他の安全装備があるから十分だと思う

最近の車には「自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」や「車線逸脱防止支援」などの高度な安全装備(ADAS)が標準装備されています。

これらが付いているため、「もう十分安全対策はできている」と誤解してしまうケースがあります。

安全装備とドライブレコーダーの違い
  • 自動ブレーキ等 ⇒ 事故を未然に防ぐ、または被害を軽減するための「予防」装備
  • ドライブレコーダー ⇒ 起きてしまった事故の状況を証明するための「記録」装備

この2つは役割が全く異なります。どんなに優れた自動ブレーキがあっても、相手が赤信号を無視して突っ込んできた場合の「相手の過失」を証明することはできません。

車男爵

「事故を起こさない装備」と「事故後のトラブルを守る装備」は別物と考えてくださいね。

ドライブレコーダーは「つけないメリット」より「つけないデメリット」の方が大きい

ここまで「つけない理由」を見てきましたが、それらは個人の価値観として十分に理解できるものです。

しかし、ひとたび事故やトラブルが発生すると、その瞬間に「つけなかったことによる損失」がメリットを遥かに上回ってしまいます。

  • つけないメリット|費用・見た目・管理の手間が減る
  • つけないデメリット|証拠が残らない=揉めた時に不利になりやすい

以下より、詳しく解説します。

つけないメリット|費用・見た目・管理の手間が減る

公平に見て、何もなければ「つけないこと」には確実なメリットがあります。

未装着の主なメリット
  • 金銭的節約 ⇒ 本体代・工賃・更新費など数万円が浮く
  • 車内環境 ⇒ 視界がクリアで、配線によるゴチャつきもない
  • ストレスフリー ⇒ 「録れているか」「SDカード交換」などの管理から解放される

これらは、「事故さえ起きなければ」という条件付きで享受できる快適さです。物価高の今、数万円の節約は家計にとって小さくない助けになりますし、車内をスッキリ保てるのは気持ちの良いものです。

つけないデメリット|証拠が残らない=揉めた時に不利になりやすい

一方で、万が一トラブルに巻き込まれた際、ドライブレコーダー未装着であることは「丸腰」で戦場に出るような危険性をはらんでいます。

警察庁や保険会社も、客観的な記録としての映像の有用性を認めており、証拠がないことによるデメリットは計り知れません。

証拠がないことによる3つの重大リスク
  • 水掛け論での敗北 ⇒ 「信号は青だった」「一時停止した」という主張が通らない
  • 過失割合での不利 ⇒ 相手の嘘を暴けず、本来払う必要のない賠償金を背負う
  • 解決までの長期化 ⇒ 事実確認に時間がかかり、精神的ストレスが続く

交通事故の過失割合(どちらがどれだけ悪いか)は、過去の判例を基準に決められます。しかし、その前提となる「事実(信号の色や速度)」が確定できなければ、正しい過失割合を導き出すことはできません。

映像があれば「相手の100%過失」を証明できるケースでも、証拠がないばかりに「50:50」や「20:80」といった理不尽な妥協案を飲まざるを得なくなるリスクがあります。

車男爵

「相手も正直に話してくれるだろう」という期待は禁物です。事故の当事者は自分を守るために、無意識に記憶を書き換えたり、時には嘘をついたりすることもありますから。

つけないと困るのはどんな時?後悔しやすい5つの場面

自分は安全運転だからと思っていても、相手や環境要因によってトラブルに巻き込まれることはあります。

具体的にどのような場面で「ドライブレコーダーをつけておけばよかった」と後悔することになるのか、代表的な5つのケースを見ていきましょう。

  • 後悔1|あおり運転・危険運転の被害(証拠+抑止)
  • 後悔2|事故の過失割合・言った言わない(信号・車線変更・割り込み等)
  • 後悔3|当て逃げ・ドアパンチ(駐車場トラブル)
  • 後悔4|自分の無実を証明できない(誤解・冤罪リスク)
  • 後悔5|保険対応が長引く(説明材料がなく、確認が増える)

