子どもが3人になると直面する最大の課題、それは「今の車にチャイルドシートを3つ並べることが可能なのか?」という問題です。
アルファードのような大型ミニバンへの買い替えを検討する前に、知っておくべき重要な事実があります。
それは、チャイルドシートを3つ並べるには、車の室内幅ではなく、シートの幅と固定方法が重要ということです。
この記事では、チャイルドシートを3つ並べるための条件と、それを実現する具体的なアイテム、そして配置の裏技を徹底解説します。
車男爵
チャイルドシートを3つ並べるには幅と固定方法で9割決まる

カタログに載っている車の「室内幅」だけを見て「これなら入るはず」と判断するのは危険です。
実際にチャイルドシートを置けるスペース(実効幅)は、ドアのアームレストやシートの凹凸によって、カタログ値よりもずっと狭くなるからです。
この章では、3台並べを成功させるための物理的な法則と必須アイテムについて解説します。
- 【物理条件】2列目に3台並ぶかは「有効座面幅125cm」が境界線
- 【必須アイテム】最強の武器は「幅40cm~44cm」のスリムシート
- 【配置テク】「後ろ向き」を混ぜて肩の干渉を避けるテトリス
- 【裏技】「ISOFIX」を捨てて「シートベルト固定」にするメリット
以下より、詳しく解説します。
【物理条件】2列目に3台並ぶかは「有効座面幅125cm」が境界線

3台並列設置が可能かどうかを見極める最初のステップは、メジャーで実測することです。
カタログ上の室内幅ではなく、後部座席の「ドアのアームレスト間」の距離を測ってください。ここが最も狭いボトルネックになるからです。
多くの検証データや経験則から、「有効座面幅125cm」が3台設置の可否を分ける一つの境界線と考えられています。
- 一般的なスリムシートの幅 ⇒ 約44cm
- 超コンパクトモデルの幅 ⇒ 約40cm
- 3台の合計幅 ⇒ 40cm + 44cm + 40cm = 124cm
このように、幅の狭いモデルを組み合わせることで、計算上は125cmの空間があれば3台収まる可能性があります。
ただし、これはあくまで「物理的に入る」最低ラインです。実際にはドアを閉めた際の干渉や、バックルへのアクセスを考慮する必要があります。
車男爵
【必須アイテム】最強の武器は「幅40cm~44cm」のチャイルドシート

3台並列を実現するためには、1cm単位での削り出しが必要です。
一般的なチャイルドシートの幅は48cm以上あることが多く、これを3台並べると144cm以上必要となり、大型ミニバン以外では不可能です。
そこで必須となるのが、幅40cm~44cm台のスリムなチャイルドシートです。
ここでは、3台並べの「救世主」とも言える代表的なモデルを紹介します。
- 【幅40cmの奇跡】日本育児 トラベルベストEC Fix
- 【幅44cmの定番】コンビ ジョイトリップなど
以下より、各項目を詳しく見ていきます。
【幅40cmの奇跡】日本育児 トラベルベストEC Fix
「これでないと入らない」というケースが多発する、3台並びの切り札です。
ISOFIXに対応していながら、使用時の幅がわずか40cmという驚異的なコンパクトさを誇ります。
- 全幅 ⇒ 約40cm(クラス最小級)
- 固定方式 ⇒ ISOFIX・シートベルト両対応
- 対象 ⇒ 1歳頃~7歳頃(9kg~25kg)
中央席にこのモデルを配置することで、左右のシートとの干渉を劇的に減らすことができます。
また、座面を折りたたんで収納できるため、カーシェアやレンタカー派の家庭にも選ばれています。
【幅44cmの定番】コンビ ジョイトリップなど
入手しやすさと快適性のバランスが良いのが、コンビのジョイトリップシリーズなどの「幅44cm」クラスです。
トラベルベストより左右に2cmずつ広くなりますが、しっかりとしたヘッドサポートやクッション性を備えています。
- 全幅 ⇒ 440mm
- 特徴 ⇒ 軽量・省スペース設計
- 規格 ⇒ UN R44/04適合
近年主流になりつつある新安全基準「R129」対応モデルは、側面衝突対策で幅が広くなる(450mm以上)傾向があります。
そのため、「あえて旧基準(R44)のスリムなモデルを選ぶ」という戦略が、3台並列設置においては有効な選択肢となります。
【配置テク】「後ろ向き」を混ぜて肩の干渉を避けるテトリス

