「タイヤ交換費用を抑えたいが、安すぎるマーシャルタイヤは大丈夫?」
「聞いたこともないメーカーだから不安」
そんな思いを持っていませんか?
結論から言うと、マーシャルはベンツも採用する大手「クムホタイヤ」の欧州向けブランドであり、決して怪しい製品ではありません。
しかし、購入前に知っておくべき致命的な注意点があるのも事実です。これを知らずに買うと、車検に通らなかったり、性能を発揮できずに後悔することになります。
この記事では、都市部ドライバーに向けてオールシーズンタイヤMH22のリアルな評価と雪道性能、そしてネット購入で失敗しないための必須知識を徹底解説します。
車男爵
性能評価|マーシャルのオールシーズンタイヤMH22のスペックから見る得意・不得意

ここからは、MH22の設計図(スペック)を読み解き、なぜ「雪も走れるのに夏も快適」なのか、その理由を技術的な視点から解説します。
「V字パターン」や「コンパウンド」といった専門用語が出てきますが、簡単に言えば「水をかき出す力」と「ゴムの柔らかさ」の話です。
- 【雪道・ドライ】V字パターンによる排水性と排雪性能
- 【寿命・燃費】コンパウンドの特性と摩耗の傾向
以下より、詳しく解説します。
【雪道・ドライ】V字パターンによる排水性と排雪性能
MH22のタイヤ表面を見ると、進行方向に向かってV字型に溝が刻まれているのが分かります。これは「V字型方向性パターン」と呼ばれ、単なるデザインではなく流体力学に基づいた機能的な形状です。
タイヤが回転すると、V字の溝がポンプのような役割を果たし、接地面の水やシャーベット状の雪を外側へ勢いよく排出します。
- 雨の日 ⇒ 高い排水性でハイドロプレーニング現象(水に乗って滑る現象)を防ぐ
- 雪の日 ⇒ 雪を溝に食い込ませて踏み固め、その反動(雪柱剪断力)でグイグイ進む
さらに、MH22には「ハニカム(蜂の巣)構造」のブロック設計が採用されています。
通常、溝が多いタイヤはブロックがふらつきやすく、ハンドル操作が曖昧になりがちです。しかし、ハニカム構造によりブロック同士が支え合うことで剛性を確保し、夏タイヤに近いしっかりとしたハンドリングを実現しています。
車男爵
参考
MARSHAL MH22 テクノロジークムホタイヤジャパン
【寿命・燃費】コンパウンドの特性と摩耗の傾向
MH22のゴム(コンパウンド)には、低温でも硬くなりにくい特殊なシリカが高密度で配合されています。
一般的な夏タイヤは気温が7℃を下回るとゴムがプラスチックのように硬くなり、グリップ力を失います。しかしMH22は、氷点下でもゴムがしなやかさを保ち、路面に密着するように設計されています。
ただし、この「柔らかさ」にはデメリットもあります。
- 摩耗 ⇒ 柔らかいゴムを使用しているため、一般的な夏タイヤに比べると減りが早い傾向がある
- 燃費 ⇒ 接地面積が広く摩擦が大きいため、転がり抵抗がわずかに増え、燃費が数%落ちる可能性がある
物理的なトレードオフとして、耐久性重視の「エコタイヤ」などと比較すると、寿命はやや短くなると理解しておきましょう。
また、MH22には冬用タイヤとしての寿命を示す「プラットフォーム」が設けられています。タイヤが50%摩耗してこのサインが出ると、冬用タイヤとしては使用できなくなります(夏用としてはスリップサインが出るまで使用可能です)。
