車で迫力のある重低音を聞きたい時は、イコライザーで簡単に設定する事が可能です。
ですが、イコライザーで重低音重視に設定しようと思っても、具体的にどの数値に調整したら良いか分からない方が多くいます。
そのような方の為に記事では、車のイコライザーを使った重低音の設定方法を、具体的な数値を示しながら解説しています。
バンド数別に設定のやり方を解説しているので、ほとんどのオーディオに対応しています。
車男爵
低音・中音・高音の周波数帯域
音の周波数帯域は低音・中音・高音として区分されることが一般的です。
ただし、イコライザーで「調整可能な周波数範囲」と「調整不可能な周波数範囲」があります。
- イコライザーで調整可能な周波数帯域
- イコライザーで調整できない周波数帯域
以下より周波数帯域について解説します。
イコライザーで調整可能な周波数帯域
イコライザーで調整可能な周波数帯域は、大きく「低音 (Bass)」「中音 (Midrange)(Mid)」「高音 (Treble)(Treb)」の3つに分類できます。
それぞれの周波数帯域を表でお伝えします。
分類 | 周波数帯域 |
低音 (Bass) |
約20Hzから 250Hzまで |
中音 (Midrange) |
約250Hzから 4kHz(4000Hz)まで |
高音 (Treble) |
約4kHz(4000 Hz)から 20kHz(20000 Hz)まで |
イコライザーで調整不可能な周波数帯域
次の2つの周波数帯域はイコライザーでは著政府可能です。
- 超低音(約20Hz以下の周波数帯域)
- 超高音(20kHz(20000 Hz)以上の周波数)
この2つは、どんな音かなのか?詳しく解説します。
超低音(約20Hz以下の周波数帯域)
20Hz以下、特に0Hzから20Hzまでの範囲の周波数の音は、多くの場合、感じることはできても明確に「聞こえる」ものではありません。
代わりに、この周波数範囲の振動や圧力変動を体感として捉えることができます。
車男爵
超高音(20kHz(20000 Hz)以上の周波数)
多くの成人は、20 kHzを超える周波数の音を聞き取ることが難しいと言われています。
若い子供や一部の成人はそれよりも高い周波数を感じることができるかもしれませんが、年齢とともにこの能力は低下する傾向があります。
車男爵
バンド数別の基本設定|重低音重視のイコライザー設定方法
重低音を重視する音を作るには、「低音 (Bass)」の目盛りを上げて、必要に応じて「中音 (Midrange)(Mid)」「高音 (Treble)(Treb)」の目盛りを触らない、または、少し下げることで可能です。
トヨタ、ホンダ、日産、ダイハツ、スズキ、マツダとメーカーが変わっても、バンド数が同じなら基本的に設定方法はそれほど変わりません。
ただし、音響機器によってバンドといわれる、調整できる周波数の数に違いがあります。
例えば、60Hz(低音)1kHz(中音)10kHz(高音)の3つの周波数が調整できるイコライザーは、3バンドが調整できるイコライザーとなります。
この章では、バンド数別にイコライザーの設定方法を7種類紹介するので、ご自身の音響機器のバンドに合った調整をしてください。
- 3バンドイコライザー
- 5バンドイコライザー
- 7バンドイコライザー
- 9バンドイコライザー
- 10バンドイコライザー
- 15バンドイコライザー
- 31バンドイコライザー
以下より、これら7種類のバンドの調整方法を詳しく解説します。
3バンドイコライザーで重低音を設定する方法
周波数 | 設定 |
60Hz(低音) | +4 |
1kHz(中音) | 0 |
10kHz(高音) | -1 |
5バンドイコライザーで重低音を設定する方法
周波数 | 設定 |
60Hz | +4 |
250Hz | +2 |
1kHz | 0 |
4kHz | -1 |
10kHz | -2 |
7バンドイコライザーで重低音を設定する方法
周波数 | 設定 |
30Hz | +4 |
60Hz | +3 |
250Hz | +2 |
500Hz | +1 |
1kHz | 0 |
4kHz | -1 |
10kHz | -2 |
9バンドイコライザーで重低音を設定する方法
周波数 | 設定 |
30Hz | +4 |
40Hz | +4 |
80Hz | +3 |
160Hz | +2 |
500Hz | +1 |
1kHz | 0 |
2.5kHz | -1 |
5kHz | -1 |
10kHz | -2 |
10バンドイコライザーで重低音を設定する方法
周波数 | 設定 |
30Hz | +4 |
