安くて簡単にエバポレーターの洗浄が出来るクイックエバポレータークリーナーを使ってみました。
前にも使った事があったんですが、今回は車を壊しかけてしまったので、どうしてそうなったのかについてお伝えします。
車男爵
【作業順に解説】クイックエバポレータークリーナーで車を壊しかけた話
200系クラウンにクイックエバポレータークリーナーを使用しました。
作業順に、どこで失敗したのか?どんな不具合があったのか?について解説します。
- グローボックス内のエアコンフィルターを外す
- ブローファンにエアゾール噴射の準備(ここで失敗)
- エアコンの設定(ここで失敗)
- エアゾール噴射(ここで失敗)
- エバポレーターの洗浄中に不具合発生
- 防臭剤の設置
- ドライブで匂いを確認中に不具合発生
①グローボックス内のエアコンフィルターを外す
最初に、ブローファンにエアゾール噴射する為にエアコンフィルターを外す必要があるのですが、200系クラウンはグローボックスの中にエアコンフィルター脱着の蓋が装着されています。
グローボックスを開けると奥に蓋があります。
蓋を外すとエアコンフェイルターが見えます。
エアコンフィルターのクリップをつまみながら、上へあげてから手前へ引っ張り出すと取り外せます。
この作業では失敗も不具合もありませんでした。
②ブローファンにエアゾール噴射の準備(ここで失敗)
クイックエバポレータークリーナーの設置とノズルの先をブローファンへ固定します。
まずは助手席の床にクイックエバポレータークリーナーを設置。
次に、ノズルの先をブローファンへ固定します。
僕は付属の固定器具を使わず、手で持って噴射する事にしたので、ここでは噴射する位置の確認をしました。
さて、液体を噴射するので機器類に薬剤がかからないように保護しなければなりませんが、僕は一切しませんでした。
上の写真はブローファンの下側です。
近くにはコンピュータなどもあるのですが、薬剤が垂れる事はないと思い保護していません。
保護するのが面倒くさいと言うのもあります。
③エアコンの設定(ここで失敗)
エアコンの設定は以下の通り。
風向「Vent」
風量「最大」
温度「冷」
循環「内気」
エアコン「オフ」
ですが、僕は温度「暖」にしてしまいました。
上の写真のように、温度を暖にしてエアゾール噴射の準備をしてしまいました。
これは大きな失敗です。
④エアゾール噴射(ここで失敗)
いよいよエアゾールの噴射です。ブローファンの中心に向かって噴射します。
ここは問題ありませんでした。
問題はこれです。
薬剤の量が多い方が良いと思い、3本も使ってしまいました。
薬剤が機器類にかかるリスクが上がりますよね。これも大きな失敗です。
⑤エバポレーターの洗浄中に不具合発生
エアゾールの噴射後は、エアコンをオンにして発生する水でエバポレーターについた薬剤を洗い流します。
エバポレーターの洗浄中に、エアコンの吹き出し口からスポンジが出てきました。
写真は出てきたスポンジを集めたもの。結構な量が出ていますね。
最初はエアコンフィルターを収納する蓋についているスポンジが経年劣化してはがれているのかと思っていたいのですが、スポンジなど付いていません。
ふと、フロントシートやリヤシートを見るとスポンジが落ちているので、どこから来たスポンジかと思っていたいのですが、エアコンの吹き出し口から飛ばされた瞬間を目視。
あ、エアコンダクトの中のスポンジが剥がれて飛んできたんだと分かりました。
⑥防臭剤の設置
エバポレーターの洗浄後は、エアコンフィルターを元に戻すのですが、クイックエバポレータークリーナーに付属の消臭剤をエアコンフィルターに挟みました。
説明書にはグローボックスに張り付けるとなっていますが、200系クラウンはエアコンフィルターがカバーで覆われているので直接挟みました。
この作業は特に問題なかったです。
⑦ドライブで匂いを確認中に不具合発生
クイックエバポレータークリーナーの準備中から施工後までは、エアコン吹き出し口から出てくる風の温度に問題はなかったのですが、その日の夜にエアコン吹き出し口の左右で温度が違います。
助手席側は冷たい空気が出るのですが、運転席側が暖かい空気しか出ません。
エアコンが冷えない原因は、エアコンガスは入れたばかりだしガスが原因のはずがない。エアコンの配管もクリーニングしているのでつまりはないはず。
仮に詰まっていたとしても、左右どちらも冷えないはずなので、片方だけ冷えないというのはおかしい。
