現代の交通社会において、ドライブレコーダーは単なるカー用品ではなく、事故やトラブルの際に法的責任を明確にする唯一無二のデジタル証人です。
しかし、市場には数千円の廉価モデルから数万円のハイエンド機までが混在し、カタログスペックだけでは見抜けない隠れた欠陥や運用上のリスクがある、買ってはいけないドライブレコーダーが存在します。
この記事では、買ってはいけないドライブレコーダーの特徴と目的別に避けるべきタイプを紹介。人気モデルであっても注意すべき点までお伝えします。
同時に、万が一のときに確実に自分を守ってくれる正解モデルを選ぶための知識も徹底解説しています。
買ってはいけないドライブレコーダー12の特徴|購入前チェックリスト
スペック不足で「証拠にならない」ものから、品質・運用で「録れてない」ものまで、購入前に地雷を削るための判定表です。
この章では、以下のポイントについて解説します。
- 【特徴1】夜間・雨・逆光でナンバーが読めない(昼だけキレイ)
- 【特徴2】白飛び・黒つぶれが多い(HDR/WDR等の補正が弱い)
- 【特徴3】画角が狭い/歪みが強い(広角数値だけで判断できない)
- 【特徴4】LED信号が消える/点滅する可能性への配慮がない
- 【特徴5】熱で止まる(フリーズ・再起動・録画停止が起きやすい)
- 【特徴6】microSDまわりが弱い(相性・寿命・エラー通知が弱い)
- 【特徴7】時刻ズレ・位置情報が弱い(GPS/時刻補正が不安)
- 【特徴8】電波干渉トラブルが出やすい(地デジ/GPS/ETC/ナビ)
- 【特徴9】Wi-Fi等の無線機能があるのに技適や仕様が不明確
- 【特徴10】保証・問い合わせ窓口・交換導線が弱い(泣き寝入りしやすい)
- 【特徴11】取り付けで安全性・快適性が落ちる(視界阻害・落下・配線)
- 【特徴12】表記が曖昧・誇大(夜間サンプルなし/仕様が矛盾/盛りスペック)
以下より、各項目を詳しく見ていきます。
【特徴1】夜間・雨・逆光でナンバーが読めない(昼だけキレイ)
ドライブレコーダー選びで最も致命的な失敗は、解像度の数字だけを見て「キレイに映る」と判断してしまうことです。
事故の多くは、夜間や雨天、逆光といった「悪条件」下で発生します。いくら「4K」や「フルHD」と記載されていても、こうした環境下でナンバープレートが読めなければ、証拠能力はゼロに等しいのです。
- 夜間の映像が真っ暗で、街灯がないと何も見えない
- 雨の日の夜、乱反射してナンバーが白飛びする
- トンネルの出入り口で画面が真っ白、または真っ黒になる
これらの問題は、イメージセンサーの基礎体力である「ダイナミックレンジ(明暗差への対応力)」や「低照度性能」が不足していることに起因します。
特に注意すべきは、夜間撮影に特化したセンサー技術(STARVISやSTARVIS 2など)を採用していない旧世代のモデルです。
車男爵
第三者機関による検証では、暗所再現環境で投光器を用い、3m~3.5m離れた位置からナンバープレートの「番号」「分類番号」「ひらがな」が判読できるかが評価されています。
購入前にはスペック表の「ナイトビジョン」「STARVIS搭載」といった表記だけでなく、実際の夜間走行動画(YouTubeやレビュー記事の実写サンプル)を必ず確認し、街灯が少ない場所でもナンバーが視認できるかをチェックしましょう。
【特徴2】白飛び・黒つぶれが多い(HDR/WDR等の補正が弱い)
トンネルの出口や、対向車のヘッドライトを直視するようなシーンでは、強烈な明暗差(ダイナミックレンジ)が発生します。
このとき、映像の明るい部分が真っ白になる「白飛び」や、暗い部分が真っ黒になる「黒つぶれ」が起きると、信号機の色や相手車両のナンバーが完全に消失し、証拠能力を失います。
これを防ぐのが「HDR(ハイダイナミックレンジ)」や「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」と呼ばれる補正機能ですが、ここにも「買ってはいけない」落とし穴があります。