以下より、詳しく解説します。

後悔1|あおり運転・危険運転の被害(証拠+抑止)

あおり運転(妨害運転)は、いま最もドライバーが恐れるトラブルの一つです。もし被害に遭った際、ドライブレコーダーがないと以下の点で圧倒的に不利になります。

ドライブレコーダーがない時の弱点
  • 立証困難 ⇒ 警察に被害を訴えても、相手の顔やナンバー、具体的な妨害行為の証拠がないと検挙に至りにくい
  • 抑止力ゼロ ⇒ 「録画している」というアピールができないため、ターゲットにされやすい

警察庁も、妨害運転罪の立証において映像記録が重要であるとしています。証拠があれば相手を検挙できる可能性が高まりますが、なければ「注意」だけで終わってしまうリスクがあります。

また、後方にカメラがついていること自体が、後続車に対する強力な牽制(抑止力)になります。未装着車は「証拠を残せない車」として、悪質なドライバーから舐められやすい傾向があります。

後悔2|事故の過失割合・言った言わない(信号・車線変更・割り込み等)

日常的な事故において最も揉めるのが、事実認識の食い違いです。

よくある「言った言わない」の争点
  • 信号機の色 ⇒ 「自分は青だった、相手が赤で突っ込んできた」という主張の対立
  • 車線変更 ⇒ 「ウィンカーを出していたか」「どちらが先に車線に入っていたか」
  • 一時停止 ⇒ 「止まった」「止まっていない」の水掛け論

映像がなければ、信号サイクルの解析や目撃者探しなど、気の遠くなるような調査が必要になります。それでも真実が明らかにならず、「お互い様」として痛み分け(過失相殺)にされてしまうのが、ドライブレコーダーなしの事故の現実です。

後悔3|当て逃げ・ドアパンチ(駐車場トラブル)

走行中だけでなく、買い物中の駐車場などで車を離れている間にもリスクは潜んでいます。

スーパーから戻ったらバンパーが凹んでいた、ドアに傷(ドアパンチ)があったという経験はないでしょうか。ドライブレコーダーの駐車監視機能がない場合、犯人の特定はほぼ絶望的です。

さらに恐ろしいのは、自動車保険(車両保険)の落とし穴です。

エコノミー型保険の注意点

保険料を安くするために「車対車+A(エコノミー型)」の車両保険に入っている場合、多くの保険会社で「相手自動車が確認できない場合(当て逃げ)」は補償対象外とされています。

つまり、ドライブレコーダーで相手を特定できなければ、修理費(数万~数十万円)は全額自己負担となります。この一回の修理費だけで、ドライブレコーダー本体価格を大きく超えてしまうことも珍しくありません。

後悔4|自分の無実を証明できない(誤解・冤罪リスク)

自分が「加害者」として疑われた際、身の潔白を証明する手段がないのも恐怖です。

例えば、交差点での出会い頭の事故で、相手から「一時停止を無視して飛び出してきた」と嘘をつかれた場合、自分が確実に停止線で止まり、左右確認をしてから発進したことをどうやって証明すればよいでしょうか。

車男爵

目撃者がいなければ、声の大きい方の主張が通ってしまうこともあります。自分の正しさを客観的に証明できるのは映像だけなんです。

後悔5|保険対応が長引く(説明材料がなく、確認が増える)

事故直後のパニック状態で、正確な状況(場所、時間、相手の動き、自分の速度など)を記憶し、警察や保険会社に矛盾なく説明するのは至難の業です。

説明が二転三転すれば信用を失いますし、双方の主張確認の往復作業で解決まで数ヶ月かかることもあります。

映像があればデータを送るだけで状況が一目瞭然となるため、説明の手間が省け、早期解決につながります。ドライブレコーダーがないことは、事故処理という精神的ストレスを長引かせる要因にもなるのです。