スリムなシートを用意しても、隣り合うシート同士の「肩部分」や「ドリンクホルダー」がぶつかって入らないことがあります。
これを解決するのが、チャイルドシートの向きを交互にする「テトリス型」配置です。
- 運転席側 ⇒ 前向き(ジュニアシートなど)
- 中央席 ⇒ 後ろ向き(新生児~乳児用)
- 助手席側 ⇒ 前向き(ジュニアシートなど)
このように配置することで、「最も幅を取る肩部分」の位置を前後にずらすことができます。
前向きシートのくびれている部分(足元)に、後ろ向きシートの幅広部分(肩)が入り込む形になり、パズルのように隙間なく収めることが可能になります。
車男爵
【裏技】「ISOFIX」を捨てて「シートベルト固定」にするメリット
「安全性ならISOFIX」と考えがちですが、3台並列設置においてはISOFIXが逆に足かせになることがあります。
ISOFIXの金具(ロアアンカー)は車両の決まった位置に固定されているため、シートを左右に動かすことが一切できません。
一方で、シートベルト固定には独自のメリットがあります。
- 設置位置の微調整が可能 ⇒ 数センチ外側(ドア側)に寄せて固定できる
- ISOFIX金具がない中央席でも設置できる
- 3台の配置バランスを整えやすい
この「数センチの寄せ」が、3台入るかどうかの決定的な差になることがあります。
ISOFIX対応シートであっても、あえてシートベルトで固定することでスペースを捻出できる場合があるのです。
シートベルト固定にする場合は、メーカーの取扱説明書に従い、緩みがないように体重をかけて確実に固定してください。また、トップテザー(上部固定ベルト)の併用が必要な場合もあるため、必ず仕様を確認しましょう。
車種別|チャイルドシート3台設置におすすめの車

ここからは、実際に3台設置を検討する際におすすめの車種を具体的な理由とともに紹介します。
選定の基準は、大きく分けて「ISOFIX金具の数」と「2列目の座席形状」の2点です。
国産車と輸入車では設計思想が大きく異なるため、それぞれの特徴を理解して選ぶことが重要です。
- 【国産車】「広さ」と「スライドドア」で選ぶならこの3強
- 【輸入車】「ISOFIX 3台同時使用」ができる唯一の選択肢
- 【比較まとめ】国産vs輸入車、3人育児にはどっちが正解?
以下より、詳しく解説します。
【国産車】「広さ」と「スライドドア」で選ぶならこの3強

国産ミニバンの最大の魅力は、圧倒的な室内空間と便利な電動スライドドアです。
しかし、構造上の弱点として「2列目中央にISOFIX金具がない(左右の2席のみ)」という車種がほとんどです。
この制約を前提に、どのように3台乗せるかを攻略できる有力車種を紹介します。
- トヨタ アルファード/ヴェルファイア(ミニバンの王道)
- 日産 セレナ(e-POWER / ガソリン)
- マツダ CX-80(3列シートSUVの星)
以下より、各項目を詳しく見ていきます。
トヨタ アルファード/ヴェルファイア(ミニバンの王道)
日本を代表する高級ミニバンであり、その室内の広さは圧倒的です。
特に3列目シートの居住性が高いため、「2列目に2台+3列目に1台」という分散配置をするなら最強の選択肢となります。
- 2列目のISOFIXは左右のみ(中央なし)
- キャプテンシート(7人乗り)は座席間に隙間があり3台並ばない
- 8人乗りベンチシートモデルを選ぶ必要がある
現行モデルやグレードによっては8人乗り(ベンチシート)の設定が限られる場合があります。
3台を2列目に横並びさせたい場合は、必ず座席がつながっているベンチシート仕様を選び、中央席はシートベルト固定で対応する必要があります。
日産 セレナ(e-POWER / ガソリン)
子育て世代に支持される理由は、シートアレンジの自由度の高さにあります。
特に「スマートマルチセンターシート」を活用することで、2列目から3列目へのウォークスルーを確保したり、フルフラットにしたりと柔軟な使い方が可能です。
- 2列目シートが「横スライド」する機能がある
- ISOFIX金具を持つ左席を中央に寄せるなどの調整が可能
- 3列目へのアクセスが比較的容易
2列目の座席を横にスライドできる機能は、チャイルドシート同士の干渉を避ける微調整に非常に役立ちます。
ただし、アルファード同様に2列目中央のISOFIX金具はないため、3台並べる場合はシートベルト固定との併用が必須です。
マツダ CX-80(3列シートSUVの星)
「どうしてもミニバンは避けたい」というパパ・ママにとって、3列シートを持つ大型SUVであるCX-80は有力な候補です。
しかし、SUV特有の制約があるためグレード選びには細心の注意が必要です。
- 必ず「7人乗り(ベンチシート)」を選ぶこと
- 「6人乗り」はキャプテンシートのため3台並び不可
- センターコンソールありのモデルも不可
3台並列を目指すなら、座面がフラットにつながっている7人乗り仕様が必須条件です。
また、SUVはタイヤハウスの張り出しが室内に入り込んでいることが多く、ミニバンに比べると有効座面幅が狭くなる傾向があるため、スリムなシート選びがより重要になります。
【輸入車】「ISOFIX 3台同時使用」ができる唯一の選択肢