- ソフトウェア補正型WDR(デジタルWDR) ⇒ 安価なモデルに多い。撮影後の画像をデジタル処理で無理やり調整するため、ノイズが増えたり、白飛びした情報の復元ができなかったりする。
- ハードウェア補正型WDR(True WDR / HDR) ⇒ センサーレベルで露光時間の異なる複数の映像を合成する。明暗差に強く、映像も自然。
多くの廉価モデルは「WDR搭載」と謳っていても、実際は簡易的な「ソフトウェア補正」に過ぎない場合があります。
このタイプは、一度センサーで白飛びしてしまった(データが真っ白になった)部分を後から復元することは物理的に不可能です。
車男爵
購入時には、単に「WDR/HDR対応」という言葉だけでなく、「逆光補正に強い」という口コミや、ソニー製STARVISなどの高ダイナミックレンジセンサーを搭載しているかを確認してください。
【特徴3】画角が狭い/歪みが強い(広角数値だけで判断できない)
スペック表の「画角」も誤解を生みやすいポイントです。
メーカーがアピールする「広角170度」などの数値は、多くの場合「対角画角(斜めの角度)」を指しています。しかし、実際の事故記録で重要なのは「水平画角(横方向の角度)」です。
- 水平画角が狭く、交差点での出会い頭の事故や、横からの飛び出しが見切れてしまう
- 無理に画角を広げた結果、レンズの歪み(魚眼効果)が強く、距離感がおかしく見える
- 映像の端(周辺部)の解像度が極端に低く、隣の車線のナンバーがぼやけて読めない
水平画角が100度未満のモデルでは、左右からの割り込みや、自転車のすり抜けなどが画角外になるリスクが高まります。
一般的には、水平画角で108度~120度以上、対角画角で130度~140度程度が確保されているモデルが「死角の少ない」目安とされています。
また、「超広角」を謳う安価なモデルの中には、レンズ性能が低いために映像の歪みが激しく、端に映った看板やナンバーが歪んで判読できないものもあります。
車男爵
【特徴4】LED信号が消える/点滅する可能性への配慮がない
LED信号機は、目に見えない速さ(東日本は50Hz、西日本は60Hz)で点滅しています。
この点滅周期と、ドライブレコーダーの撮影周期(フレームレート)が完全に同期してしまうと、信号機が「消灯」しているように映ったり、数秒間色が映らなかったりする現象が発生します。
事故の際、「信号は何色だったか」が最大の争点になることは珍しくありません。もしドラレコの映像で信号が消えていたら、自身の正当性を証明できず、過失割合で不利になる可能性があります。
買ってはいけないのは、フレームレートが「30fps」や「60fps」など、電源周波数(50Hz/60Hz)の倍数に設定されている機種です。
対策済みのモデルは、「27.5fps」や「29.1fps」といった中途半端なフレームレートを採用し、意図的に同期をずらして信号が消えるのを防いでいます。
- スペック表に「LED信号機対応」と明記されているか
- フレームレートが「27.5fps」や「29.1fps」など、対策された数値になっているか
東日本・西日本の両方で使用する可能性がある場合は、全国のLED信号機に対応している機種を選ぶことが必須です。
【特徴5】熱で止まる(フリーズ・再起動・録画停止が起きやすい)
日本の夏、特に炎天下の駐車時における車内温度は想像を絶します。JAFのテストによれば、真夏のダッシュボード付近は70℃を超えることもあります。
ドライブレコーダーはフロントガラスという「最も熱くなる場所」に設置されるため、耐熱設計が不十分なモデルは、いざという時に熱暴走でフリーズしたり、勝手に再起動を繰り返したりして記録が止まってしまいます。
バックアップ電源に「リチウムイオンバッテリー」を使用している安価なモデルは、バッテリーの膨張や液漏れ、最悪の場合は発火のリスクがあります。また、寿命も短く1年程度で機能しなくなるケースも多いです。
