200系クラウンを中古で購入した時に履いていたタイヤが、横浜ゴムの「ADVAN dB」でした。
このタイヤでも静寂性はあって問題なかったのですが、ブリヂストンの高級タイヤ、「レグノ GR-XII」ならもっと車内が静かになるんじゃないかと思って履いてみました。
実際に履いてみるとやっぱり静かですが、履いた直後はロードノイズがあるなど、一見するとレグノってうるさいタイヤじゃないのかと勘違いしてしまう可能性も・・・
そこで、この記事では、レグノのレビューの他に履く際の注意点なども合わせてお伝えしています。
レグノ GR-XIIを履くかどうか検討している方の参考になれば幸いです。
車男爵
タイヤの基本スペック|ブリヂストン レグノGR-XIIの転がり抵抗やウエット性能など
以下の6つの基本スペックについて解説します。
- 「転がり抵抗」A~AA
- 「ウェット性能」B
- 「溝の深さ」約5000km履いて6.8mm
- 「ゴムの固さ」約65
- 「荷重指数(ロードインデックス)」82~104
- 「空気圧」JATMA規格なので最大で240kPa
詳細を解説していきますね。
「転がり抵抗」A~AA
タイヤサイズによって違いますが、転がり抵抗はA~AAと高レベルです。
「ウェット性能」B
ウェット性能は全てのサイズでBです。
「溝の深さ」約5000km履いて6.8mm
新品時の溝を測っていないのですが、200系クラウンの後ろタイヤに約6000km履いて6.8mmだったので、1000kmで0.1mm減ると想定すると、おそらく新品では7.5mmくらいではないかと思います。
「ゴムの固さ」約65
ダンロップのタイヤ硬度計で測定すると、1年半履いたレグノはゴムの固さが64、2年半履いたレグノはゴムの固さが65でした。
しかし、1年履いて屋外保存(カバーあり)の場合は70だったので、保管しておくとタイヤは硬くなるようですね。
ちなみに、1年履いて屋外保存していた理由は、鉄の棒を踏んでタイヤがパンクしたのでタイヤを2本新品にした際に、余った古い1本を予備として保管していました。
「荷重指数(ロードインデックス)」82~104
荷重指数(ロードインデックス)は、タイヤサイズによって82~104と数値が変わります。
僕の履いた235/45R18は94でした。
各サイズの数値は、レグノ公式サイトにデータの記載があるので確認してみると良いでしょう。
「空気圧」JATMA規格なので最大で240kPa
JATMA規格なので最大の空気圧は240kPaです。
また、タイヤのサイズによってはXL(エクストラロード)規格のタイヤもあるので、その場合は最大の空気圧は290kPaです。
タイヤの性能をレビュー|ブリヂストン レグノGR-XIIの燃費や耐久性はどれくらい?
6つの性能についてレビューします。
- 「静粛性」完璧なレベル
- 「乗り心地」5000km走ると当たりがつく?
- 「ハンドリング・グリップ力」あまり良くはない
- 「雨の日の性能」攻めないなら特に問題なし
- 「燃費」僕は走りが荒いので良くならない
- 「耐久性」特に問題なし
詳細レビューは以下よりご覧ください。
「静粛性」完璧なレベル
さすがのレグノと言うべきか、ロードノイズがほとんど車内に入らず静かです。
車男爵
V6エンジンを搭載しているにも関わらず、アクセルを踏み込まないで走っていると、エンジン音もロードノイズもほとんどなく、助手席に乗った人が、「この車ってハイブリッド?」と言うくらい静かでした。
【注意点】タイヤの皮むきが終わるまではロードノイズがある
しかし、注意点がるのでお伝えしておくと、新品のタイヤは皮むきが終わるまでは、ロードノイズを感じます。
「え、レグノってこんなにうるさいの?」と品質を疑ってしまうレベルだと僕は感じました。
車男爵
【注意点】タイヤが減ると音も変わる?
あとなんですが、現在溝は6mm台まで減ったんですが、少しゴリゴリ感を走っていて感じる気がします。
車男爵
とはいえ、レグノは溝が減っていくと3段階に音が変わるという情報も聞いたことがあるので、静粛性は今後、タイヤの溝が5mm、4mm、と減っていった際にどう変化するかを合わせてお伝えします。
「乗り心地」2~3000km走ると当たりがつく?