輸入車、特に欧州のMPV(多目的車)には、国産車にはない決定的なメリットがあります。
それは「2列目が3席独立しており、全席にISOFIXがついている」車種が存在することです。
- VW ゴルフトゥーラン / シャラン
- プジョー 5008 / リフター
- ルノー カングー / シトロエン ベルランゴ
以下より、各項目を詳しく見ていきます。
VW ゴルフトゥーラン / シャラン
これらは「全席独立シート」を採用している名車として知られています。
2列目の3つの座席がそれぞれ独立してスライド・リクライニングするため、隣の席の振動や荷重が伝わりにくい構造です。
- 2列目の3席すべてにISOFIX金具を標準装備
- シートベルト固定の苦労なしに3台を「カチャン」と装着可能
- 3列目へのアクセス機構(イージーエントリー)も優秀
特にシャランはスライドドアも装備しており、子育て世帯の理想に近いパッケージングを実現しています。
ただし、車幅が広いため日本の狭い駐車場では取り回しに注意が必要です。
プジョー 5008 / リフター
SUVスタイルの「5008」と、スライドドア付きトールワゴンの「リフター」も、3座独立シートを採用する貴重な選択肢です。
プジョー5008は、年式によって2列目のISOFIX数が異なる場合があります。中古車を検討する際は、必ず現車の金具の数を確認してください。
おしゃれなデザインと実用性を兼ね備えていますが、輸入車特有のドアの重さや、ナビゲーションシステムの使い勝手など、国産車とは異なる点も考慮する必要があります。
ルノー カングー / シトロエン ベルランゴ
商用車をベースにしたLAV(レジャー・アクティビティ・ビークル)と呼ばれるカテゴリーの車です。
背が高く広大な室内空間を持ち、頑丈な作りが特徴です。
- 2列目3座席すべてにISOFIX(i-Size対応)を装備
- 助手席を倒して長尺物を積めるなどの積載性
- 国産ミニバンからの乗り換えでも違和感が少ないスライドドア
特にベルランゴ(および兄弟車のプジョー リフター)は、3台のISOFIXシートを並列でガッチリ固定できる数少ない車種の一つとして、多子世帯から絶大な支持を得ています。
【比較まとめ】国産vs輸入車、3人育児にはどっちが正解?

結局のところ、国産車と輸入車のどちらを選ぶべきなのでしょうか。
正解は「生活スタイル」によって異なります。以下の基準で、自分たちに合う方を判断してください。
- 国産車がおすすめな人「電動スライドドア必須」「車内での着替えなど天井高が欲しい」「3列目を常時使う」
- 輸入車がおすすめな人「絶対にISOFIXで3台固定したい」「人とかぶりたくない」「重いドアでも走行性能と安全性をとりたい」
以下より、詳しく解説します。
国産車がおすすめな人「電動スライドドア必須」「車内での着替えなど天井高が欲しい」「3列目を常時使う」
日本の駐車場事情や育児シーンに最適化されているのは、やはり国産ミニバンです。
- 雨の日でも濡れずに乗り降りしたい(電動スライドドア重視)
- 車内で子供の着替えやオムツ替えを頻繁にする(天井高重視)
- 祖父母なども乗せて6~7人で移動することが多い
「3台並び」にこだわらず、「2列目2台+3列目1台」という運用が許容できるなら、利便性は国産車が圧倒的です。
輸入車がおすすめな人「絶対にISOFIXで3台固定したい」「人とかぶりたくない」「重いドアでも走行性能と安全性をとりたい」
一方で、安全規格への適合や「3台並び」の確実性をとるなら輸入車に軍配が上がります。
- 2列目に3台並べて、荷室をフルに使いたい(ベビーカーなどを積む)
- シートベルト固定の手間や緩みを避けたい(全席ISOFIX重視)
- 高速道路での長距離移動が多く、走行安定性を重視する
多少ドアが重くても、シートアレンジの不便さがあっても、「3つのチャイルドシートを安全かつ確実に固定する」というミッションにおいては、輸入MPVが最強のツールとなります。
あなたに最適なチャイルドシート3台設置置パターンはこれだ