対策として選ぶべきなのは、熱に強く耐久性が高い「スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)」を採用したモデルです。
- スペック表の電源仕様に「スーパーキャパシタ」や「キャパシタ」と記載があるか
- 動作温度範囲が「-10℃~+60℃」など、高温側にも余裕があるか
スーパーキャパシタ搭載機であれば、過酷な温度環境でも安定して動作し、事故の瞬間に電源が断たれても最後の映像を確実に保存してくれます。
【特徴6】microSDまわりが弱い(相性・寿命・エラー通知が弱い)
「事故に遭って映像を確認しようとしたら、データが記録されていなかった」。これはドライブレコーダーにおける最悪の失敗パターンですが、その原因の多くはmicroSDカードの不具合です。
microSDカードは消耗品であり、書き込み回数に限界があります。特にドラレコは常時データを上書きし続けるため、過酷な負荷がかかっています。
- 定期的なフォーマット(初期化)が必要で、忘れると録画エラーになる
- エラーが発生しても、画面上の小さなアイコン表示だけで気づきにくい
- 一般的な動画形式(MP4/MOV)で保存するため、事故の衝撃でファイルが破損しやすい
「買ってはいけない」のは、エラー通知が音声やアラームでされず、ドライバーが異常に気づけないモデルです。
また、最新の「正解スペック」としては、事故時の電源断でもファイルが破損しにくい「TS形式」での録画に対応したモデルが推奨されます。
車男爵
運用面では、必ず「高耐久(High Endurance)」を謳うドラレコ専用のmicroSDカードを使用し、定期フォーマット不要機能(メンテナンスフリー機能)を持つ機種を選ぶことでリスクを最小限に抑えられます。
【特徴7】時刻ズレ・位置情報が弱い(GPS/時刻補正が不安)
「GPS非搭載」の廉価モデルも、避けるべき対象の一つです。
GPSがないと、位置情報が記録されないだけでなく、内蔵時計の時刻が徐々にずれていきます。
- 事故発生時刻の正確な証明が難しくなる
- 数ヶ月放置すると数分~数十分単位でずれることがある
- 手動での時刻合わせが面倒で、ずれたまま運用しがちになる
事故の際、「いつ、どこで」起きたかを証明することは、映像の鮮明さと同様に重要です。時刻がずれていると、他の防犯カメラ映像や目撃証言との照合が困難になり、証拠としての信頼性が揺らぎかねません。
GPS搭載モデルであれば、衛星からの信号を受信して日時を自動で正確に補正してくれます。
数千円の差であっても、GPS機能は「メンテナンスの手間」と「証拠能力の確実性」を買う意味で必須の機能と言えます。
【特徴8】電波干渉トラブルが出やすい(地デジ/GPS/ETC/ナビ)
ドライブレコーダーを取り付けた途端、「カーナビの地デジ(テレビ)が映らなくなった」「ナビのGPS測位が狂うようになった」というトラブルが後を絶ちません。
これは、ドラレコ内部から発生する電磁波ノイズが、他の車載機器のアンテナに干渉することで起こります。
- 地デジ(フルセグ/ワンセグ)の受信感度が著しく低下する
- ETCゲートが開かないなどの通信エラーを誘発する恐れがある
- 最新の車では、安全運転支援システム(ADAS)のカメラやレーダーに悪影響を与える可能性も否定できない
特に「ADAS(自動ブレーキなど)」を搭載した現代の車において、ノイズによる誤作動リスクは安全に関わる重大な問題です。
選ぶべきは、「地デジ干渉対策済み」や「VCCIクラスB適合」といった表記がある国内メーカー基準の製品です。
車男爵
【特徴9】Wi-Fi等の無線機能があるのに技適や仕様が不明確
スマートフォンと連携できるWi-Fi機能付きのドライブレコーダーは便利ですが、ここにも法的な落とし穴があります。
日本国内で無線機器を使用する場合、電波法に基づく「技術基準適合証明(技適)」を取得している必要があります。
技適マークが付いていない無線機器を使用すると、ユーザー自身が「電波法違反」に問われる可能性があります。ネット通販で販売されている安価な海外製モデルの中には、この技適を取得していない違法な製品が紛れ込んでいる場合があります。
