車の個人売買のやり方!基本的な流れと迷いやすい項目を詳細解説

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中古車屋で売買するより、売主は高く売れて買主は安く買える車の個人売買

でも車の個人売買を、具体的にどうやればいいのか?方法が全く分からないと言った方が多くおられます。

そこでこの記事では、車の個人売買の基本的な流れを示して、その中でも特に迷いがちな項目について、掘り下げて解説しています。

車男爵

車の個人売買でよくあるトラブルと対処法も紹介しているので合わせてご覧ください。

車の個人売買のやり方!基本的な流れを8つの手順で解説

車の個人売買の基本的な流れを解説します。

手順1
プラットフォームを決める「売主はどこで売るか決め、買主はどこで買うか決める」
車を個人売買するには、「友人や知人」「ヤフオクやメルカリ」「車専門フリマ(ガリバーフリマ)」という3つのプラットフォームがあります。
 
それぞれのメリット・デメリットを考慮して、一番自分に合ったプラットフォームを決めましょう。
手順2
価格の設定「売主は販売価格、買主は購入価格を決める」
売りたい車の市場価格を調査します。
 
車の状態、年式、走行距離などを考慮して適正な価格を設定します。
手順3
試乗「必要なら双方合意の上で試乗」
興味を持った買主からの問い合わせに対応し、必要なら試乗の機会を提供します。
 
買主が試乗を希望する場合、安全を考慮し、できるだけ日中や公共の場所で対応しましょう。
手順4
売買契約書の作成「双方で書類を作成する」
合意が成立した場合、売買契約書を作成します。双方の基本情報、車両情報、価格、支払い方法などを明記します。
 
双方で内容を確認し、サインをします。コピーをそれぞれ保持しましょう。
手順5
支払い「買主が売主に支払い」
支払いは、なるべく安全な方法(銀行振り込み、認証付きの小切手など)を利用するのが良いでしょう。
手順6
所有権の移転「双方で手続きする」
所有権の移転手続きを行います。
 
お住まいの地域により、必要な書類や手続きが異なる可能性があるため、ローカルなルールを確認してください。
手順7
保険「売主は保険の解約、買主は保険を登録する」
売主は車の保険を解約または変更し、買主は新しい車に対する保険を手配します。
手順8
車の引渡し「双方で引き渡し方法を決める」
支払いと必要な手続きが完了した後、車の引渡しを行います。
 
「売主が車を持って行く方法」「買主が車を引き取りに来る方法」「業者に運搬してもらう方法」のどれで引き渡すかを決めます。

これらの流れの中でも特に迷ってしまう方が多い、「プラットフォームを決める」「売買契約書の作成」「所有権の移転」については、以下より詳しく解説します。

【手順1】プラットフォームを決める「売主はどこで売るか決め、買主はどこで買うか決める」

車の個人売買では、売買できるプラットフォームは以下の3つがあります。

  • 友人や知人
  • ヤフオクやメルカリ
  • 車専門フリマ(ガリバーフリマ)

それぞれにメリット・デメリットがあるので解説します。

友人や知人

友人や知人と車の個人売買をした際の、メリット・デメリットをお伝えします。

メリット

取引相手を個人的に知っているため、信頼性があります。

スムーズなコミュニケーション: 既に関係があるため、コミュニケーションがスムーズです。

通常、友人や知人との取引はフォーマルでなく、手続きがシンプルになります。

デメリット

お互いの期待が一致しない場合、個人関係に影響を与える可能性があります。

あまり厳密な価格交渉をせず、フェアな市場価格から外れる可能性があります。

ヤフオクやメルカリ

ヤフオクやメルカリで車の個人売買をした際の、メリット・デメリットをお伝えします。

メリット

多くのユーザーが利用しているため、広告が多くの人に届きます。

競り合いが発生するため、市場価格に近い価格で取引が行われる可能性があります。

デメリット

取引の成功に対して手数料が発生します。

未知の取引相手とのやり取りとなるため、詐欺のリスクが考えられます。

直接的なコミュニケーションが難しい場合もあり、交渉や確認作業が面倒になる可能性があります。

車専門フリマ(ガリバーフリマ)