【用途別】つけるならどれ?目的に合ったドライブレコーダーはこれ

やっぱり何かあった時に怖い」と感じた方へ。

決して高機能な最高級モデルを買う必要はありません。自分の悩み(Wants)に合わせて、過不足のないモデルを選ぶことが後悔しないコツです。

  • 費用を抑えて「最低限の証拠」が欲しい人 → 「前方1カメラ型」
  • 「あおり運転」がとにかく怖い・高速をよく使う人 → 「前後2カメラ型」
  • 「簡単」に取り付けたい人 → 「シガーソケットタイプ」
  • 「駐車中」も録画したい人 → 「駐車監視機能あり」

以下より、詳しく解説します。

費用を抑えて「最低限の証拠」が欲しい人 → 「前方1カメラ型」

「費用がもったいない」と考える方には、前方のみを撮影する1カメラ型が合理的です。

前方1カメラ型の特徴
  • 価格 ⇒ 国産エントリーモデルでも1万円以下で購入可能
  • メリット ⇒ 事故原因の多くを占める「交差点での信号トラブル」や「追突」の証拠を残せる
  • 選び方 ⇒ 夜間でもナンバーが映る「STARVIS」搭載や、白飛びに強い「HDR」機能付きを選ぶ

これだけでも、最悪の事態(信号無視の証拠がない等)は回避できます。「証拠ゼロ」と「前方だけでも証拠あり」の差は、価格以上に大きなものです。

「あおり運転」がとにかく怖い・高速をよく使う人 → 「前後2カメラ型」

現在のスタンダードであり、あおり運転対策を最優先したい方向けです。

前後2カメラ型の特徴
  • 機能 ⇒ 前方に加え、リアウィンドウにもカメラを設置
  • メリット ⇒ 後方からの急接近や幅寄せを記録できるため、警察への被害届提出時に決定的な証拠になる
  • 抑止力 ⇒ 後方カメラの存在が後続車に見えることで、あおり運転そのものを防ぐ効果が高い

高速道路や幹線道路を頻繁に利用するなら、必須の選択肢と言えます。

「簡単」に取り付けたい人 → 「シガーソケットタイプ」

「配線が面倒」「工賃を払いたくない」という方には、自分で取り付けられるシガーソケットタイプがおすすめです。

シガーソケットタイプの特徴
  • 設置 ⇒ プラグを差して本体を貼るだけ。工具不要。
  • メリット ⇒ 工賃(数千円~1万円以上)がかからない。レンタカーや古い車でも気軽に使える。
  • 注意点 ⇒ 配線が見えてしまう。エンジンOFFで電源が切れる車種が多いため、駐車監視には不向き。

見栄えを気にしなければ、最も手軽に導入できる方法です。

「駐車中」も録画したい人 → 「駐車監視機能あり」

買い物中の当て逃げや、夜間のイタズラ対策を重視するなら、エンジン停止後も録画を続ける「駐車監視機能」付きが最適です。

駐車監視機能のメリット
  • 当て逃げ対策 ⇒ 犯人が逃げてもナンバーや車種を特定できる可能性が格段に上がる
  • イタズラ抑止 ⇒ カメラが作動している(LED点滅など)だけで防犯効果がある
  • ドアパンチ記録 ⇒ 衝撃検知で隣の車のドアが当たった瞬間を保存できる

車から離れている間の不安を解消できるのが最大の強みですが、導入時には「バッテリー上がり」への対策だけ知っておく必要があります。

エンジンが止まっている状態で電気を使い続けるため、対策なしでは車のバッテリーが上がってしまいます。

車男爵

ドライブレコーダーのバッテリー上がりについては、以下の関連記事で詳しく解説しています。

ドライブレコーダーをつけないなら|任意保険の見直しで「揉めた時の守り」を固めよう

ここまで読んでも「やっぱりドライブレコーダーはつけたくない」と判断する方もいるでしょう。その選択自体は自由です。

しかし、その場合は「証拠がない」という最大の弱点を、別の方法でカバーしておく必要があります。それが自動車保険(任意保険)の見直しです。

  • 見直し1|過失割合で揉めた時に強い「弁護士費用特約」
  • 見直し2|当て逃げ・単独事故など泣き寝入りを減らす「車両保険(条件の確認)」
  • 見直し3|事故後の手間とストレスを減らす「ロードサービスや事故対応サポート」