車種やチャイルドシートの選び方が分かったところで、次は具体的な「配置パターン」を決めましょう。
家族構成や車の使い方によって、最適な配置は異なります。以下の3つのパターンから、ご自身に合うものを選んでください。
- 【パターン1(難易度⇒高)】チャイルドシート3台横並び
- 【パターン2(難易度⇒低)】2列目2台+3列目1台
- 【パターン3(最終手段)】2列目2台+助手席1台
以下より、詳しく解説します。
【パターン1(難易度⇒高)】チャイルドシート3台横並び
最も難易度は高いですが、荷室をフルに使いたい場合や、3列目のない車ではこのパターンを目指すことになります。
- 左右 ⇒ スリムなISOFIXまたはシートベルト固定シート
- 中央 ⇒ トラベルベスト等の超小型シート(幅40cm以下)
- 固定 ⇒ 干渉を避けるためシートベルト固定を駆使する
いわゆる「シンデレラフィット」と呼ばれる配置です。
中央席にベース(土台)のないベスト型チャイルドシートを配置することで、左右のシートとの干渉を回避します。これが国産ミニバンやSUVで3台横並びを実現する、ほぼ唯一の現実的な解と言えます。
【パターン2(難易度⇒低)】2列目2台+3列目1台
ウォークスルーのあるミニバンなら、最もストレスが少なく現実的な配置です。
- 2列目 ⇒ 赤ちゃん(世話が必要)と2番目の子
- 3列目 ⇒ 一人で乗り降りできる一番上の子
- 動線 ⇒ 中央通路(ウォークスルー)から3列目へアクセス
無理に2列目に詰め込むよりも、3列目を活用した方が日々の乗せ降ろしは圧倒的に楽になります。
ただし、3列目にチャイルドシートを付けると、3列目のシートアレンジ(格納など)ができなくなる点には注意が必要です。
【パターン3(最終手段)】2列目2台+助手席1台
どうしても3列目が使えず、2列目にも3台入らない場合の最終手段です。
- エアバッグをOFFにできる車種であること
- メーカーが助手席への設置を許可していること
- 可能な限り座席を一番後ろまで下げること
助手席エアバッグは展開時の衝撃が強いため、チャイルドシート(特に後ろ向き)を設置すると重大な事故につながる恐れがあります。
基本的には後部座席が最優先であり、助手席はあくまで緊急避難的な措置と考えてください。必ず車両の取扱説明書を確認しましょう。
注意点!チャイルドシート3台設置で失敗しないために
幅が入ったからOKと油断してはいけません。
3台設置には、実際にやってみないと分からない落とし穴がいくつも存在します。購入後に後悔しないよう、以下の4つの注意点を必ず確認してください。
- 【注意点1】最大の落とし穴「バックル埋没問題」
- 【注意点2】座面の「段差」と「盛り上がり」
- 【注意点3】3列目シートの「追突安全性」と「ISOFIX有無」
- 【注意点4】実車確認には「チャイルドシート持参」で行く
以下より、詳しく解説します。
【注意点1】最大の落とし穴「バックル埋没問題」
3台を隙間なく並べた時に最も頻発するトラブルがこれです。
シート同士が密着しすぎて、車両側のシートベルトバックル(受け側)がチャイルドシートの下に隠れてしまい、ベルトを差し込めなくなる現象です。
「届かないなら延長バックル(エクステンダー)を使えばいい」と考えるのは危険です。
- 多くの専門家がチャイルドシートでの使用を「安全ではない」と警告しています
- 車両メーカーも指定用途外の使用を禁止しています
- 万が一の事故時に強度が保証されません
延長バックルに頼るのではなく、バックルが埋もれないための正しい対策を行いましょう。
シリコン製の「バックルカバー」でバックルを自立させたり、乗せる前に一時的にテープで側面に固定しておくといった工夫が有効です。
【注意点2】座面の「段差」と「盛り上がり」
ベンチシートに見えても、座面が完全にフラットとは限りません。
特に2列目の中央席は、ドライブシャフトのトンネルや格納式アームレストの影響で、左右の席より座面が盛り上がっていたり、硬かったりすることがあります。
- チャイルドシートが安定せずグラつく
- 高い位置になるため天井とのクリアランスが狭くなる
- 左右のシートと高さが合わず、干渉の原因になる