車専門フリマ(ガリバーフリマ)で車の個人売買をした際の、メリット・デメリットをお伝えします。

メリット

車に特化しているため、ターゲットに合った購入者が見つけやすい。

購入者・売主双方に対して、ある程度のサポート体制が整っている場合があります。

プロの業者が間に入ることもあるため、比較的安全な取引が期待できます。

デメリット

車の売買が成立した場合、一定の手数料がかかる場合が多いです。

車専門のフリマでは、一般的なフリマアプリよりも複雑な手続きが必要なケースがあります。

車男爵

各プラットフォームの特性を理解し、自身の状況や希望に最も合った手段を選択してください。個別の取引にはそれぞれリスクも伴うので、しっかりとリサーチと対策を行うことが大切です。

【手順2】価格の設定「売主は販売価格、買主は購入価格を決める」

  • 売主は販売価格を決める
  • 買主は購入価格を決める

売主は販売価格を決める

車の売却価格の決定は、複数の要因を基に分析・調査することが必要です。

1. 市場価格の調査

同じメーカー、モデル、年式の車がどれくらいの価格で取引されているかを調査します。

車男爵

インターネット上には車の価格を評価するツールが数多くあります。これらを使用してオリエンテーションを得ると良いでしょう。

2. 車のコンディション

走行距離やメンテナンス履歴、車体の外観や内装の状態を評価し、価値を算定します。

3. オプション

人気のあるカラーは価値を高める可能性があります。

ナビゲーションシステムやサンルーフなど、オプションも価値を決定する要因です。

4. 時期と需要

コンバーチブルは夏に、SUVは冬に価格が上がる可能性があります。また、新しいモデルが出ると、古いモデルの価値は減少することが一般的です。

5. 車検の残り期間

車検が残っている車は価格が上がります。車検の期限が近い車はそれを考慮して価格を下げる必要があります。

買主は購入価格を決める

中古車の購入価格を決定する際には、以下の要点を参考にして、中古車の購入価格を決めましょう。

1. 予算の設定

自身の購入可能な予算を最初に設定します。月々のローン返済額も考慮しましょう。

2. 市場調査

相場の把握: 同モデル・年式・走行距離の中古車の市場価格を調査します。

車男爵

車の評価価格をチェックするウェブサイトやアプリを利用すると、相場感を把握しやすくなります。

3. 車両のチェック

外観、内装、エンジンルーム等をチェックし、可能であれば専門家によるチェックを依頼します。

修復歴や事故歴がある車は、価値が下がる可能性があります。

4. オプションと特徴

ナビゲーションシステムや革シートなどのオプションが付いている場合、それが価格にどれほど影響するかを考えます。

5. 追加費用

車を購入した後の諸経費(税金、保険、車検、メンテナンスなど)も考慮に入れて、トータルで予算オーバーしないか確認します。

6. フィナンシングプラン

低金利のローンやクレジットが利用できるか確認し、返済プランをリアルに立てて試算しましょう。

車男爵

価格を決定する際は、上記のポイントを元に、自身の予算とバランスを取りながら交渉を進めてください。お買い得感があり、納得のいく取引ができるよう心がけましょう。

【手順3】試乗「必要なら双方合意の上で試乗」

車の個人売買における試乗時には、事前のコミュニケーションで日時や場所を決定し、安全なコースを選びます。

売却者は購入者の身分証を確認し、同席を検討しながら、試乗中の保険対策も確認しておく重要性があります。

試乗前後で車の状態をチェックし、試乗後は購入意向や価格について再確認を行います。

車男爵

安全運転と丁寧なコミュニケーションを心がけ、スムーズな取引を目指しましょう。

【手順4】売買契約書の作成「双方で書類を作成する」

  • 売買契約書の作成を5ステップで解説
  • 売買契約書に含める主な項目

売買契約書の作成を5ステップで解説

手順1
契約書のテンプレートを用意する
インターネットで検索するなどして、車の売買契約書のサンプルやテンプレートを探します。
手順2
必要な情報を記入する
契約書には、売買に関する具体的な内容を記載していきます。

手順3
双方で内容を確認する
契約書の内容を丁寧に読み、理解しているか確認し合います。
手順4
署名・押印を行う
双方が契約内容に納得したら、署名または押印を行います。
手順5
コピーを交換する
契約書をコピーし、双方でオリジナルとコピーを交換します。

それでは売買に関する具体的な内容についてみていきましょう。

売買契約書に含める主な項目

売買契約書には、以下の項目を含めるようにしてください。

  • 契約日
  • 売買の主体
  • 車両情報
  • 売買価格
  • 支払い方法と時期
  • 車両引渡し時期と場所
  • 保証の有無
  • その他の取り決め事項