また、技適の問題だけでなく、「専用アプリの品質」も重要です。
- アプリの接続が不安定で、肝心な時に映像をスマホに転送できない
- OSのアップデートに対応せず、スマホを買い替えたら使えなくなる
- 技適マークの表示がどこにも見当たらない
仕様が不明確な海外製アプリは、サポートが突然終了したり、セキュリティ上の懸念があったりすることも少なくありません。
Wi-Fi機能付きを選ぶ際は、必ず技適マークの有無を確認し、国内メーカーや正規代理店がアプリのサポートを継続している製品を選びましょう。
【特徴10】保証・問い合わせ窓口・交換導線が弱い(泣き寝入りしやすい)
「届いたら壊れていた」「1ヶ月で電源が入らなくなった」。こうした初期不良や早期故障は、精密機器である以上どのメーカーでも起こり得ます。
しかし、買ってはいけないのは「トラブルが起きた時に誰も助けてくれない」製品です。
- 保証期間が「1ヶ月」など極端に短い、または記載がない
- 問い合わせ先がメールのみで、電話番号や住所の記載がない
- 日本語でのサポートに対応していない、または機械翻訳で意思疎通が困難
特にAmazonなどのECサイトで販売されている「販売元が海外の無名ブランド」の場合、返品や交換の連絡がつかず、結局泣き寝入りすることになるケースが多発しています。
また、国内メーカー製であっても、SDカードの消耗による不具合を「本体の故障」と勘違いして低評価をつけているケースもあります。
購入前には、「保証期間(通常は1年~3年)」「国内の問い合わせ窓口の実在」「正規の返品・交換フロー」が明確に提示されているかを必ず確認してください。
【特徴11】取り付けで安全性・快適性が落ちる(視界阻害・落下・配線)
ドライブレコーダーは「どこにでも付けていい」わけではありません。道路運送車両法の保安基準により、フロントガラスへの取り付け位置は厳格に決められています。
- フロントガラスの上部20%以内の範囲
- または、下端から150mm以内の範囲(一部例外あり)
- 運転者の視界を妨げない場所
「買ってはいけない」のは、本体が巨大すぎて視界を遮るモデルや、固定力が弱く走行中に落下する危険があるモデルです。
特に「吸盤式」の固定マウントは、夏場の高温や経年劣化で吸着力が落ち、運転中に突然落下して事故を誘発するリスクがあります。安全性を考えるなら、「両面テープ式」のブラケットを採用しているモデルが推奨されます。
- 本体が大きすぎて視界の邪魔になり、車検に通らない
- 吸盤が劣化して走行中に落下し、パニックになる
- 配線処理が雑で、サイドエアバッグの展開を妨げる位置に通してしまう
自分での取り付け(DIY)に自信がない場合は、シガーソケットに挿すだけの簡易的な配線ではなく、プロに依頼して裏取り配線をしてもらうことも検討しましょう。
【特徴12】表記が曖昧・誇大(夜間サンプルなし/仕様が矛盾/盛りスペック)
最後に注意すべきは、カタログスペックの「嘘」や「誇張」です。
ネット通販では、「4K」「超高画質」「暗視機能」といった魅力的な言葉が並んでいますが、そのすべてを鵜呑みにしてはいけません。
- 「4K」とあるが、実際はフルHD映像を引き伸ばした(アップコンバート)だけ
- 「暗視」とあるが、具体的なセンサー型番(STARVIS等)の記載がない
- 「広角170度」とあるが、映像の端が歪みすぎて実用にならない
特に「4K」を謳う廉価モデルの中には、小さなイメージセンサーで無理やり画素数を増やした結果、1画素あたりの受光面積が小さくなり、逆に夜間の映像が暗くノイズまみれになってしまう「本末転倒」な製品も存在します。
車男爵
目的別|買ってはいけないドライブレコーダーのタイプ
ここまでは「製品としての地雷特徴」を見てきましたが、ここからは「あなたの目的」に合わないものを選んでしまうリスクについて解説します。
読者を迷わせないために、目的別に「避けるべき条件」を整理しました。