以下より、詳しく解説します。

見直し1|過失割合で揉めた時に強い「弁護士費用特約」

ドライブレコーダー未装着者にとって、最も頼りになるのがこの特約です。

証拠がない状況で相手と意見が食い違った場合、素人が交渉しても不利な条件を飲まされがちです。しかし、この特約があればプロである弁護士に交渉を丸投げできます。

弁護士費用特約のメリット
  • 交渉力 ⇒ 映像がなくても、過去の判例や現場状況から論理的に戦ってくれる
  • 費用負担なし ⇒ 一般的に「相談費用10万円」「弁護士費用300万円」まで補償されるため、自己負担はほぼゼロ
  • もらい事故対応 ⇒ 保険会社が介入できない「過失ゼロの事故」でも、弁護士なら代理交渉が可能

保険会社によりますが、一般的に1事故1名あたり300万円まで弁護士費用が補償されるものもあります。

車男爵

「証拠(ドライブレコーダー)」を持たずに戦場に出るなら、せめて「最強の用心棒(弁護士)」を雇える権利だけは持っておくべきですね。

見直し2|当て逃げ・単独事故など泣き寝入りを減らす「車両保険(条件の確認)」

前述の通り、ドライブレコーダーがないと当て逃げ犯を特定できる確率は極めて低くなります。

そのため、犯人が見つからなくても保険金が支払われる契約内容にしておくことが、金銭的なダメージを防ぐ唯一の方法です。

車両保険タイプの確認
  • 一般型(フルカバー) ⇒ 「当て逃げ」や「自損事故」も補償される。ドライブレコーダー未装着ならこちらが推奨。
  • エコノミー型(車対車+A) ⇒ 相手が特定できない「当て逃げ」は補償対象外になるケースが多い。

ただし、当て逃げで車両保険を使うと「3等級ダウン」となり、翌年の保険料が上がります。

車男爵

修理費と保険料アップ額を天秤にかける必要はありますが、少なくとも「直したいのに直せない(自腹)」という最悪の事態は防げます。

見直し3|事故後の手間とストレスを減らす「ロードサービスや事故対応サポート」

事故後の対応(レッカー手配、代車の手配、修理工場の選定など)は、精神的に大きな負担になります。

ドライブレコーダーがないことで状況説明に時間がかかる分、その他の手続きは保険会社のサービスに頼って楽をしましょう。

チェックすべき付帯サービス
  • レッカー搬送 ⇒ 距離無制限や指定工場まで無料などの条件
  • 現場駆けつけ ⇒ 警備員(セコムやALSOKなど)が現場に来てサポートしてくれるサービス
  • 移動費用特約 ⇒ 帰宅のための交通費や宿泊費が出るか

多くの保険会社が充実したロードサービスを提供しています。これらをフル活用することで、「ドライブレコーダーがないことによるトラブル解決の長期化」に伴うストレスを少しでも軽減できます。

まとめ|つけない選択もできるが、後悔しない設計が必要

ドライブレコーダーを「つけない」という選択は、個人の価値観や経済状況に基づく一つの判断として尊重されるべきです。

実際、普及率はいまだ5~6割程度。つまり、日本の公道を走る車の約2台~3台に1台は未装着車という計算になります。

しかし、現代の交通社会において「証拠がない」ことのリスクは決して小さくありません。

後悔しないカーライフのために、ご自身の状況に合わせて「ドライブレコーダーの導入」「保険の見直し(確認)」のいずれかの対策をとることを強くおすすめします。

ドライブレコーダーはお守りではなく、自分を守るための法的・物理的な武器です。

車男爵

使わないに越したことはありませんが、持たずに戦場に出るリスクと、その代償を天秤にかけ、納得のいく選択をしてくださいね。

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