各項目について解説します。

契約日

契約書を作成する日付を記載します。

売買の主体

売主・買主の氏名、住所、連絡先(電話番号、メールアドレスなど)を明記します。

車両情報

車のメーカー、モデル名、年式、車体番号(フレーム番号)、登録番号、走行距離、カラー等を記述します。

売買価格

取引価格を数値と漢数字で記載します。

価格の改ざんを防ぐために、漢数字は「大字」を使うようにしましょう。

大字とは「壱」「弐」「参」「拾」といった漢数字です。単純な漢数字の「一」「二」「三」「十」では、「一」を「二」にするのは容易なので使わない方が安全です。

支払い方法と時期

支払いの方法(一括、分割等)と時期を明確に記述します。

車両引渡し時期と場所

車を引き渡す日時と場所を具体的に書きます。

保証の有無

車両に関する保証(例: 瑕疵担保責任)があるかないかを記載します。

その他の取り決め事項

カスタムパーツの扱いや、返却すべき物(例: スペアキー)に関する事項を記載します。

書類作成時の注意点

作成した契約書は原則として売主と買主双方で保管しておくことが重要です。

重要な項目は明文化し、できるだけ具体的な内容を記載しましょう。

万が一のトラブルに備えて、売買後に発生した障害やトラブルについての責任の所在についても明記しておくと良いです。

必要に応じて双方の印鑑も押し、可能であれば第三者の署名や押印も含めると、よりフォーマルな契約書となります。

車の売買契約書は、双方の約束を形に残す大切なドキュメントです。慎重に作成し安心して取引が進められるよう心がけましょう。

車男爵

法的なトラブルを避けるために、専門の法律アドバイザーに相談するのも一つの選択肢です。

【手順5】支払い「買主が売主に支払い」

車の個人売買において、支払い方法は売主と買主間で相談して決定します。

高額の取引であるため、売主と買主が相談し安全かつスムーズな取引ができる方法を選択します。

代表的な3つの支払い方法を下記にご紹介します。

  • 一括支払い
  • 分割支払い
  • オンライン決済

それぞれの支払い方法について解説します。

一括支払い

現金での支払いは、直接手渡しで行います。取引額が高額になるため、双方で取引の安全を確保する必要があります。

銀行振込は、お互いの口座番号を交換して、銀行を通じてお金を送ります。最近では、インターネットバンキングを通じてオンライン銀行振込も主流です。

分割支払い

個人間の分割支払いは契約や計画をしっかりと文書化して、双方が納得する内容で進める重要性があります。

PayPalなどのオンライン決済(利用できる場合)

モバイル決済サービスは、PayPalなどのオンライン支払いサービスを利用します。

注意点
  • 支払いを受け取ったか、または行ったかは必ず確認し、レシートなどの証明書を交換しましょう。
  • 振込手数料に関しては、事前に話し合い、誰が負担するのかを決めておきましょう。
  • 急な価格変更や不透明な取引は避けましょう。

車男爵

どの方法もメリット・デメリットがありますので、買主・売主双方が納得のいく方法を選んでください。

【手順6】所有権の移転「双方で手続きする」

車の個人売買で最も重要で、最もみんなが迷う部分が、所有権の移転(名義変更)です。

ここでは、所有権の移転の具体的な流れと、その際に必要な書類に分けて解説しています。

  • 車の所有権移転の流れ
  • 必要な書類を「売主」「買主」に分けて解説

まずは車の所有権移転の流れから解説します。

車の所有権移転の流れ

車の所有権移転は、以下の流れに沿って行います。

手順1
必要書類の準備
名義変更に必要な書類を揃えます。売主と買主ごとに必要な書類は異なります。
(それぞれに必要な書類は後述しています。)
手順2
書類の確認
売主も買主も、提出する書類や記入内容に誤りがないかをしっかりと確認します。
手順3
陸運局への提出:
買主が陸運局に名義変更の手続きを行いに行きます。ここでは、必要書類を提出し、手数料を支払います。
手順4
新しい車検証の受け取り
手続きが完了すると新しい車検証が発行されます。この時点で名義変更は完了となります。
手順5
ナンバープレートの変更
住所が変わる場合、新しい住所に基づくナンバープレートに変更する手続きも必要になります。