60Hz | +4 |
120Hz | +3 |
250Hz | +2 |
500Hz | +1 |
1kHz | 0 |
2kHz | -1 |
4kHz | -1 |
8kHz | -2 |
16kHz | -2 |
15バンドイコライザーで重低音を設定する方法
周波数 | 設定 |
20Hz | +4 |
31.5Hz | +4 |
40Hz | +3 |
63Hz | +3 |
80Hz | +3 |
100Hz | +2 |
125Hz | +2 |
160Hz | +1 |
250Hz | +1 |
500Hz | 0 |
1kHz | 0 |
2kHz | -1 |
4kHz | -1 |
8kHz | -2 |
16kHz | -2 |
31バンドイコライザーで重低音を設定する方法
周波数 | 設定 |
20Hz | +4 |
25Hz | +4 |
31.5Hz | +4 |
40Hz | +3 |
50Hz | +3 |
63Hz | +3 |
80Hz | +3 |
100Hz | +2 |
125Hz | +2 |
160Hz | +2 |
200Hz | +1 |
250Hz | +1 |
315Hz | +1 |
400Hz | 0 |
500Hz | 0 |
630Hz | 0 |
800Hz | 0 |
1kHz | -1 |
1.25kHz | -1 |
1.6kHz | -1 |
2kHz | -1 |
2.5kHz | -2 |
3.15kHz | -2 |
4kHz | -2 |
5kHz | -2 |
6.3kHz | -3 |
8kHz | -3 |
10kHz | -3 |
12.5kHz | -3 |
16kHz | -4 |
20kHz | -4 |
【写真あり】200系クラウンで重低音重視のイコライザ設定をしてみた
僕が所有している200系クラウンで重低音重視のイコライザ設定をしました。
バンドは3バンドです。
調整できる幅は少ないですが、今回紹介した基本的な重低音設定以外の設定も試したので共有いたします。
以下の順番で紹介するので、最後までお読みいただけると幸いです。
- まずはイコライザーを呼び出す
- 重低音重視の基本設定をする
- 基本設定以外の設定を試してみる
車男爵
まずはイコライザーを呼び出す
ナビパネルの「オーディオ」ボタンを押しと、チューナーが現れます。
「AM」「FM」「CD/DVD」「MD」「HDD」「AUX」「TV」のいずれかを押します。
左下にある「音設定」を押します。
イコライザ(音設定1)を呼び出すことが出来ました。
イコライザのデフォルトは「高音(TREB)」「中音(MID)」「低音(BASS)」の全ての設定が、+-0になっています。
重低音重視の基本設定をする
イコライザの設定をこの記事で紹介した重低音重視の基本設定、「高音: -1」「中音: 0」「低音: +4」で設定しました。
高音が少し抑えられ、低音がかなり強調され振動が心地よいです。
基本設定以外の設定を試してみる
基本設定以外にも3つの設定を試しました。
- 「基本設定」+「低音を最大」
- 「デフォルト設定」+「低音を最大」
- 「高音と中音は最小」+「低音を最大」
それぞれの設定の感想をお伝えします。
「基本設定」+「低音を最大」
重低音の基本設定より、低音を最大にしてみました。
基本設定でも低音が割れていなかったので、僕の場合はこの設定が一番低音が感じられて良かったです。
車男爵
「デフォルト設定」+「低音を最大」
デフォルト設定でも今まで問題なく音楽を聴いていたので、低音だけを最大にしてみました。
低音に関しては最大なので申し分ありません。
ですが、やはり基本設定と比べると高音が耳に入ってくるので、重低音設定にする場合は高音は少し下げた方が良いかもしれませんね。
「高音と中音は最小」+「低音を最大」
最後の設定は、低音のみ最大で、その他の高温と中音は最小設定にしてみました。
結果は、高音の伸びやかな音が無くなり中高音がこもったような音になりました。
車男爵
まとめ
車のイコライザーで重低音重視の設定にするには、「低音 (Bass)」の目盛りを上げて、必要に応じて「中音 (Midrange)(Mid)」「高音 (Treble)(Treb)」の目盛りを触らない、または、少し下げる。とうの基本となります。
車に搭載されているオーディオのイコライザーのバンド数に関係なく、この基本を忘れないようにしましょう。
あとはバンド数に応じて、隣り合うバンドの目盛りを少しずつ上げたり下げたりするといった細やかな設定をすることで、音が割れずこもりのないなめらかで聞きやすい重低音が完成します。
車男爵