事故証拠が最優先の人|夜間・逆光・信号が弱い機種は避ける
万が一の事故の際、確実に相手の過失を証明したい。この目的において最も避けるべきは、肝心な瞬間が見えない機種です。
- 夜間やトンネル出口でナンバーが白飛び・黒つぶれする
- LED信号機対策がされておらず、信号色が消えて映る
- フレームレートが低く、カクカクした映像で瞬間を逃す
「昼間はキレイに映る」というレビューに惑わされてはいけません。事故やトラブルが起きやすい環境(夜間、悪天候、逆光)でこそ真価を発揮する「STARVIS 2」搭載機や「HDR(True WDR)」機能付きのモデルを選んでください。
駐車監視が最優先の人|電源設計が弱い機種(と運用)は避ける
当て逃げやイタズラを監視したい。この目的において最大の敵は「バッテリー上がり」です。
- 車両バッテリーの電圧監視機能(低電圧カット)がない
- 駐車監視のオフタイマー設定ができない
- 消費電力が大きく、短時間でバッテリーを消耗させる
駐車監視機能を長時間使用するには、車両のバッテリーを守るための仕組みが必須です。
「電圧監視機能付きの専用ケーブル」を使用するか、または駐車監視専用の補助バッテリーを導入できないような「電源設計が弱い(またはオプションがない)」機種は、実用的な運用が難しいため避けるべきです。
あおり運転対策が最優先の人|後方が弱い(or 後方画質が死ぬ)構成は避ける
「あおり運転の被害に遭った時、証拠を残したい」。この場合、「前方カメラのみ」のモデルを選ぶことはナンセンスです。
あおり運転の立証には、「後方から異常に接近された」「パッシングを繰り返された」というプロセス全体の記録が不可欠だからです。
- 前方カメラのみ(1カメラ)のモデル
- 前後2カメラだが、リアカメラの画質が悪く夜間にナンバーが読めない
- リアガラスのスモークフィルムに対応していない(映像が真っ暗になる)
「安いからとりあえず前だけ」という選び方は、あおり運転対策としては「安物買いの銭失い」になりかねません。必ず「前後2カメラ」で、かつリアカメラにもSTARVISなどの高感度センサーが搭載されているものを選びましょう。
旅行・記録が目的の人|視野角の誇張・手ブレ・音質が弱い機種は避ける
「ドライブの思い出をキレイに残したい」。この目的では、証拠能力とは違った視点での「画質の質」が問われます。
- 画角が無理に広すぎて、映像が魚眼レンズのように歪む
- 手ブレ補正が弱く、ガタガタした映像で見ていると酔う
- マイクの音質が悪く、車内の会話や音楽が割れて聞こえる
記録用途では、映像の美しさだけでなく「見やすさ」や「音の良さ」、そして「スマホアプリでの共有のしやすさ」が満足度に直結します。
歪みの少ないレンズ設計や、使いやすいアプリを備えたモデルを選ばないと、せっかくの思い出が台無しになってしまいます。
人気モデルでも注意!用途次第では買ってはいけないドライブレコーダーのタイプ
「ランキング上位だから」「最新の流行りだから」という理由だけで選ぶと、思わぬ落とし穴にはまることがあります。
特に構造上のデメリットを理解せずに買うと後悔しやすい3つのタイプについて解説します。
- 【360度カメラ単体】ナンバープレートが読めない「画素数不足」
- 【ルームミラー型】振動ブレと「視点ズレ」で酔う・見にくい
- 【前方のみ(1カメラ)】あおり運転対策としては「無力」
以下より、詳しく解説します。
【360度カメラ単体】ナンバープレートが読めない「画素数不足」
「全方位録画できるから安心」と思われがちな360度カメラですが、実は「ナンバープレートの読み取り」が大の苦手です。
360度カメラは、1つのイメージセンサーで全周の映像を記録します。そのため、映像を平面に切り出して確認しようとすると、1方向あたりの画素密度が極端に低くなってしまうのです。
- 魚眼レンズ特有の強い歪みがあり、距離感が掴みにくい
- 前方車両のナンバーを拡大しても、モザイクのようにぼやけて読めないことが多い
- 夜間の画質が全体的に暗くなりやすい