次に必要な書類を、売主と買主に分けて解説します。

必要な書類を「売主」「買主」に分けて解説

車の所有権の移転手続き(名義変更)では、売主と買主双方が準備する必要がある書類が異なります。

以下に売主と買主に分けて必要な書類を解説しています。

売主が用意する書類

書類 内容
車検証 車両が公道を走行するための基準をクリアしていることを証明する公的な書類です。
譲渡証明書 車を売る側が記入し、印鑑を押印します。
リサイクル券 リサイクル法に基づき車のリサイクル料金を事前に支払った際の証明書です。
自動車税の納税証明書 前年度分のものが一般的です。

重要なポイントとして、車両に何らかの登録(例:ローン、リース、抵当権など)がある場合、それがクリアになっていないと名義変更はできませんので、売り手は事前に解消しておく必要があります。

買主が用意する書類

書類 内容
車両の譲渡証明 こちらも譲渡証明書ですが、買主側が記入し印鑑を押印します。
印鑑証明書 通常3ヶ月以内に発行されたもので、住民票の記載事項と印鑑が一致している必要があります。
住民票 一部地域では住民票の提出も求められる場合があります。
自動車損害賠償責任保険(自賠責保険) 新しい所有者名義のものを契約し、証明書を用意します。

これらの書類を用意し、買主は陸運局にて名義変更の手続きを行います。全ての書類が正確で、かつ間違いがないかどうかをしっかり確認し、手続きに進むことが大切です。

具体的な手続き内容や必要書類は地元の陸運局に問い合わせて確認しましょう。

【手順7】保険「売主は保険の解約、買主は保険を登録する」

  • 売主は保険の解約
  • 買主は保険を登録

売主は保険の解約

一般的保険の解約方法を解説します。

保険会社によって異なる可能性がありますので、具体的な手続きは契約している保険会社のサポートや公式ウェブサイトを確認しましょう。

手順1
保険会社への連絡
まずは保険会社に連絡をして、車の売却および保険解約の意向を伝えます。
手順2
解約に必要な情報・書類の確認
どのような情報や書類が解約の際に必要か確認をします。
手順3
解約手続きの実施
保険会社からの指示に従い、必要な情報や書類を提出し、解約手続きを進めます。
手順4
解約返戻金の確認
保険を前払いで契約していた場合、解約時に返戻金が発生することがあります。その詳細と振込先アカウントを確認しましょう。
手順5
レシートの保管
解約が完了したら、解約のレシートや関連する書類は大切に保管しておきます。

注意点
  • 保険契約期間内での解約には違約金がかかることがあります。契約内容を確認しましょう。
  • 契約が自動更新となっている場合、更新停止の手続きも忘れずに行いましょう。
  • もし新しい車を購入する場合、新しい車の保険も同時に手配しておくとスムーズです。

車男爵

売却した車の保険が不要になった場合は速やかに解約手続きを行い、新しい車がある場合は新しい保険を手配しましょう。どのステップも重要なので、一つひとつ丁寧に進めてください。

買主は保険を登録

車の個人売買で買い手側として車を購入した後、保険の登録や更新を行うことは非常に重要です。

以下の手順と注意点を基に、スムーズな保険手続きを進めましょう。

手順1
保険選び
自身のニーズに合った自動車保険を選びます。料金、カバー範囲、サービス内容を比較検討しましょう。
手順2
見積もりの取得
インターネットや電話を通じて、選んだ保険会社から見積もりを取得します。
手順3
保険の申し込み
必要な書類とともに保険の申し込みを行います。通常、車の登録証明書や自身の運転免許証、前保険の証明書(もしあれば)などが必要です。
手順4
保険料の支払い
申し込みが完了したら、保険料を支払います。多くの保険会社はクレジットカードや口座振替に対応しています。
手順5
保険証の受け取り
保険料の支払いが完了すれば、保険証が発行されます。この証を車内に携帯しておくことは法的に義務付けられていますので、忘れないようにしましょう。

注意点
  • 新しい保険の開始日を確認し、旧保険との期間が重複しないよう注意しましょう。
  • ノンフリート(事故無し)ボーナスや特定の特約が旧保険から引き継げる場合もありますので確認しましょう。
  • 保険の申し込み時に提供する情報は正確であることが重要です。誤った情報が発覚すると保険が無効になることもあります。

車男爵

保険の手続きはオンラインでも多く行えるため、Webサイトを活用しながら手続きを進めていくと良いでしょう。最後に、保険の内容をしっかりと確認し、不明な点は保険会社に問い合わせをして安心して契約を行いましょう。