中央席が極端に盛り上がっている車種では、無理に3台並べようとせず、パターン2(3列目活用)への切り替えを検討すべきです。
【注意点3】3列目シートの「追突安全性」と「ISOFIX有無」
3列目シートを使用する場合、追突された際の安全性(クラッシャブルゾーンの確保)を考慮する必要があります。
- 可能な限りリアゲート(後端)から距離を取る
- ISOFIXがない場合が多いため、シートベルトでの確実な固定を練習する
- 頭部を守るため、大人が乗る場合もヘッドレストを必ず適正位置にする
一部の輸入車を除き、ほとんどの国産車では3列目にISOFIX金具がありません。
3列目にチャイルドシートを設置する場合は、シートベルト固定式のモデルを選ぶか、ジュニアシート(ブースター)を使用することになります。
【注意点4】実車確認には「チャイルドシート持参」で行く
ここまで解説した通り、3台設置の可否は「数値上の計算」だけでは判断できません。
バックルの位置、座面の角度、ドアの厚みなど、実車でしか分からない要素が無数にあるからです。
- カー用品店で試着サービスを利用する
- ディーラーの試乗車に、手持ちのシートを持参して取り付けてみる
- レンタカーで同型車を借りてシミュレーションする
特に車の買い替えを検討している場合は、契約前に必ず手持ちのチャイルドシート(または購入予定のモデル)が実際に3台並ぶか、あるいは3列目に問題なく付くかをテストしてください。
これが、失敗しないための唯一確実な方法です。
チャイルドシート3台設置でよくある質問(FAQ)
最後に、3台設置を検討している方から頻繁に寄せられる疑問にお答えします。
- スマートキッズベルトなら3人並べられますか?
- 3列目の乗り降りはどうすればいいですか?
- 結局、一番安く3人乗せる方法は?
以下より、詳しく解説します。
スマートキッズベルトなら3人並べられますか?
物理的には可能なケースが最も多い解決策です。
スマートキッズベルトは座面を持たないベルト型の補助装置であるため、チャイルドシートのような幅の問題がほぼ発生しません。
スマートキッズベルトは誰でも使えるわけではありません。以下の公式条件を必ず満たす必要があります。
- 適用体重(15kg以上 ~ 36kg以)
- 推奨年齢(3歳頃 ~ 12歳頃)
つまり、上の子(3歳以上・15kg以上)がいる場合に限り、その子の席をスマートキッズベルトに置き換えることでスペースを確保できます。
スマートキッズベルトは体格の小さな乳幼児には使用できないため、全員が3歳未満の場合は全幅を約40cm~44cmに抑えたチャイルドシート(トラベルベストEC FiXなど)が必要です。
3列目の乗り降りはどうすればいいですか?
2列目にチャイルドシートを設置した状態での「3列目へのアクセス」は、車種によって難易度が大きく異なります。
- ウォークスルー ⇒ 2列目中央の通路を通る(最も楽)
- 前倒し(タンブル) ⇒ チャイルドシートが付いていない座席を倒して入る
- バックドア ⇒ リアゲートから乗り込む(わんぱくな子供には人気)
ISOFIX固定やテザーベルトを使用している座席は、基本的に動かせなくなります。
そのため、3列目を使う場合は「2列目のどの席を動くように残しておくか」を計画する必要があります。多くの場合は、助手席側の2列目シートを動かせるように空けておくのが定石です。
まとめ

チャイルドシートを3つ並べることは、確かにパズルのような難題です。しかし、正しい知識とアイテムがあれば、必ずしも大型車への買い替えだけが正解ではありません。
最後に、この記事の重要ポイントを振り返ります。
- 車の室内幅ではなく「ドアのアームレスト間(実効幅)」を測る
- 3台並びの物理的境界線は「約125cm」
- 標準シートではなく「幅40~44cm」のスリムモデルを選ぶ
- ISOFIXにこだわらず「シートベルト固定」で数センチ寄せる
- どうしても無理なら「スマートキッズベルト(条件付き)」や「3列目活用」へ
車の買い替えをするなら忘れてはいけないのが、購入前の実車確認です。
メジャーを持ってカーショップへ行き、実際にシートを当ててみてください。その手間こそが、家族全員が安全で快適にドライブを楽しむための第一歩になります。