そうなると、エアミックスが上手く作動していないのかなと診断をしてもらったら案の定、エアミックスサーボの異常が検出されました。
幸いにも次の日には正常に動いていましたが、またい不調になるかと不安です。
今回、「エアコン吹き出し口からスポンジが飛び出す」「エアミックスサーボが動かない」という不具合が発生しましたが、もしかすると経年劣化によるものかもしれません。
とはいえ、クイックエバポレータークリーナーの施工時に間違ったやり方をしてしまったのも事実。
次の章では、僕がどんな間違ったやり方をしたのかお伝えします。
車男爵
今回、失敗した3つの原因を解説
今回の失敗の原因は次の3つです。
- 電子機器の保護をしなかった
- 温度設定を間違う
- 3本も使ってしまう
それぞれ解説していきます。
電子機器の保護をしなかった
電子機器の保護ってめんどくさいし、正味の話、どこをどう保護したらよいか分からなかったので保護はしませんでした。
ネットを見ても保護していない人もいてるし、問題ないかなと思っていました。
ですが、電気系統に液体がかかる事は良くないはず。本来なら保護をするべきでしょう。
ではどこを保護するのかというとメインはコンピューターになるかと思いますが、薬剤はブロアーファンにふりかけるので、モーターにもかからないようにしないといけませんが、これは物理的に無理じゃないでしょうか。
また、ダクトを通って吹き出し口まで行くはずですが、今回の僕のように、エアミックスサーボなども薬剤がかからないようにしないといけないはず。
そして、ダクト内のスポンジに薬剤がかからないようにするのは不可能じゃないでしょうか。
温度設定を間違う
完全に使用説明書の読み間違いでした。
使用説明書では、温度は「Coid」ってなってましたが、ファンの強さは「Hi」ってなっていて、「Hi」を温度が「Hi」、最高温度だなと勘違いしました。
英語力のなさが原因でしょう。いや、僕の車は、温度の低温は「Lo」で高温は「Hi」ってなってます。だから間違えたんですよ。
日本語で書いておいて欲しいものです。汗
3本も使ってしまう
多ければそれだけ汚れが取れるだろうとの思いから3本使いました。
ですが、多ければよいってもんじゃなくて、電気周りに液体のかけすぎはリスクが伴います。
特に使用量は何本までと書かれていませんが、1本にするのがリスク回避かなと思います。
エバポレーター洗浄は専門業者に頼むのがおすすめ
クイックエバポレータークリーナーはリスクが全くない商品ではないので、専門業者の施工をお願いしますという注意書きをして販売しているショップもあります。
安くエバポレーターが洗浄出来るのは良いですが、万が一不具合が出た場合の修理代はバカにはなりません。
そもそもとして、今回の失敗からクイックエバポレータークリーナーでエバポレーターが洗浄されているのかどうかも怪しいと僕は思っています。
やはり、エバポレーターを完全に綺麗に出来るわけではないと思うので、専門業者の方が安全に強力にエバポレーターを洗浄してくれるのが良いです。
空気の洗車屋さんと言って、安価で高圧洗浄できる工法を取り入れている会社があります。
一般的にエバポレーター洗浄は、内部部品を取り外すことが多いですが、それだと価格が高額になりがち。
逆に、ブロアーファンから薬剤をかけるだけでは安いですが、汚れは完全に落ちないでしょう。
空気の洗車屋さんは部品を取り外さす安く施工できながら、エバポレーターを画像で確認しながら直接薬剤を吹きかけるので洗浄効果も高いのが特徴です。
消臭ならスチームを使用する「Dr.DEO」がおすすめ
匂いの原因は、エアコンからの匂いではなく、シートなどに染み付いた匂いが原因の事もあるので、車内の匂い取り専用のスチームタイプの消臭剤を試してみるのも良いかもしれません。
車内の消臭をするならスチームで消臭する「Dr.DEO」がいいんじゃないかと思います。
また、Dr.DEOはエアコンを回しながら使用するので、エアコン内の臭いも取ってくれます。
車男爵
まとめ
今回僕は、クイックエバポレータークリーナーで車を壊しかけました。
エバポレーターが綺麗になっているかも不明でリスクもある商品だと思うので、今後僕が使う事はないでしょう。
車男爵
電子機器の保護をしなかった
温度設定を間違う
3本も使ってしまう
↑
全て自分が悪いのに商品が悪いみたいに書くなよ。