【手順8】車の引渡し「双方で引き渡し方法を決める」

車の個人売買での車の引渡し方法は、基本的に売り手と買い手の間の合意に依存します。主な引渡し方法は以下の3つがあります。

引き渡しの方法 肉体的負担 費用 利用の目安
直接引渡し ある 安い 近~中距離
配送サービスを利用 ない 高い 中~遠距離
一時的な保管場所での引渡し ある 安い 近~中距離

  • 直接引渡し
  • 配送サービスを利用
  • 一時的な保管場所での引渡し

各引き渡し方法の特徴を解説します。

直接引渡し

直接引渡しは、両者が合意した場所と時間に会い、車と必要な書類、キーを直接手渡しします。

直接引渡しの方法は「売り手が買い手のいる場所まで持って行く方法」と「中間地点で待ち合わせをする方法」があります。

近距離の場合は、売り手が買い手のいる場所まで持って行く方法で問題ありませんが、遠距離の取引の場合は、中間地点で待ち合わせにすると売り手の負担が少なくなり、移動中の事故の危険も下がります。

また、直接引渡しの例外として、代理人を通じた引き渡しもあります。売り手または買い手が遠方にいる場合は、信頼できる友人や家族に代わりに車を引き渡させることも選択肢になります。

配送サービスを利用

専門の輸送サービスは、カーキャリアトラックなどを使用して、専門の業者に車を運んでもらいます。売り手と買い手の双方に肉体的負担がなく遠距離の取引に便利ですが、数万円の費用が発生します。

一時的な保管場所での引渡し

売り手が買い手に車を直接持って行ったり中間地点で待ち合わせをするのではなく、短期間の保管サービス(駐車場など)を利用して車を預け、買い手が後から引き取りに行く方法もあります。

買い手は自分の都合に合わせて引き取りに行けるので、お互い日時を合わす必要がなくスムーズに引き渡しが可能です。

注意点
  • 車の状態を両方がしっかりと確認し、受け取り時の状態をドキュメント(写真やビデオ)に残しましょう。
  • 車検証、保険証、保証書、説明書など、必要な書類も確実に引渡しましょう。
  • 主要なキーとスペアキーを両方引渡し、その受け取りを確認しましょう。

どの方法も、両者の合意と信頼関係に基づいています。選択する方法が安全で、お互いの期待に合ったものであることを確認しましょう。

車男爵

契約書作成の章でもお伝えしましたが、取引時の内容は文書化しておくと、後でトラブルが生じたときに役立ちます。

注意!車の個人売買でよくあるトラブルと対処法

売主と買主で注意するべきトラブルが違うので、それぞれについて解説します。

  • 売主が注意すべきトラブル
  • 買主が注意すべきトラブル

売主が注意すべきトラブル

  • 金銭トラブル
  • 名義変更のトラブル
  • 契約後のクレーム

金銭トラブル

支払いがなされない、支払いが遅れるなどがあります。

金銭トラブルの対処法は、取引を行う前に購入者の信頼性を確認する、分割払いを避け一括払いを選ぶなどがあります。

名義変更のトラブル

名義変更が適切に行われない、遅れる場合があります。

名義変更のトラブルの対処法は、売買契約書に名義変更の期限を明記し、遵守させるポイントにしましょう。

契約後のクレーム

購入者から売買後に車両の不具合に関するクレームがくる場合があります。

契約後のクレームの対処法は、契約書に「現状有姿」での売買であることを明記し、後からトラブルにならないよう事前にしっかりと説明しましょう。

買主が注意すべきトラブル

  • 車両の状態に不備がある
  • 盗難車の取引

車両の状態に不備がある

事故歴の隠ぺいや、走行距離の改ざんなど、車両の状態に不備がある場合があります。

車両の状態に不備がある場合の対処法は、事前のチェックが大切です。

契約前に専門の業者に点検を依頼する、事故歴や走行距離を確認するなどして、情報の正確性を確かめましょう。

盗難車の取引

知らず知らずのうちに盗難車を買ってしまうケースもあります。

盗難車の取引の対処法は、両購入前に車体番号を確認し、警察などの公的機関で盗難車でないか確認すると良いでしょう。

まとめ

難しく思えますが、車の個人売買は基本的な流れや必要な書類を覚えてしまえば、意外とスムーズに進みます。

この記事で紹介した、多くの方が迷ってしまいがちな項目を理解して、個人売買を行ってください。

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