車男爵
※静粛性や乗り心地などの「体感」については、次章の口コミまとめで詳しく紹介します。
口コミ総まとめ|マーシャルのオールシーズンタイヤMH22のみんカラやSNSの評判

スペック上の性能は理解できても、やはり気になるのは「実際に履いている人の生の声」ですよね。
「安すぎてうるさいんじゃないか?」「本当に雪道で止まるのか?」
そんな疑問を解消するため、国内最大級の車SNS「みんカラ」や掲示板などのリアルな口コミを徹底調査しました。良い評判だけでなく、購入後に後悔しないための「悪い口コミ」も包み隠さず紹介します。
- 良い評判|価格以上の静粛性と急な雪への安心感
- 悪い口コミ|ロードノイズの変化と凍結路でのヒヤリ体験
以下より、ユーザーの本音を詳しく見ていきましょう。
良い評判|価格以上の静粛性と急な雪への安心感
多くのユーザーが口を揃えて評価しているのは、やはり「圧倒的なコストパフォーマンス」と「予想外の静粛性」です。
ネット通販での実売価格が国産タイヤの半値近いため、「うるさくても仕方ない」と覚悟して購入したものの、良い意味で裏切られたという声が目立ちます。
- 国産コンフォートタイヤと比べても遜色ないレベルで静か
- ハンドルが軽くなり、燃費も夏タイヤとほとんど変わらない
- 突然のドカ雪でも、平坦な道なら問題なく帰宅できた
- 工賃込みで4万円台で済み、浮いたお金で他のパーツが買えた
これらの評価を裏付けるように、MH22は欧州のタイヤラベリング制度で騒音レベル「71dB(クラスB)」を達成しています。これは一般的な夏タイヤと同等の数値であり、格安タイヤにありがちな「ゴーッ」という不快なロードノイズは見事に抑えられています。
また、「急な雪でも慌てずに済んだ」という精神的な安心感を挙げるユーザーも多く、都市部ドライバーにとっての「最強のお守り」として機能していることが分かります。
悪い口コミ|ロードノイズの変化と凍結路でのヒヤリ体験
一方で、ネガティブな意見もしっかり確認しておく必要があります。
特に指摘が多かったのは、「路面状況によるノイズの変化」と「凍結路での限界」についてです。
- きれいな舗装路は静かだが、荒れたアスファルトだと「ゴー」という音が目立つ
- 時速60km付近など、特定の速度域でパターンノイズ(ヒュルヒュル音)が聞こえる
- 凍結したマンホールや白線の上で「ズルッ」と滑る感覚があった
- サイドウォールのデザインが少し古臭く感じる
静粛性は高いものの、V字パターン特有の「特定の周波数で音が変わる」現象を感じる人がいるようです。特に荒れた路面では、ゴムが路面を叩く音が車内に入ってきやすくなります。
また、最も注意すべきは「凍結路でのヒヤリ体験」です。
「圧雪は大丈夫だったが、交差点の凍結路面でABSが作動して焦った」という報告もあり、やはりスタッドレスタイヤのような氷上性能を期待するのは危険であることが、ユーザー体験からも明らかになっています。
車男爵
結論|マーシャルのオールシーズンタイヤMH22の評価は?非降雪地のコスパ派向け

結局のところ、マーシャル MH22は「買い」なのでしょうか?