レグノの印象として、最初の数百kmは皮むきでゴリゴリ感を取る、2~3000kmでタイヤを馴染ます。と言った印象です。
車男爵
皮むき後は乗り心地が非常に良い
数千km走った後は、タイヤの当たりがついて、非常に乗り心地が良くなったと感じます。
皮むき前はゴリゴリ感がありますが、その後はありません。
ゴリゴリ感と言うのは、タイヤが路面の凹凸を拾っていると感じる状態であったり、ベタベタとタイヤが路面を打ち付ける幹事です。
おそらく、皮むき前はタイヤの表面が固く、なめらかではないので、そう感じるのだと思います。
皮むき後はふらふら感もなし
また、2~3000km(5000kmかも)くらいまでは、ふらふら感がありました。グリップが弱いからなのか、タイヤが柔らかいなのか、分かりませんが、確かに感じていました。
もしかするとアライメントがくるっていたのかもしれませんが、調整はしていないのに、ふらふら感がなくなったのでタイヤの問題かなと思います。
僕の感覚だけですが、最初はふらふらして直進安定性が少し悪いですが、2~3000km(5000kmかも)も走ると気にならなくなりました。
車男爵
「ハンドリング・グリップ力」あまり良くない
転がり抵抗がAというのが原因かは分かりませんが、グリップ力は本当にありません。
少しコーナーを攻めると、キュッキュッとタイヤが滑ります。
ETC直後にアクセルを全開にすると、道路のつなぎ目に鉄部分がある時などは、ホイルスピンする勢いです。
車男爵
「雨の日の性能」攻めないなら特に問題なし
雨の日に街乗りした感じでは、ウェット性能がBなので、雨の排水能力は、そこそこ高いでしょう。特に滑っているという感じはなかったです。
それほど性能が悪い事はないとは思いますが、そもそも滑るタイヤのレグノだと僕は思っているので、雨の排出能力があったとしても、過信は禁物だと思います。
「燃費」僕は走りが荒いので良くならない
転がり抵抗がAなんで燃費が期待できそうですが、常にスポーツモードで走っている僕は燃費が良くなることはありませんでした。
車男爵
「耐久性」特に問題なし
耐久性にはタイヤの減りとリムなどが衝撃にどれくらい耐えられるか?パンクしやすくない?と言うのがあると思います。
衝撃への耐久性は、今のところ走っていて弱いなと感じる事はありません。
タイヤの減りは少し多いかもしれませんね。とはいえ一般的なタイヤと比べて少しと言うのが僕の印象です。
【結論】静粛性は完璧だが、雨の日の運転を重視するなら別のタイヤがおすすめ
レグノは、静粛性を特に求める方に適したタイヤです。
ただし、以下に当てはまる方は別のタイヤを探した方が良いでしょう。
- 雨の日の運転を重視する方
- グリップ力を重視する方
詳しく解説していきます。
雨の日の運転を重視する方!ウェット性能A以上のタイヤがおすすめ
静粛性と同時に雨の日の運転を重視する方には、ウェット性能A以上がおすすめ。
車男爵
グリップ力を重視する方!ブルーアースを試してみるのが良い
静粛性と同時にグリップ力を求めるなら、ウエット性能A以上のブルーアースが良いかもしれません。
グリップ力とは雨の日のグリップ力だけでなく、ドライ面でのグリップ力も重要ですが、僕がブルーアースを履いていた時は、経年劣化して硬くなっていたにもかかわらず、レグノよりもグリップ力はあったように感じます。
車男爵
まとめ
静粛性に関しては完璧ですが、ウェット性能がBなので雨の日が最強とは言い切れません。
グリップ力も無い方だと思っていた方が良いでしょう。
ですので、レグノは、「最高の静かさ」と「一般レベルのウェット性能」があれば良いと言う方に向いているタイヤです。
雨に日の運転にもっと安心が欲しいなら、ウェット性能A以上の静粛性を売りにしているタイヤ「ブルーアース」にするのがおすすめです。
また、静粛性とグリップ力も求めるなら、レグノよりもブルーアースの方が良かった印象です。
レグノとブルーアースを比べた性能表は、以下のようになります。
銘柄 | 静粛性 | ウエット性能 | グリップ力 |
レグノ | ◎ | 〇 | 〇 |
ブルーアース | 〇 | ◎ | ◎ |