「当て逃げされたが、ナンバーが読み取れず犯人が特定できなかった」という失敗談は、360度単体モデルで頻発しています。
死角をなくす目的は達成できますが、証拠能力を確保するには「360度カメラ+リアカメラ」のセットか、フロントカメラが高画質なモデルとの組み合わせが必須です。
【ルームミラー型】振動ブレと「視点ズレ」で酔う・見にくい
純正ミラーに被せるタイプの「デジタルルームミラー型ドラレコ」も人気ですが、構造的な欠陥を抱えている製品が少なくありません。
最大の問題は「重さによる振動(ブレ)」と「お辞儀」です。
- 純正ミラーのアームが重さに耐えられず、走行振動で映像が常にブレる
- 夏場の熱でジョイントが緩み、ミラーが下を向いてしまう(お辞儀現象)
- 老眼や遠視の人にとって、近い画面にピントを合わせるのが辛く、目が疲れる
特に「バンド固定式」の安価なモデルは、映像が小刻みに揺れることで「こんにゃく現象(画面が波打つ歪み)」が発生し、ナンバーの判読不能を招きます。
快適に使用するには、純正ミラーごと交換する「純正交換タイプ」を選ぶか、軽量なモデルを選ぶ必要があります。
【前方のみ(1カメラ)】あおり運転対策としては「無力」
あおり運転の厳罰化(妨害運転罪)に伴い、証拠映像の重要性は高まっています。しかし、前方のみの1カメラモデルでは、あおり運転の立証は極めて困難です。
- 後方から猛スピードで接近してくる様子
- 執拗なパッシングや幅寄せのプロセス
- 追い越しざまの幅寄せや嫌がらせ
警察にあおり運転被害を申告する際、「後方からの継続的な危険行為」が映っていないと、単なる車間距離の不保持として処理されてしまうこともあります。
今の交通事情において、リアカメラのないドラレコを買うこと自体が「安物買いの銭失い」と言わざるを得ません。
メーカーで選ぶのは危険?買ってはいけないブランドの真実
「有名メーカーなら安心」「Amazonで1位だから大丈夫」。そう思っていませんか?実は、ブランド名だけで判断するのも危険です。
- 「有名メーカー製」を買ってはいけないと言われる理由
- 本当に危険なのはAmazonの「令和最新版」謎メーカー
以下より、詳しく解説します。
「有名メーカー製」を買ってはいけないと言われる理由
コムテックやユピテル、ケンウッドといった国内大手メーカー製であっても、ネット上で「買ってはいけない」と囁かれることがあります。
その理由の多くは、「旧モデルのスペック不足」や「ユーザーの運用知識不足」にあります。
- 数年前の旧モデルを安く買ったら、夜間画質(STARVIS非搭載)が期待外れだった
- 「定期フォーマット不要」機能がない機種で、SDカードのメンテナンスを怠り録画されていなかった
- 駐車監視の設定を間違え、バッテリーを上げてしまった
これらは製品の欠陥というよりは、「選び方と使い方のミス」です。有名メーカー製であっても、最新のセンサー(STARVIS 2など)を搭載しているか、メンテナンスフリー機能があるかをしっかり確認する必要があります。
本当に危険なのはAmazonの「令和最新版」謎メーカー
一方で、真に避けるべきなのは、Amazonなどで見かける「ブランド名が読めない」「令和最新版」「定価2万円が3000円」といった謎の激安中華ドラレコです。
これらは根本的な品質リスクを抱えています。
- スペック詐欺⇒「4K」と書きながら実態は低画質、「広角170度」も嘘。
- 安全性の欠如⇒リチウムイオン電池が粗悪で、夏場の車内で膨張・発火する恐れがある。
- 違法性⇒Wi-Fi機能があるのに「技適マーク」がなく、使用すると電波法違反になる。
- サポート不在⇒故障しても連絡がつかず、返品もできない。
命と免許を守るための装置で数千円をケチった結果、肝心な時に役に立たず、逆に車両火災のリスクを背負うのは全くのナンセンスです。
これを買えば後悔しない!最強ドライブレコーダーの選び方
ここまで「地雷」を避ける方法をお伝えしてきましたが、では一体何を買えばいいのでしょうか?