結論から言えば、「普段は雪が降らない地域に住んでいて、とにかく安くタイヤ交換を済ませたい」という方には最強の選択肢となります。しかし、使用環境によっては危険な場合もあります。
ここでは、MH22をおすすめできる人と、やめた方がいい人の条件を明確にします。
- おすすめの人|都市部在住で雪道走行は緊急時のみ
- やめた方がいい人|凍結路や坂道が多い地域は危険
- 最終判断フロー|MH22かスタッドレスか?環境別チェック
以下より、ご自身の環境と照らし合わせて判断してください。
おすすめの人|都市部在住で雪道走行は緊急時のみ
MH22が最も適しているのは、東京や大阪などの「非降雪地域(都市部)」にお住まいのドライバーです。
クムホ公式でも「ベーシックオールシーズンタイヤ」と位置づけられており、ドライ路面での走行性能と、急な降雪に対応できる性能をバランスよく備えています。
- 普段は乾燥したアスファルトしか走らない
- 年に数回あるかないかの「急なドカ雪」で立ち往生したくない
- スタッドレスタイヤとホイールセットを買う予算も保管場所もない
- タイヤ交換の費用(工賃含む)を総額5万円以下に抑えたい
「ちょっと雪が積もっても走れる」という安心感を持ちつつ、面倒な年2回のタイヤ交換や保管の手間から解放されたい方には、まさにうってつけのタイヤです。
みんカラ等のレビューでも、4本交換の総額で4万円台(工賃込み)で済んだという報告があり、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
やめた方がいい人|凍結路や坂道が多い地域は危険
一方で、北海道や東北などの「降雪地域」にお住まいの方や、冬場にスキー場へ頻繁に行く方にはおすすめできません。
特に注意が必要なのが「凍結路(アイスバーン)」です。
JAFのユーザーテストでも実証されていますが、オールシーズンタイヤは圧雪(踏み固められた雪)には対応できても、氷の上ではスタッドレスタイヤに比べて制動距離が大幅に伸びてしまいます。
- 路面凍結が頻繁に起こる地域に住んでいる
- 自宅周辺に急な坂道が多い
- 冬の間、毎週末のようにスキーやスノボに行く
MH22はあくまで「雪も走れる夏タイヤの延長」であり、氷の上で止まる性能は期待できません。
もしあなたの住環境が「朝晩は路面がツルツルに凍る」ような場所であれば、命を守るために国産のスタッドレスタイヤを選んでください。
参考
雪道での走破性(ノーマルタイヤ/スタッドレス/チェーンなど)JAF
車男爵
最終判断フロー|MH22かスタッドレスか?環境別チェック
「自分の環境ならどっちがいいの?」と迷う方のために、簡単な判断チェックリストを作成しました。
以下の3つのポイントを確認してみてください。
- 住まい ⇒ 都市部ならMH22、寒冷地ならスタッドレス
- 走行距離 ⇒ 年間1万km以下ならMH22、それ以上なら専用タイヤ
- 冬レジャー ⇒ 行かないならMH22、行くならスタッドレス
これらすべてが「MH22寄り」であれば、購入して後悔することはありません。
逆に一つでも「スタッドレス寄り」の要素がある場合は、無理にオールシーズンタイヤを選ばず、スタッドレスタイヤへの履き替えを検討するか、後述するチェーンの併用を考えてください。
車男爵
おすすめのタイヤ通販サイト2選
| AUTOWAY (オートウェイ) |
TIREHOOD (タイヤフッド) |
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マーシャルのオールシーズンタイヤMH22は冬用タイヤ規制OKだがチェーン規制はNG

「オールシーズンタイヤだと、高速道路の規制で止められるんじゃないか?」
これは多くの方が心配するポイントですが、結論から言えば「通常の冬用タイヤ規制なら問題なく通行可能」です。
ただし、言葉が似ている「チェーン規制」とは明確に区別して理解しておく必要があります。ここを勘違いすると、いざという時に高速道路から降ろされてしまう可能性があります。
- スノーフレークマーク付きで冬用タイヤ規制は通行可能
- 全車両チェーン装着規制では走行不可という限界
- 【解決策】布製チェーン携行はスタック脱出の保険になる
以下より、規制の仕組みと対策について詳しく解説します。
スノーフレークマーク付きで冬用タイヤ規制は通行可能
マーシャル MH22のサイドウォール(タイヤの側面)には、山の中に雪の結晶が描かれた「スリーピーク・マウンテン・スノーフレークマーク(3PMSF)」が刻印されています。
これは、国連欧州経済委員会(UNECE)の厳しい基準に基づく雪上性能テストに合格した証です。
- 厳しい寒冷地でも十分な性能を発揮できる証明
- 日本の高速道路における「冬用タイヤ」として認められる
- 検問時に係員に見せることで通行許可が得られる
このマークがあるおかげで、NEXCOなどの高速道路会社が実施する「冬用タイヤ規制(滑り止め装置装着規制)」の際も、スタッドレスタイヤと同様にチェーンなしで通行できます。
かつてのオールシーズンタイヤには「M+S(マッド&スノー)」という表記しかなく、これだけでは規制を通れない場合もありましたが、MH22ならその心配はありません。堂々と冬の高速道路を利用できます。
参考
MARSHAL MH22の特徴(3PMSFマーク)クムホタイヤジャパン
全車両チェーン装着規制では走行不可という限界
一方で、注意が必要なのが「チェーン規制(緊急脱出用チェーン規制)」です。
これは2018年に新しく定義された規制で、大雪特別警報レベルの異例の降雪時にのみ、特定の区間に限って発令されます。
この規制が出た場合、たとえ最高級のスタッドレスタイヤを履いていても、チェーンを装着していなければ通行できません。
つまり、MH22だからダメなのではなく、「タイヤの種類に関わらず、チェーンがないと全車通行止め」という非常に厳しい規制なのです。
NEXCOの公式サイトでも「冬用タイヤ規制」と「チェーン規制」は明確に区別されており、チェーン規制時は「タイヤチェーンを装着している車のみ通行できる」と明記されています。
参考
冬の道路情報・雪道ドライブガイドドラぷら(NEXCO東日本)
車男爵
【解決策】布製チェーン携行はスタック脱出の保険になる
では、万が一のチェーン規制や、予期せぬ大雪でスタック(雪に埋まって動けなくなること)してしまった場合にどう備えればよいのでしょうか。
おすすめの解決策は、安価な「布製チェーン(オートソック等)」をトランクに積んでおくことです。
- 金属やゴム製に比べて圧倒的に安くて軽い
- 小さく折りたためるので場所を取らない
- ジャッキアップ不要で、女性でも数分で装着できる
- 緊急用の滑り止めとしてNEXCOのチェーン規制もクリア可能
布製チェーンは耐久性こそ低いものの、緊急時の脱出用や規制区間を抜けるための一時的な「保険」としては最強のツールです。
クムホのユーザーボイスでも、オールシーズンタイヤの利用者が「念のためにチェーンは常備している」というケースが見られます。これさえあれば、MH22の弱点である「凍結路の坂道」や「規制」も怖くありません。
参考
チェーン規制について(布製カバータイプも対応)NEXCO東日本
【重要】マーシャルのオールシーズンタイヤMH22|購入前の注意点

マーシャル MH22を購入する前に、絶対に知っておかなければならない「規格」と「買い方」のルールがあります。
ここを無視すると、最悪の場合「車検に通らない」「タイヤがバーストする」といった重大なトラブルに繋がります。
- サイズの注意点|LI(荷重指数)不足は車検NG
- 空気圧の注意点|XL規格を知らずに乗ると性能ダウン
- 購入場所の注意点|実店舗ではほぼないのでネット購入が基本
- 注文時の注意点|製造年は選べないので回転率の高いショップを選ぶ
以下より、失敗しないための4つのステップを詳しく解説します。
サイズの注意点|LI(荷重指数)不足は車検NG
タイヤサイズ(例:195/65R15)だけを見て選ぶのは危険です。必ず末尾の数字である「ロードインデックス(LI)」を確認してください。
ロードインデックスとは、そのタイヤが支えられる最大の重さを示す指数です。
- 純正タイヤ ⇒ 91H(負荷能力615kg)
- 購入したタイヤ ⇒ 88H(負荷能力560kg)
このように、純正タイヤよりもロードインデックスが低いタイヤを装着すると、車を支える能力が不足しているとみなされ、保安基準不適合(車検NG)となります。