数年は買い替え不要で、確実に証拠を残せる「正解スペック」を提示します。
- 暗所性能は「STARVIS 2」が新常識
- 360度が欲しいなら「全方位+リアカメラ」のセット一択
- 駐車監視機能は「バッテリー負荷」を考慮して選ぶ
以下より、詳しく解説します。
暗所性能は「STARVIS 2」が新常識
これからのドラレコ選びで最も重視すべきキーワードは、ソニー製センサー「STARVIS 2(スタービス ツー)」です。
従来のSTARVISを超え、ダイナミックレンジ(明暗差への対応幅)が劇的に向上しています。
- 夜間の暗い道でも、ノイズが少なくクリアに映る
- トンネル出口や逆光でも、白飛び・黒つぶれを強力に抑える
- 動いている被写体のブレが少なく、ナンバープレートがくっきり読める
「夜間・逆光・雨」というドラレコが苦手とする3大悪条件を克服した、現時点で最強のセンサー技術です。少し価格は上がりますが、その価値は十分にあります。
360度が欲しいなら「全方位+リアカメラ」のセット一択
もし360度撮影の安心感が欲しいなら、弱点である後方画質を補うために「リアカメラ付き」のモデルを選んでください。
- 本体(360度カメラ):側面の幅寄せや車内の状況を記録
- リアカメラ:後続車のナンバーやあおり運転の挙動を高画質で記録
この組み合わせなら、死角なしで状況証拠を押さえつつ、相手のナンバーもしっかり特定できる「鉄壁の守り」が完成します。
駐車監視機能は「バッテリー負荷」を考慮して選ぶ
駐車監視を前提にするなら、電源周りのスペックを妥協してはいけません。
- 電圧監視機能(低電圧カット)⇒11.8Vや12.0Vなど、バッテリー電圧が下がったら自動停止する機能
- タイマー機能⇒「6時間」「12時間」などで強制終了させる設定
車両バッテリーへの負荷が心配な場合は、ドラレコ専用の「外部補助バッテリー」を導入するのも一つの正解です。これにより、メインバッテリーを傷めることなく長時間の監視が可能になります。
まとめ|必要な機能がないのが一番の失敗
「買ってはいけないドライブレコーダー」とは、単に性能が低いだけでなく、あなたの「守りたい目的」を果たせない製品のことです。
最後に、地雷を回避し、後悔しないためのチェックリストをまとめます。
- 夜間画質⇒「STARVIS 2」または「STARVIS」搭載で、HDR/WDR(ハードウェア補正)があるか?
- 信号対策⇒フレームレートが27.5fpsや29.1fpsなど、対策済みか?
- 耐熱性⇒リチウムイオン電池ではなく「スーパーキャパシタ」採用か?
- データ保護⇒「TS形式」録画や、SDカードの定期フォーマット不要機能があるか?
- カメラ構成⇒あおり対策なら「前後2カメラ」以上を選んでいるか?
- 信頼性⇒保証期間、国内サポート、技適マーク(無線ありの場合)は明確か?
価格の安さに釣られてスペック不足の製品を買い、事故の肝心な瞬間が映っていなければ、その数千円の節約は何の意味もありません。
「証拠が確実に残る」という安心を買うこと。
これこそが、ドライブレコーダー選びの唯一の正解です。ぜひこの記事を参考に、あなたと愛車を守る頼もしい相棒を見つけてください。