特にマーシャルなどの海外製タイヤは、サイズによっては国産タイヤと異なるLI設定になっている場合があります。必ず「純正同等か、それ以上の数値」を選んでください。
空気圧の注意点|XL規格を知らずに乗ると性能ダウン
MH22の多くは「XL(エクストラロード)規格」で作られています。これは、空気圧を高く入れることで負荷能力を高める特殊な規格です。
重要なのは、「純正の指定空気圧(ドアの横に書いてある数値)では足りない」ということです。
XL規格のタイヤに純正通りの空気圧(例:220kPa)しか入れないと、負荷能力が不足してタイヤが潰れ、燃費の悪化や発熱によるバースト(破裂)を引き起こす恐れがあります。
XL規格の性能を発揮するには、一般的に純正指定圧より「+0.2~0.3kgf/cm2(20~30kPa)」程度高く入れる必要があります。
ガソリンスタンドなどで空気を入れる際は、「これはXL規格なので高めにお願いします」と伝えるか、自分で規格表を確認して調整しましょう。
購入場所の注意点|実店舗ではほぼないのでネット購入が基本
MH22は、オートバックスやイエローハットといった一般的な量販店の店頭には、ほとんど置いてありません。
「実物を見てから買いたい」と思って店舗を回っても、徒労に終わる可能性が高いです。
- ネット通販(フジ・コーポレーション、楽天、Amazon等)で購入する
- 取り付けは「タイヤ持ち込み交換」の対応店へ直送する
ネット通販であれば流通コストが抑えられているため、MH22本来の安さを享受できます。
最近は、ガソリンスタンドや町の整備工場でも、ネットで購入したタイヤの直送・取り付けを受け入れている店が増えています。「タイヤピット」などの予約サイトを活用するのがおすすめです。
注文時の注意点|製造年は選べないので回転率の高いショップを選ぶ
ネット通販の弱点として、「製造年週(いつ作られたタイヤか)」を指定して注文することができません。
古いタイヤが届くのを防ぐには、「回転率の高い大手ショップ」を選ぶのが鉄則です。
- 極端に安すぎる無名ショップは避ける
- 「在庫処分品」などの表記がある場合は製造年を確認する
フジ・コーポレーションなどの大手専門店であれば、商品の回転が速いため、極端に古い在庫が届くリスクは低くなります。
ゴム製品である以上、鮮度は重要です。数百円の安さよりも、信頼できるショップ選びを優先してください。
マーシャルとクムホの違いとは?メーカーに関する疑問について

「そもそもマーシャルとはどこの国のメーカーなのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。結論から言えば、マーシャルは韓国の大手タイヤメーカー「クムホ(KUMHO)」のサブブランドです。
ここでは、なぜマーシャルがこれほど安いのか、その信頼性とカラクリについて解説します。
- マーシャルはクムホの欧州戦略ブランド
- マーシャルの安さの理由は型落ち設計とネット専売にある
以下より、詳しく解説します。
マーシャルはクムホの欧州戦略ブランド
マーシャル(Marshal)は、韓国に本社を置くクムホタイヤ(Kumho Tire Company)の子会社であり、主に欧州市場向けに展開されているブランドです。
決して「どこの馬の骨とも分からない怪しい格安タイヤ」ではありません。
親会社であるクムホタイヤ自体は、60年以上の歴史を持つグローバル企業です。その技術力は高く評価されており、メルセデス・ベンツ(Gクラス等)やBMW(3シリーズ等)、フォルクスワーゲンといった欧州の名門自動車メーカーにも新車装着タイヤ(OEM)として採用されています。
参考
Marshal Tyres EU Label InformationMarshal Tyres
つまりマーシャルは、世界基準の品質を持つクムホの技術やノウハウが注ぎ込まれた「クムホの兄弟ブランド」と言える存在です。欧州の厳しい道路事情に合わせて開発された「ユーロ・スペック」の製品であり、基本性能はお墨付きです。
車男爵
マーシャルの安さの理由は型落ち設計とネット専売にある
では、なぜ本家クムホブランドよりも安く販売されているのでしょうか。その理由は主に「設計の世代」と「流通経路」の2点にあります。
まず設計面ですが、マーシャル MH22はクムホの最新モデル「SOLUS 4S HA32」と比較すると、機能やデザインを絞り込んだ「普及版(ベーシックモデル)」という位置づけになります。
最新の素材や凝ったデザインギミックを省き、基本性能に特化することでコストを抑えているのです。いわば「一世代前の堅実な設計」を採用しているため、開発費や製造コストが安く済みます。
参考
MARSHAL MH22 製品情報クムホタイヤジャパン
もう一つの大きな理由が「流通経路の限定」です。
クムホ日本公式サイトにも記載がある通り、MH22は取り扱い先を限定しています。実店舗での在庫販売よりも、フジ・コーポレーションなどの大手タイヤ通販サイトやネットモールでの販売が中心です。
車男爵
ライバル比較|クムホHA32や格安オールシーズンとの違い

MH22を検討中の方が必ずと言っていいほど迷うのが、同じクムホの上位モデルや、さらに安いアジアンタイヤとの比較です。
「数千円ケチって後悔したくない」
「でも、オーバースペックなタイヤはいらない」
そんな悩みを持つあなたのために、ライバル製品との違いを明確に比較しました。
- 本家クムホのソルウス4S HA32を選ぶべき人
- ミネルバ等の格安アジアンタイヤと迷っている人
以下より、それぞれの特徴と選び方を解説します。
本家クムホのソルウス4S HA32を選ぶべき人
MH22の兄貴分にあたるのが、クムホブランドから発売されている最新モデル「SOLUS(ソルウス) 4S HA32」です。
MH22が「基本性能重視の普及版」であるのに対し、HA32は最新技術をフル投入した「プレミアム・オールシーズン」という位置づけです。
違いを分かりやすく表にまとめました。
| 比較項目 | マーシャル MH22 | クムホ SOLUS 4S HA32 |
| 位置づけ | コスパ重視の実用モデル | 最新技術のプレミアムモデル |
| コンパウンド | 標準的なシリカ配合 | 天然松樹脂(パインレジン)配合 |
| 便利機能 | なし | 砂時計型摩耗インジケーター |
| 価格(目安) | 圧倒的に安い | MH22より数千円高い |
HA32の最大の特徴は、ゴムに「天然松樹脂(パインレジン)」を配合している点です。これによりゴムの柔軟性がさらに向上し、ウェット性能と摩耗性能が強化されています。また、タイヤの減り具合がひと目で分かる「砂時計型インジケーター」など、使い勝手も進化しています。
- 予算に少し余裕があり、最新モデルの安心感が欲しい
- 見た目のデザイン(サイドウォールのかっこよさ)にもこだわりたい
- タイヤの摩耗管理を簡単に行いたい
もし予算が許すなら、性能面で優れるHA32を選んで間違いありません。しかし、「機能はシンプルでいいから、とにかく安く済ませたい」という割り切り派なら、MH22でも十分な満足度が得られます。
参考
SOLUS 4S HA32 新発売プレスリリースクムホタイヤジャパン
ミネルバ等の格安アジアンタイヤと迷っている人
ネット通販には、MH22よりもさらに安い「ミネルバ(ベルギー発祥の中国生産ブランド)」などの超格安オールシーズンタイヤも存在します。
価格差は1本あたり数百円~千円程度ですが、ここで迷うべきポイントは「メーカーとしての信頼性」です。
- マーシャル(クムホ) ⇒ ベンツ・BMWへの純正採用実績あり、技術力は世界トップクラス
- 新興アジアンタイヤ ⇒ 価格は安いが、大手メーカーへの純正採用実績や技術的な裏付けが乏しい場合がある
タイヤは命を乗せて走る重要保安部品です。わずか数千円の差で、世界的な実績を持つクムホ製(マーシャル)の安心感を買えるなら、その投資は決して無駄ではありません。
車男爵
まとめ| マーシャルのオールシーズンタイヤMH22で後悔しないための3つの鉄則

ここまで、マーシャル MH22の評価と注意点を解説してきました。
最後に、購入して後悔しないための重要ポイントを3つにまとめます。
- クムホ製という安心感を格安で手に入れる賢い選択
- チェーン規制やスタックに備えて「お守り(チェーン)」は積んでおく
- 購入時は「LI(荷重指数)」と「XL規格の空気圧」を必ずチェック
MH22は、都市部ドライバーにとって「コスト」と「安心」のバランスが取れた非常に優秀なタイヤです。
ただし、それは「XL規格の空気圧管理」や「凍結路への理解」があってこそ成り立ちます。
車男爵

